英国よもやま話

英国生活で気がついたことをお話します。


o 通信事情

 電話料金は日本より安いと感じます。一般市内通話は時間帯で料金が異なり、 一分間、平日昼4p(8円)、平日夜1.5p(3円)、休日1p(2円)で休日は割安です(最近さらに異なるサービスができたようです)。BT(British Telecom)を筆頭にいくつかの電話会社が競争を繰り広げています。国際電話はさらに競争が激しく、10社以上が国際電話割安サービスを提供しており、街中でも至るところで広告を目にします。中には日本まで一分8p(16円)程度のものもあります。
 コンピュータ通信では、イギリスには無料ISP(Internet Service Provider)が無数にあります。これは、ISP接続に使用した電話料金のある割合をISP接続業者へと還元しなければならないという、イギリスの法律による所が大きいようです。つまり、ISP業者はインフラを提供するだけで、広告収入に頼らずとも利用者が使用すれば一定割合の収入を得るしくみなので、良いビジネスのようで電気店チェーンやスーパーマーケットなど、競って多くの他業者がISP事業に参入しています。面白い所では、サッカーのArsenal FCまでISPを手がけています。
 これら無料ISPをサービス内容で一覧比較したサイトによると、半年前は100未満だった無料ISPの数は、今では200以上にも存在しているとのこと。先日はこの中で最大手と言われるfreeserveが株式公開をして、株価が急激にあがり話題になりました。
 このサイトも無料サイトの一つですが、登録も容易で簡単に試すことができ、かつ回線busyの割合は低く接続速度もなかなか早いので、いくつかに加入して便利に使用しております。


o 皆既日食(1999年8月11日)

 8月11日は、ヨーロッパの主要都市で日食が観測されました。イギリスでは、南西部のCornwall地方のみ皆既日食が観測でき、Londonでは97%ほど太陽隠されました。ちょうど夏休み期間ということもあってか、この皆既日食はこちらではかなり盛り上がりました。書店には日食の説明、観測の仕方を書いた本が積まれ、街には観測用メガネを売り歩く人が多くいました。さらに、Cornwall 観測ツアーが催行され、また、各テレビ局やwebサイトではいっせいに皆既日食の生中継が行われました。Cornwallの中継では、前日からテントを張って泊まりこむ人たちが映し出され、熱気が伝わってきました。
 私はLondon にてこの現象を観測しました(写真1 )。薄曇りの天気のせいもあるかもしれませんが、97%とは言え、かけてるに従って、辺りがやや薄暗くなると同時にかなり気温が下がりました。また、太陽がかけはじめの時期に、鳥たちが大声で鳴き出したことが印象的でした。皆既日食に伴う、コロナやダイアモンド・リングはテレビニュース(写真2 )で見ましたが、美しくも圧巻で、これを見るためにツアーに参加する気持ちもわかるような気がしました。 また、翌日の新聞によると、ロンドンではこの時間に店員からビジネスマンまで、多くの人がいっせいに路上に出て太陽を見上げたとか。面白いことには、これに伴って日食はじめの30分間には、急激な使用電力が低下し、日食後再び急激な使用電力の上昇がが記録されたそうです。恐らく日食観測に伴う、仕事上の機器類の停止と再起動がもたらしたものだろうと推察していました。このような使用電力の急激な変化は、 1990年のワールドカップサッカーでのイギリス-ドイツ戦中継以来とのことだそうで、いかに多くの人がこの現象を熱中したかがうかがい知れます。
 日食の翌日は多くの人が目の異常を訴え、眼科にかかったとか。事前のニュースや新聞で、「日食は1時間だが、あなたの目は一生」などと、直接太陽を見ないように注意を呼びかけていたのですが、どうやら多くの人が、つい直接見てしまったようです。

Eclipse
写真1:ロンドンで撮影


Eclipse From TV
写真2:テレビニュースより


o   食材について

ロンドンに来て数ヶ月、スーパーマーケットで色々と買い物しては試していますが、こちらは肉(とり、ぶた)はなかなか美味しいと感じます。一方、野菜は輸入品が多くて高い上に、残念ながらトマトぐらいしか美味しいと感じません。果物はあたりはずれが大きいのですが、ベリー系(ストロベリー、ブルーベリーなど)やメロン(特に黄色いラグビーボールのようなもの:写真 )は今まで食べてみて、美味しいと感じました。
 食材、特に加工品や調味料類、輸入野菜などは全般に高いです。一方、極端に安いのは、パスタやパンなどで、 パスタは最も安いものは、500gで40円程度しかしません。アルコール類は最も安いビールだと日本よりやや安い程度ですが、あとは、だいたいにおいて高いです。
 それから、値段以上に気になるのは、生鮮食料品の持ちです。賞味期限自体が4、5日と短い上に、その日を過ぎるとすぐにも傷みだします。ことに、野菜はスペインやイタリアあたりから輸入品が多いらしいのですが、あまりにも賞味期限が正確なため、何が入っているのかと不気味になります。健康には十分に注意したいものです。

Melon
写真:メロン



o   イギリスの気候(3月〜8月まで)


o   地下鉄事情

 ロンドンの地下鉄は多くの路線が頻繁に走っており、なかなか便利です。 ただし、朝はともかく夕方にもなると、 ゴミや新聞が至る所に落ちていて お世辞にも奇麗とは言いがたいです。ゴミをそのままにしていく人の様子を  見ていると、ちょうど、日本の長距離列車で新聞やお弁当のゴミなどを置 いていくような感覚に似ていると感 じました。
 身の危険さは今まで 感じたことはありませんが、車内で勝手に楽器演奏した上でお金を集めに 来る人や、お金を要求して回る子供がしつこい時もあり、嫌な気分にさせら れます。
 地下鉄の運賃は6Zone制で各Zone内は均一料金です。しか し、例えばロンドン中心1Zoneのみの料金は£1.4と、日本から比べるとか なり割高と感じます。1day travelcard, weekday travelcardのほか、 monthly以上のtravelcardもありますが、この購入は1ヶ月と2日といった 買い方も日割り計算により可能であり、日本の定期券購入に比べて非常に 柔軟です。
 一方、大きく不便な点は、乗り越し清算ができないことで す。必ず、乗車前に乗車分の切符を購入しなければならず、もし、支払っ た運賃を越えて乗車した場合には、 切符なしの不正乗車とみなされて、£ 10のペナルティを要求されます。実際に、先日Heathrow空港に行った際に も、一つの電車につき必ず数人がこのペナルティを払わされていました。旅 行者ではなく軽装の人が多いこと から、おそらく定期券などを持つロンド ン在住の人でHeathrowが定期券の範囲外の人なのではないかと思います。  ロンドン地下鉄は、Zone制なので後清算の計算も、運賃が複雑な日本に比べ ればはるかに容易だと思うので すが、このシステムだけはなんとも不思議 かつ不便です。


o 国鉄について

 イギリスの国鉄の座席予約システムは面白いです。各座席一つ一つに係り の人がスーパーのレシートのような小 さい紙を差し込んで行きます。この 紙には、その座席がどこからどこまでの範囲で予約されているかが明記され  ており、これを取り除くと罰金を払わなければならないと書かれておりま す。座席予約をしていない乗客は、 この紙がささっていない座席を見つけ て座る必要があります。
 また、イギリスではどのプラットフォーム  から目当ての電車が発着するかは、日本のように事前には分かっておりませ ん。発着10分前程度になってよう やく掲示板に表示されます。皆発着1 0分前くらいまで、掲示板をじっと見つめ、表示された途端に(予約 して いない人は)いっせいに席を確保のために走り出す姿は、ちょっとおかしい です。でも、これも 技術的には改善は容易だと思うのですがね。。。不思 議です。