厚化粧はお好き?(フェイスリフトは必要か)

一般的な日本のクルマは、4年に1回のフルモデルチェンジ、そして折り返し点の2年目でマイナーチェンジ実施する。
軽自動車や商用車、また不人気車などは、必ずしもこのモデルサイクルに合致するとは言えないが、おしなべてひとつのモデルサイクルの中では1、2回のマイナーチェンジが施されています。

マイナーチェンジの詳細としては、仕様変更及び改良(ユーザーからの要望事項の反映や不具合点の改良など)、車種整理(不人気グレード、カラーの抹消や追加など)、そしてフェイスリフトと呼ばれる外観変更だ。
フェイスリフトは、フロントグリルやテールランプ、バンパー、ホイールなど外観のデザインを変更することです。変わることが吉と出るか凶と出るかは別として、このフェイスリフトについてちょっと調査して見ました。


@ 一般型
一般的なフェイスリフトの一例。
マイナーチェンジの必須項目なのか、とりあえず外観変更されているようです。


( 旧 )

( 新 )
トヨタ エスティマ
フロントグリルまわりのデザインを変更してます。
Yasとしては"旧"の方が好きだったなぁ。


( 旧 )

( 新 )
日産 セフィーロ
こちらもグリルまわりが変更された一例。
販売不振のセダンだけにお金をかけずに
フェイスリフト。
どちらもセダンとしては平凡なデザインであまり変更の意味は無いかななんて思います。


A 人気車の場合
売れているクルマだけに、「顔が変わったばっかりに販売減」なんてことがないように慎重です。
人気車の多くは、デザイン的には完成しきっているので、あえて外観変更するとバランスが悪くなると思いますが、それでもどこかしら変えなければいけないのか、微妙に変更点があります。


( 旧 )

( 新 )
トヨタ ヴィッツ
ライトとバンパーのデザインがちょっと変更されています。
...あんまり気づかないかもね。
ちなみにヴィッツはこのマイナーチェンジでポップな新色が増えました。


( 旧 )

( 新 )
ホンダ ステップワゴン
一見全然変わっていないように見えるけど印象的にはかなり変わりました。
デビュー当初はファミリー向けだったけど、マイナーチェンジでだいぶドレスアップ愛好家向けに振られています。
"新"はアルミホイールやフロントスポイラーなどエアロパーツを付けないとカッコつかないかな。


B 不人気車の場合(販売テコ入れ型)
不人気車の場合、ダメ元ということで外観を大きく変更するケースが多い。
中には、あまりに変わりすぎてフルモデルチェンジと勘違いしたり、クルマのコンセプトそのものが変わってしまう例も。
既に旧型を手にしていたユーザーには、ちょっと災難なのかも?


( 旧 )

( 新 )
日産 ウイングロード
んー、みごとに変わりました。ちょっとした整形美人ってところかな。
しかし、これだけ違うともう別物です。
でも、この整形手術のおかげでウイングロードの販売は少しは上向きだとか。


( 旧 )

( 新 )
日産 リバティ
RVだけにかなり押し出しのきいたデザインに変わりました。
そういえば"旧"はプレーリー・リバティなんて呼んでたけど"新"ではリバティだけになりました。
やっぱり変わりたかったんでしょうかね。


( 旧 )

( 新 )
トヨタ デュエット
ダイハツ ストーリアのOEM供給車。
"旧"はトヨタのエンブレムが付いていること以外はストーリアとの相違点は無かったけど、今回のマイチェンで思いきり変わりました。


そういえばこの顔は、トヨタの看板車カローラに似ているような...


C 社内統一型
こちらは一風変わった事例で、メーカーがクルマのデザインに統一性を持たせるためのフェイスリフトです。
フォード傘下に入った以降のマツダや最近のルノー クリオUのマイチェンあたりがそれ。そういえばダイムラー傘下に入った三菱のクルマも今までのエグ顔から地味顔に変わって統一されているみたい。


( 旧 )

( 新 )
マツダ デミオ
デミオも本当に息の永いクルマで、デビュー当時と顔つきもだいぶ変わりました。


( 旧 )

( 新 )
マツダ ボンゴフレンディ
こちらも無理やり最近のマツダ顔の象徴である五角形グリルを付けただけのフェイスリフト
でも、相変わらず印象薄いね。


フェイスリフトは必要かと聞かれれば、個人的にはやらない方がいいと思います。
クルマのデザインってデビュー当時のイメージが一番いいと感じるし、小手先のデザイン変更がどれくらいの販売促進に貢献してくるか分からないけど、「マイチェンのおかげで馬鹿売れ」なんて話はほとんど聞かないので、たいした効果があるとは思えないでしょう。
そんなところに設備投資をするくらいなら、価格を引下げたり装備を厚くしたりして割安感を高くした方がよっぽど販売促進につながると思います。
そして何よりも、せっかくそのクルマを購入した既存のユーザーに対して、わずか2年程で型落ちになってしまったり、コンセプトが変わってがっかりさせるようなマイナスの部分が多いと思います。
このご時世で、車検毎にマイチェンで型落ちになったクルマを買いかえる人って少ないと思うし、これから先はマイチェンも含めてモデルチェンジのサイクルももっと長くてもいいと思います。いいものは長く付き合っていたいと思うからね。

日本の自動車メーカーでは、スバルあたりは比較的フェイスリフトをやっていないように見受けます。メーカーの規模に応じてか、マイチェン時には、くだらないフェイスリフトに投資するより走行性能の向上や装備の見直しなどに重点を置いていて、良心的なメーカーかなと思っています。
従来の欧州メーカーは、良心的でひとつのモデル内では外観上ほとんど変更しなかったけど、最近は結構日本的になったのか派手なフェイスリフトが目立ちます。
(最近のBMWの3シリーズやルノー クリオU、アルファ145などのフェイスリフトは結構大胆に変わっています。)

ちなみにフェイスリフトって検索エンジンで調べたら美容整形の一種で俗に言う「シワとり手術」の事だそうです。まさに美容整形って感じ (^^)




19 Jun 2002