エンブレムにこだわる
クルマに必要不可欠な部品。
ハンドル,アクセル,ブレーキ,タイヤそして社名を表すエンブレム。
エンブレムの付いていないクルマというのは見たことがない。クルマがただ走るだけの機械ならエンブレムなんて全く必要の無い部品だが、自動車メーカーとしてその存在を主張するには欠かすことの出来ない最も重要な部品となってくる。

あのF1マシンでさえ立派にエンブレムが付いている。しかもノーズ先端の一番目立つ場所に付いている場合が多い。
走る広告塔と言われるF1でも、そのマシンの存在をアピールする為には、他のスポンサーの広告を差し置いても、製造者の広告(=エンブレム)をこの一等地に付けているのだ。

世界の主だった自動車メーカーのエンブレムには、ある種のこだわりさえ感じる。
エンブレムによってその存在を主張しているメーカーも数多い。メルセデス,BMWといったメーカーはその代表格だ。

《 クイズ:何のクルマのエンブレムでしょう? 》
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A
B
C
D


エンブレムについて、日本の自動車メーカー(トヨタ,日産,スバル)において疑問点がある。なぜ車種ごとにエンブレムを設けているのだろうか?

トヨタや日産には、メーカー統一のエンブレムがあるにもかかわらず、車種ごとに個別のエンブレムを設けている。エンブレムに対するメーカーの考え方が良く分からない。この一貫性のなさは、クルマのデザインやイメージづくりにもそのまま反映されているように思える。
特にトヨタ車は、「このクルマとあのクルマが同じメーカーのもの?」と首を傾げたくなるくらいデザインやイメージに一貫性が無い。
少なくともホンダや三菱、最近のマツダのクルマは、一瞬見ただけで「あ、○○社のクルマだな」というような識別がつくようになり、メーカーとしての統一性は充分にある。

バブル以降のRVブームで、10年前に比べクルマの車種は倍近くに膨れ上がっている。数多くのクルマがデビューするが、これらの車名は始めて聞く耳慣れない単語で実に覚えにくい。そこに加えて見なれないエンブレムの登場である。
言われるまで、どこのメーカーのクルマか分からないようなクルマも少なくない。特にRV系のクルマは、ヒット車の後追いクルマが多く、メーカーの個性が希少になりがちだ。
こうゆう時こそ各自動車メーカーの個性や存在感がさけばれるようになり、自動車業界再編における生き残りのためのキーワードとなるのではないだろうか。
そして、エンブレムは自動車メーカーの存在を主張する重要なアイテムであるということを。


《 クイズ:答え 》
@ トヨタ クラウン 時計のロレックスなどにも採用されている、王冠のマークはさすがに立派に見える。
A 日産 キューブ そう言えばトヨタのbBがこのエンブレムにそっくり。
コンセプトもそっくりだけど、なにもエンブレムまで...
B スバル レガシィ レガシィそのものは結構いい線いっているクルマだと思うんだけど。
スバルのクルマは、突然あの六連星エンブレムをやめてしまった。結構かっこいいと思うのに残念。
C 日産 スカイライン スカイラインは超有名だけど、こんなエンブレムを付けているなんて意外と知らない人が多いんじゃないかな。
D トヨタ ヴィッツ ヨーロッパ仕様のヤリスにはしっかりトヨタのエンブレムが付いていて「トヨタここにあり」といった雰囲気だが、日本仕様のこのさえないエンブレムは×。

《 エンブレムについて 》
車種ごとのエンブレムは、鷲などの鳥、盾、星、その車名のアルファベットの頭文字をデザインしたものなどが多い。おそらく欧州の貴族の紋章あたりをイメージしたいのだろう。
確かにクルマのデザインに合わせてエンブレムを用意すれば、それなりにかっこ良くも見えるが、
もっと大切な事は、メーカーとしてのイメージ造りだ。
エンブレムにはそれだけの重みが託されていると思っている。
日本の自動車メーカーは、もっと誇りをもって自社(のエンブレム)をアピールしてもらいたいと願う。



17 May 2001