Родион Константинович Щедрин
ロディオン・コンスタンチノヴィチ・シチェドリン 1932〜
シチェドリンは1932年12月16日モスクワに生まれる。父親はモスクワ音楽院にて教鞭を取っていた。やがてモスクワ音楽院に入学し、ピアノをヤコブ・フリエール、作曲をユーリ・シャポーリンに学ぶ。
18歳の頃から作曲に手を染め、1955年卒業後の4年間助教授として同校で研究活動に従事。1965年から4年間作曲を教える。
激動の時代にあっても決してロシアを離れなかったが、それには二つの理由がある。一つは絶対に逃げないという信念があったこと、もう一つは彼の愛妻であり名プリマ、マヤ・プリセツカヤの西側への亡命を恐れた当局が四六時中マークしたからである。
初期は前衛的な手法、ジャズなどの影響が強いが近年は古典的題材を扱った作品も目立つ。また妻が伝説的なバレリーナなので、彼女のために描かれた曲(バレエ音楽など)が多い。
作品の数は100曲以上。声楽曲に優れたものを残している。
1993年にはナボコフの小説「ロリータ」をオペラ化するなど活動はまだまだ衰えを知らない。
保守的な発言の一方作品は斬新であり、さながらロシアの故・黛敏郎といったところか。ソ連時代は権力の側にいたということから好感度がなかなか上がらなかったが、シュニトケの出世作(交響曲第1番)を世に送り出したのはこの人であり、シチェドリンのことをそう悪く言うのは筋違いである。この人はもっともっと評価されていいと思う。
[CD及び演奏会では・・・]
輸入版のCDでしか聴くことができない。メロディヤの自作自演シリーズが唯一と言ってもいい程であったが、2003前後から少しづつ新録音が出てきた。主にマクシム・ヴェンゲーロフもの。最近はメロディヤシリーズが完全に姿を消し、安定して聴ける曲が"カルメン組曲"くらいになってしまった。
演奏の機会も多くない。マクシム・ヴェンゲーロフが来日しない限り無理でしょう。
ロシアの演奏家(ロストロポーヴィチやテミルカーノフあたり)に期待するしかないのが現状。もっともシチェドリン目当ての客がどの位いるのかという点が興行的に問題だが。
比較的演奏されやすそうなのは"カルメン組曲"と思われる。馴染みやすいですからね。
DVDが意外に充実している。マヤ・プリセツカヤが有名なので、彼女の出ている作品を探せば自然と行き当たるかもしれない。渋谷のタワーレコードに行くことをお奨めしたい。
[交響曲]
交響曲第1番
第2番「24の前奏曲」
[歌劇]
歌劇「愛だけでなく」
「死せる魂」
「ロリータ」 → 「ロリータ−セレナーデ」
「ボヤリーナ・モロゾヴァ」
[バレエ音楽]
バレエ音楽「せむしの仔馬」
「カルメン組曲」
「アンナ・カレーニナ」
「かもめ」
「犬を連れた奥さん」 → 弦楽、オーボエ、ホルン、チェレスタのための音楽
[管弦楽曲]
管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」
第2番「鐘」
第3番「古いロシアのサーカスの音楽」
第4番「輪舞」
自画像
ディオニシオスの壁画
式典序曲
音楽の捧げもの
ロシア キリスト教改宗1000年頌歌(スティヒラ)
アルベニスの2つのタンゴ
スラヴァ!スラヴァ!
ショスタコーヴィチとの対話
[協奏曲]
ピアノ協奏曲第1番
第2番
第3番「主題と変奏」
第4番
第5番
チェロ協奏曲「ソット・ヴォーチェ」
ヴァイオリン協奏曲「コンチェルト・カンタービレ」
トランペット協奏曲
[ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ第1番
アルベニス風に
ユーモレスク → 3つのおかしな小品(室内楽曲)
2つのポリフォニーの小品
24の前奏曲とフーガ
ポリフォニーの手帳(25の前奏曲)
若者のための手帳(ピアノのための15の小品)
[声楽曲]
ソルフェージュ
オラトリオ「人民の心の中のレーニン」
詩曲「プガチョーフの処刑」
コンチェルティーノ
封印された天使
獣のような我が時代
[室内楽曲]
ケーテン市のための音楽
エコー・ソナタ
バラライカ
メニューイン・ソナタ
チェロソナタ
ロシアの写真(アレクシンの古い町、モスクワ中のゴキブリ、
スターリン・カクテル、午後の鐘)
賛美
3人の羊飼い
ロシアの断章
ピアノ テルゼット
3つのおかしな小品
パラボラ・コンチェルタンテ
良い旅を