シュニトケ[室内楽曲その2]

室内楽曲も相当数あり、便宜上二つに分けて紹介します。
ここでは編成の大きめの曲を中心に。弦楽四重奏曲など。
クロノスクァルテットも近年レパートリーに加えている。日本で演奏を聴く機会も増えそう。

ヴァイオリン協奏曲第2番とは作曲時期が近く、そのためか前衛的な要素が含まれる。
何度聴いても印象に残らないんでどう説明すればいいのか・・・演奏会に行っても耳を簡単に通り過ぎてしまいそうな気がする。すんません。


CD
●NONESUCH 7559-79500-2 (2枚組)
"Kronos Quartet performs Alfred Schnittke The Complete String Quartets"
ソ連の女性映画監督、ラリーサ・シェピーチコに捧げられている。
青年時代、ソ連の映画音楽の作曲家として活動していたシュニトケは、ラリーサ、そして彼女の夫であり映画監督のエレム・クリモフ夫妻と親交が深かった。
70年代シュニトケは彼女の監督作品"Ты и я"(1971)をはじめ、映画音楽を何本も手がけてその名声を高めるのに多大な貢献をした。
しかし彼女は自動車事故に遭い41歳の若さで他界した。
友人を悲劇的な形で失ったシュニトケ。彼の悲しみは音楽として純粋な形で表現された。


第2楽章では感情が爆発したようにかなり激しい演奏が繰り広げられる。第4楽章はピッチカートが効果的に使われ、静かに涙を落とすような悲愴な曲として締めくくられる。

CD
●NONESUCH 7559-79500-2 (2枚組)
"Kronos Quartet performs Alfred Schnittke The Complete String Quartets"
シュニトケの弦楽四重奏曲の中で最も知られている(かもしれない)。
全体が連続して演奏される。
第1楽章冒頭のの主題で終始統一され、耳に馴染みやすい。現代音楽に嫌悪感を示す方もこれでは文句が言えまい。
本当に単純だが物悲しさがあって奥が深い。特に第3楽章は完璧。


CD
●NONESUCH 7559-79500-2 (2枚組)
"Kronos Quartet performs Alfred Schnittke The Complete String Quartets"

●ELEKTRA NONESUCH WPCC-3659
"KRONOS QUARTET ・ WINTER WAS HARD"
第1楽章は暗ーい弦の低音から始まり沈んだ雰囲気で展開、切れ目無く第2楽章に突入しここで急にテンポが速くなる。かなり活発になったところで続いて第3楽章。第1楽章より高音だが少し沈んでいる。前に出た主題も聞こえる。短い第4楽章で再び活発になるが、最後は弦がピッチカートと共に消えゆく。第5楽章の冒頭は悲劇的な主題が提示される。中間部はやや盛り上がるが後半は落着き、静かに終わる。
(こんな文章しか書けませんでした。申し訳ない。 )


CD
●NONESUCH 7559-79500-2 (2枚組)
"Kronos Quartet performs Alfred Schnittke The Complete String Quartets"
ヴァイオリン、クラリネット、コントラバス、ピアノ、打楽器群による小品。
"ムーンライト・セレナーデ"等とはかけ離れた、やっぱり前衛的な感じがする。
ガーシュインぽいクラリネットの高音で始まり、打楽器・ピアノ等が入り交じってしっちゃかめっちゃかになる。
最後は一番最初の主題が顔をだし、木管がぽつりぽつりと音を出して終わる。不思議な曲。


CD
●TRITON DMCC-26026 モスクワ現代音楽アンサンブル シュニトケ作品集
●hyperion CDA66885
弦楽四重奏のための曲。
同じ性格の曲である
「ショスタコーヴィチ追悼の前奏曲」に比べれば感情的な表現をかなり抑えているように思える。


CD
●NONESUCH 7559-79500-2 (2枚組)
"Kronos Quartet performs Alfred Schnittke The Complete String Quartets"

●BIS-CD-547

それぞれの作曲年、又献呈者は異なる。(作曲年が不確定なのは三つの資料が一致しないため)
一曲目はハインリヒ・シフ(チェリスト)、以下ヴァレンティン・ベルリンスキー(ボロディン弦楽四重奏団)、アレクサンドル・イヴァフシキン(チェリスト)、カリネ・ゲオルギアン(1966年度のチャイコフスキーコンクール優勝者)となっている。1979年に4曲を一まとめにして初演。

1曲目はかなり静かな曲。瞑想的だ。
2曲目も同様。こちらはCD解説にもあるが独白的。
3曲目は自分の書いた映画音楽が基らしい(1966年頃と思われる)。鐘の使い方がなにか1979年の
ピアノと弦楽のための協奏曲とダブる気がする。
4曲目が編成も大きく活発になる。ファゴットが後でしつこいくらいに聞えてくる。


CD
●TRITON DMCC-26026 モスクワ現代音楽アンサンブル シュニトケ作品集
●BIS-CD-507
原曲はモーツァルトが1783年に書いたパントマイムの音楽(K446(416d))が基になっている。
シュニトケはまず1976年にヴァイオリン2本用に作曲、その後ヴァイオリン2本に加えて弦楽
オーケストラを追加して
「ハイドン風モーツァルト」として発表(1977)、これに飽き足らず1990年ハープと8本のフルートによるヴァージョン(1990)を完成させている。

最初(1976年)の曲に比べ後になるほど曲の規模は大きくなり、演奏時間も倍になっている。口笛のような音や演奏者達が楽器を叩く音が響き、とてもモーツァルトを聴いているような気がしない。
最初からシュニトケの曲だと思って聴いた方がよい。
(余談ですが、モーツァルトの作品リストを見て原曲を調べたんですが発見できませんでした。)


CD
(ハイドン風モーツァルト)
●Deutsche Grammophon Masters (Polydor) 445 520-2 POL924
●BIS-CD-1437


(モーツ-ァルト)
●BIS-CD-697
編成が豪華。
フルート、クラリネット2、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープシコード又はオルガン。


冒頭で主題が提示されるとハープシコードが続き、緊張感のある3拍子の音楽となる。この部分は各楽器の音の重なりかたが非常に緻密である。絶え間無き音の流れといった感がある。
"Chorale"は打って変わってオルガン中心にゆったりした静かな曲となる。途中に例の3拍子も顔を出す。リズムの妙がここにある。


CD
●CHANDOS CHAN 9466
グスタフ・マーラーが16歳の時に書いた習作が原曲。第1楽章とスケルツォの草稿のみが残る。
シュニトケが編曲を加えたのは全体で6分少々のスケルツォの部分である。マーラーの原曲に影響され、同年に作曲した
交響曲第5番/合奏協奏曲第4番の第2楽章などにも引用が見られる。


CD
●BIS-CD-547
親交のあったヴィオラの第一人者、ユーリ・バシュメットの為に書かれた曲。
バシュメットは1986年にロシアの若手演奏家等と室内オーケストラ"モスクワ・ソロイスツ"を結成し、レパートリーとして必ずこの曲を演奏している。バシュメットの名演なくしてこの曲は有り得ない。
同じく彼のために作曲された
ヴィオラ協奏曲とは成立過程は勿論、曲想の面でも共通項が多いように思える。


シュニトケの晩年を代表するような思索的な名曲。シュニトケを知る時に避けては通れない。
日本でも聴く機会は割と多い曲。


CD
●RCA RED SEAL (BMG) BVCC-1952 (60464-2-RC) 国内版
●ARTO NOVA CLASSICS ANO 373190
3人のための協奏曲 (1994)
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロに弦楽オーケストラという変わった編成。。シュニトケは"3"という数字にこだわりをもってこの曲を書いたようだ。中間部は落ち着いて静かだが、終楽章で堰を切ったように激しい音楽になり、最後殴るようなピアノの一音で終わる。

CD
●EMI CLASSICS 7243 5 55627 2 2



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