Альфред Гарриевич Шнитке
アリフレート・ガーリエヴィチ・シュニトケ 1934〜1998
両親はユダヤ系ドイツ人。彼が生まれる前にロシアのサラトフ州に移住する。
少年時代ウィーンで三年間、帰国後はモスクワ音楽院で音楽を学ぶ。
音楽院卒業後は母校の教授となり、1960年代から本格的に作曲活動を始める。後半からは数多くの映画音楽を手がけ、地位を築く。1969年の交響曲第1番に代表される前衛的手法、パロディー、ジャズの手法を取り入れた作品で国内は勿論海外でも注目される。
80年代に入ると"多様式主義 polystylism"を称える。
89年からはドイツに定住。晩年は大病を患いながらも作曲を続けた。
初期は前衛的だったがその後は宗教に題材を求めたり、作風はかなり内省的になったように思う。鍵盤楽器(ハープシコード、チェレスタなど)を使った曲が多いのも特徴といえよう。
1998年8月3日死去。彼が遺した作品は私の知っている限りで200曲以上。
[CD及び演奏会では・・・]
CDは輸入版だがBISレーベルが充実している。交響曲や協奏曲の類は抑えている。
五線譜をアレンジしたデザインが目印。輸入版を扱ったレコード店では必ず見つかるはず。
対抗馬はCHANDOS。こちらも声楽、室内楽曲等の面ではかなり揃ってある。
国内版としてはヴィオラ奏者のユーリ・バシュメットが演奏したRCAレーベルのCDがある。
また、シュニトケ死去の少し前に発売されたクロノス・クァルテット演奏による弦楽四重奏曲全集は、日本語解説付で発売されている。
演奏会については、上記のバシュメットが来日した際にはヴィオラ協奏曲がよく演奏される。
また、モスクワ・ソロイスツのメンバーと演奏する際のレパートリーの中の"モノローグ"という曲に注目して頂きたい。(いずれもRCAのCDに収められている。)
クロノス・クァルテットも最近はよく取り上げている。
ショスタコーヴィチの"鼻"の上演で知られるモスクワ・シアター・オペラも"痴呆との生活"を日本で初演したはずである。
最近は日本人による演奏機会が多くなったようだ。協奏曲や室内楽曲(ピアノ五重奏曲など)の方面が中心で、交響曲や声楽を伴う作品はまだまだのようだ。ショスタコーヴィチでも声楽作品とかが日本で日の目を見るようになったのはつい最近のことだから、無理も無いか。
[交響曲]
交響曲"第0番"
交響曲第1番
交響曲第2番「聖フローリアン」
交響曲第3番
交響曲第4番
交響曲第5番 = 合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)第4番
交響曲第6番
交響曲第7番
交響曲第8番
[歌劇]
歌劇「痴呆との生活」
歌劇「ヨハン・ファウスト博士の物語」 → カンタータ「ヨハン・ファウスト博士の物語」
[バレエ音楽]
バレエ音楽「ラビリンス」
バレエ音楽「ペール・ギュント」 ← グリーグへのオマージュ ← ピアノ、チェロ、テープのための"エピローグ"
バレエ音楽「エスキス(ゴーゴリのスケッチ)」 ← ゴーゴリ組曲
[協奏曲1]
ヴィオラ協奏曲
ヴァイオリン協奏曲第1番
ヴァイオリン協奏曲第2番
ヴァイオリン協奏曲第3番
ヴァイオリン協奏曲第4番
オーボエ、ハープ、弦楽のための協奏曲
ピアノ連弾のための協奏曲
[協奏曲2]
ピアノと弦楽のための協奏曲
ピアノと室内オーケストラのための音楽
チェロ協奏曲第1番
チェロ協奏曲第2番
合奏協奏曲第1番
合奏協奏曲第2番
合奏協奏曲第3番
合奏協奏曲第5番
合奏協奏曲第6番
[管弦楽曲]
ディアローグ(対話)
ピアニッシモ
パッサカリア
儀式(リチュアル)
イン・メモリアム・・・ ←ピアノ五重奏曲
夏の夜の夢、でなく ← 祝賀のロンド
パ・ド・カトル(ポリフォニック・タンゴ)
想像の劇のための音楽
交響的前奏曲
リヴァプールのために
[室内楽曲1]
ヴァイオリンのためのフーガ
ピアノ三重奏曲 ← トリオ・ソナタ ← 弦楽三重奏曲
ヴァイオリンソナタ"第0番"
ヴァイオリンソナタ第1番 → ヴァイオリンと室内オーケストラのためのソナタ
ヴァイオリンソナタ第2番「ソナタ風」 → ヴァイオリンと弦楽用編曲版
ヴァイオリンソナタ第3番
チェロソナタ第1番
チェロソナタ第2番
音と反響
古い様式の組曲
ショスタコーヴィチ追悼の前奏曲
ピアノとヴァイオリンのための「きよしこの夜」
響く文字
ノスタルジア
ア・パガニーニ
静寂の音楽
オレーク・カガン追悼のマドリガル(ヴァイオリン独奏)
オレーク・カガン追悼のマドリガル(チェロ独奏)
メヌエット
チェロ即興曲
[室内楽曲2]
弦楽四重奏曲第1番
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第3番
弦楽四重奏曲第4番
セレナーデ
イーゴリ・ストラヴィンスキー追悼のカノン
讃美歌
ハイドン風モーツァルト ← モーッ-ァルト
七重奏曲
ピアノ四重奏曲(マーラー作曲、未完)
ヴィオラと弦楽のためのモノローグ
3人のための協奏曲
[声楽曲]
オラトリオ「長崎」
レクイエム
ミンネサング
3つの神聖な讃美歌
合唱協奏曲
詩編「懺悔」
自然の声
ヒエロニムス・ボスの絵による5つの断片
フランツィスカ・テンツァーの詩による3つのマドリガル
[ピアノ・鍵盤楽曲]
ピアノソナタ第1番
ピアノソナタ第2番
ピアノソナタ第3番
前奏曲とフーガ
即興とフーガ
一つの和音の変奏曲
ピアノ小品集
5つのアフォリズム
オルガンのための2つの小品
ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチへの献呈
ソナチネ
[映画音楽]
映画音楽「人民委員」
映画音楽「ガラスのアコーディオン」
映画音楽「ワルツ」
映画音楽「スポーツ、スポーツ、スポーツ」
映画音楽「苦悶」
映画音楽「ピエロと子供たち」
映画音楽「リッキー・ティッキー・タヴィー」
映画音楽「上昇(邦題:処刑の丘)」
映画音楽「名も知れぬ俳優の生涯」
映画音楽「小さな悲劇」
映画音楽「私の過去と思い」
映画音楽「放浪物語」
映画音楽「サンクト・ペテルブルグの最後」
映画音楽「巨匠とマルガリータ」
映画音楽「死せる魂」
ついでながら、CDに登場する演奏家として名を挙げるべき人物は
指揮者 セーゲルスタム(BISのCDに登場、作曲家としても活動)、ポリャンスキー(こちらはCHANDOS)、ロジデストヴェンスキー、ロストロポーヴィチ、
演奏家 バシュメット、クレーメルといったところか。
BISは北欧系のレーベル故に北欧系の楽団が多く、CHANDOSはロシア系が多い。