2003年6月のレビュー

[DVD] [コミックス] [ゲーム・その他]

DVD

・「キノの旅 -the Beautiful World- I」(ポニーキャニオン)

時雨沢恵一氏原作の小説のアニメ化。監督に「lain」の中村隆太郎氏、脚本に
「ブギーポップは笑わない」「エイリアン9」の村井さだゆき氏。キャラデザは
原案の黒星紅白氏のものとはかなりタッチが異なりシンプルだが、それなりに
味わいがある。背景も絵画調で美しく、効果音・BGM・フィルタも異世界感を
演出するのに一役買っている。

キノ役の前田愛は回が進むにつれて安定してきているが、エルメス役の相ヶ瀬
龍史の喋りはどうにもイメージに合わない。周囲のキャラの演技は堅実。短編の
組み合わせ方や時系列の混ぜ具合は良好。台詞を文字で表す手法はやや多用の
しすぎか。全体にシニカルさは良く出ている。リニアPCM、16:9収録。

 

・「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて KARTE.2.5」(パイオニアLDC)

ミュージッククリップを挟みながらの日常的な短編。PVの映像表現はなかなか
面白い。女社長夕映(平松)の過去も興味深いが、今回の最大の見所はチビ琉奈
(根谷)のオタ相手の「お兄チャマ」発言(爆) 同梱のフィギュアはコスチューム
などの造型が細かい。サブタイトル中の「閑話休題」は本筋に戻るときに使う
はずなのだが…

 

・イメージ:「山本麻里安のキャラメルカフェDVD」(ソニー・ミュージックディストリビューション)

声優Waveで配信された特別番組のDVD化。現在、山本麻里安は最もメイド服の
似合う声優と言っても過言ではなく、もしこの姿で黙ってニコニコ笑って隣に
座っていたら思わず押し倒…(以下自主規制) しかし一旦口を開くとそのノリに
付いていくのはなかなか大変。お客を楽しませようとして意識的にテンションを
上げているのは分かるのだが。

アリスブルーのドレスも可愛いしセーラー服も通せなくはないが、ナース服で
観覧車というのはどういうシチュエーションだ?(笑) ハイブリッドDVDになって
おり、壁紙と特典Webページへのアクセスキーが入っている。

 

・「ストラトス・フォー(4)」(バンダイビジュアル)

第8話の基地祭の話では家族との確執を描きたかったのは分かるのだが、彩雲や
静羽の両親のキャラまで立てすぎていて、散漫な印象を受ける。(立木さんまで
使わずとも) ラストの香鈴絡みのシーンで何とか持ちなおした。第9話の温泉の
回はさほどエロに特化しているわけではなく、混浴・枕投げ・如月教官の酒癖と
いったコミカルな方面に着目したい。マニア達の与太話に伏線を折り込む手法も
興味深い。香鈴×美風の描写もグッド。

第10話では全宇宙ステーションが沈黙し、シリーズ後半の燃え展開に突入する。
査問会のおっさんも出てきて、組織的な謎も現れ始める。オペレータA(水橋)の
陥落するシーンは、もう一歩踏み込んだ表現をして欲しかった(爆)


コミックス

・「GUNSLINGER GIRL(1), (2)」(相田裕/メディアワークス)

親からも見放されたような身障者の少女の身体を人工筋などで改造し、投薬で
洗脳して担当官とパートナーを組ませ、テロリストを掃討する内務省組織の話。
設定から受ける印象に反して陰惨なグロ描写は皆無。少女一人一人とその担当
官とのはかなげな関係が美しく描かれている。

たまに背景が白かったり描線が硬かったりはするが、全体的にデザインは良好。
外見上は生身で普段着の少女たちの、しかも多少被弾したくらいでは動じない
ガンアクションは燃える。イタリアを舞台にしており、人名・地名や建物にも
趣がある。キャラの甲乙は付け難いが、強いて言えばヒロインのヘンリエッタ
ちゃんがイチ押し。薬の影響もあるとはいえ、その一途さには心を打たれるし、
多少ドジっ娘なところも萌える。今後もその世界観を活かして展開して欲しい。


ゲーム・その他

・CD:「LAST EXILE O.S.T.」(Dolce Triade/ビクターエンタテインメント)

"Dolce Triade"は若手女性3人(黒石ひとみ・藤原麻紀・山本由紀)のユニット。
それぞれの音楽経歴が異なることが良い方向に働いているようだ。擦弦・撥弦
楽器や打楽器も良好だが、特に笛系の楽器の用い方が素晴らしく、民族調の味の
ある曲が多い。大編成の楽曲のアレンジがやや単調なのと女声ボーカルの発声が
今一歩なのが惜しい。全体にエフェクトが強すぎる気も。


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