2001年4月のレビュー

[DVD] [コミックス] [ゲーム・その他]

DVD

・「BLOOD THE LAST VAMPIRE」(SMEビジュアルワークス)

全編を通じて3D CGのバタ臭さが目につく。キャラデザや英語の台詞も馴染み
にくく、ストーリーに全くひねりがない。キャストもバイリンガルの必要性から
選択の幅が非常に狭かったのだろうが、ヒロイン工藤夕貴はともかく、保健医
中村佐恵美はかなり苦しい。制作者が何を語りたいのかわからない作品を観る
のは虚しいものである。

 

・「人造人間キカイダー THE ANIMATION(5), (6)」(SMEビジュアルワークス)

近年のシリアス系アニメは詰め込みすぎて、最後は「未完」な感じで終わって
しまう作品が多いので、このようにテーマを絞ってシンプルな構成できちんと
終わってくれる作品は観ていて気持ちが良い。(ギル・博士・サブローの心情も
詳しく描ければもっといいのかもしれないが、おそらく寸法的に入らない)

ジローの腕を直しているだけのはずのシーンが妙にえっちぃのはいいとして、
ミツコさんのうなじから肩にかけての線が変なのが惜しい。堀江さんの演技は
悪くない。高山さんと一緒のシーンではさすがに聞き劣りしないでもないが、
気にするな(笑)

 

・「花右京メイド隊(1)」(ポニーキャニオン)

ついうっかり買ってしまったが、聞きしに勝るバカアニメである(笑) これほど
無意味に乳が出てくるTVアニメは類を見ない。主人公のへっぽこさも徹底して
いる。メイド属性は持ち合わせていないため、キャラとして面白そうなのはメカ
担当の眼鏡っ娘イクヨ(有島モユ)くらいのものだが、台詞のほとんどが呼吸音の
ちびっ子シンシア(金田朋子)も妙に気になる。

各話冒頭のアイキャッチ(警告)は趣向が凝っていて良い。EDの声優3人のコス
プレは…俺を殺す気か!(悪い意味で) 15分×3話で\4,500は高いのか安いのか。
リニアPCMなので無意味に音質がいい。

 

・邦画:「キレイ 神様と待ち合わせした女」(松尾スズキ/ポニーキャニオン)

2000年6月に上演されたミュージカルのDVD化。人造戦闘員兼食料の「ダイズ兵」
と人間とが戦う架空の日本における、監禁されていた地下室から地上へと出て
きた一人の少女「ケガレ」の物語。成人したケガレ=ミサ(南果歩)、夫ハリコナ
(篠井英介)、友人カスミ(秋山菜津子)らは好演。ケガレ(奥菜恵)も健闘はして
いるが、台詞回しが今一歩。幼少期のミサとの演技の幅が欲しかった。生着替え
シーンもあるので許すか(爆)

ケガレとミサの2つの時称を同時に進行する演出は見事。歌は全般的に可もなく
不可もなく。ラストシーンで熱唱する恵ちゃんの前で踊る松尾氏は…そういう
作品なのだろうか^_^; 舞台のDVD化という点は評価したいが、2枚組200分弱は
ちと長い気もする。

 

・邦画:「おしまいの日。」(ブロードウェイ)

仕事一筋の夫を待ち続ける心配性の妻を描いた新井素子原作のサイコドラマ。
裕木奈江はオドオドとした神経質なヒロイン役に良くハマっていて、まずまずの
好演。映像的にも歯車の噛み合わせが微妙にずれていくのがうまく表現されて
おり、原作の特徴である日記も小道具として割と効果的に使われている。

ヒロインの友人夫婦の扱いがぞんざいだったり、ラストシーンの脚本・演出の
詰めが甘かったりするのは惜しい。ベッドシーンを入れるくらいならサイコな
エピソードを増やして欲しかった。製作者側の意図としては普通のドラマ色を
強くしたかったのだろうが。新井素子フリーク(ってまだ生息してますカ?)は
観てみる価値はある。原作は食事前と仕事が忙しいときには読まない方が吉。
(猫好きなかたはフルタイムで読まない方が…)


コミックス

・「ももいろシスターズ(8)」(ももせたまみ/白泉社)

さすがに8巻ともなるとネタが尽きたか。キャラに駄洒落を言わせることに終始
しており、かなり苦しい。新入社員みさよも薄めだし。

 

・「女の子が好き 育児編(2)」(青木光恵/ぶんか社)

タイトル通り、巨乳好きの経産婦OL4コマ。ここまで豪傑だと、いっそ清々しさ
を感じる(笑)

 

・「踊り場ホテル」(山口美由紀/白泉社)

時間の隙間に入り込んでしまった人々を迎えるホテルが舞台のタイムトラベル・
ファンタジー。1・2話はじわわ〜っとくる地味な展開だが、第3話は実にドラマ
チックで読ませる内容となっている。コミカルな人情物はやはりうまい。

 

・「白衣の男子(1)」(岸香里/芳文社)

冴えない男子看護学生のドタバタ奮闘記コミック。看護学校での男子の割合は
せいぜい100人中2〜3人だが、「パラダイス?」などという考えは甘いのが良く
わかる(笑) 内容のかなりの部分は実話っポイが、ここまでギャグ色が強いと
主人公が哀れに思えてくる。著者は元ナースで、コミックス「天使のたまご」、
エッセイ「やンドル」「あぶないナース」「笑うナース」などの著作がある。


ゲーム・その他

・CD:「Kanon ドラマCD(5)」(ムービック)

最終巻、あゆ編。ラスボス(?)だけあってシナリオにも気合いが入っているし、
出演者の息も合っている。情景が思い浮かびにくいのは致し方なし。

 

・BOOK:「ジーンシャフト(上)」(浅川美也/大島康弘/角川文庫)

遺伝子操作により性格や能力がコントロールされ、男女比が1:9に保たれた世界
を舞台とするメカアクションSF。海外の硬派なSFと比べると考証は甘々だが、
それを言っても始まらない。少女達の心情や言動の描写などに目を向けるべきで
あろう。一人称の対象を切り替えながら進む形式だが、同形式の他の作品よりは
ストーリーの流れに沿っていて理解しやすい。浅川氏は劇団可燃物の作・演出、
「ブレンパワード」「∀ガンダム」の脚本を手がけている。

コミックス版「未完兵装ルナシャフト」(山口恭史/金子良馬/角川書店)とは、
キャラの名前・外見・性格は同じだが、配置や設定は異なる。紛らわしいこと
この上ない^_^;

 

・BOOK:「コンプリート・ジェニー・ファイル」(グラフィック社)

1982年以来のタカラバービーとジェニーのバリエーション、フレンド達の写真と
データを完全収録。その数2,400体は正に「コンプリート」の名にふさわしい。
ドールのポージングや撮影の参考にもなる。この内容で\2,900は安い。…って
ドール者にしか意味ないやんけ!(←逆ギレ)


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