2000年9月のレビュー

[DVD] [コミックス] [ゲーム・その他]

DVD

・「STRANGE DAWN Phase.1」(パイオニアLDC)

まず美術の美しさに目を奪われる。色彩設計が渋く、メリハリもある。特にOPは
音楽とのシンクロも良い。人物が振り返るときの動きとCGの使い方が少し気に
なる程度。設定としては観ていてすぐに魔神様の姿の方が異様に見えてくるのが
不思議である(笑)

主役2人の声優だが、私は「そうゆう様式の芝居である」と認識した。榎本さん
のフワフワした喋り方は気にかかるし、笑い方も今一歩だが全体としては及第
点。清水さんの方は次回予告の台詞以外は全然O.K.、堅実な演技だと感じた。
(←冷静に判断しているつもり^_^;) 村人達から見た異質さを表現するためにも
あの台詞回しは不可欠ではなかろうか。ただしEDは…聴かなかったことに…

一般に「萌えどころがない」と言われる本作だが、ユコの生足、髪を下ろした
エリ、制服にジャージ(笑)、アリラ王女(爆)など、趣味によっては楽しめると
思う。無論、村人達のドラマがメインだが。


コミックス

・「ピンクの林檎」(青木光恵/双葉社)

前半の男性向けの表題作は確かにそれなりにHなのだが、各話4ページはさすがに
短く、状況描写にとどまっている感がある。後半の10代の女の子向けの作品で、
27歳の塾講師と女子中学生との関係を両者の視点から描いた「僕のフローラ」
「乙女の祈り」は話としては面白いのだが…犯罪である^_^; 明るくサバサバした
作風には変わりなし。

 

・「ストロベリームーン」(赤石路代/小学館)

芸能サスペンスの表題作はヒロインの幻覚の描写が面白いが、ドラマとしては
後半の「NEWS9:05」の方が上か。いずれにしてももう少し迫力が欲しいところ。

「清く正しく美しく」な少女漫画の古典的名著「アルペンローゼ」がDX版で出て
いるので、これを機に読んでみるのも一興。

 

・「SMILE!(2)」(柊あおい/集英社)

高3のヒロイン郁と1年下の航の受験によるすれ違いを描いているのだが、あまり
にもヒネリがなさ過ぎる。画力は落ちていないのだが。

 

・「Papa told me(23)」(榛野なな恵/集英社)

小学生の知世ちゃんと文筆業のお父さんとの父子家庭を中心とした物語。現代
社会でよくある問題を取り上げつつも、独自の味つけがなされている。各話の
余韻のあるエンディングも特徴的。古典的な口調も渋い。

 

・「白衣でポン(2)」(たかさきももこ/集英社)

著者は元准看護婦。主人公が本能のままに生きるケダモノのような性格という
設定で、赤裸々な内容となっている。「看護婦の離婚率の高さ」といったテーマ
も、エッセイなどで読むよりも説得力があると感じた。各話間のエッセイ「模範
患者となるために」や巻末の「美人ナースのヒミツ座談会」も興味深い。

 

・「男の華園(4)」(桑田乃梨子/白泉社)

最終巻。汐里の弟、古谷、井上、町田など、脇役の人物描写が良い。ホノボノと
した読了感は近年の作品の中では上位に入るか。

 

・「Heaven?(1)」(佐々木倫子/小学館)

「おたんこナース」でお馴染み、佐々木さんのご苦楽フレンチ・レストラン物。
絵が固く料理もさほど美味しそうではないが、キャラやエピソードが強烈で、
なかなか笑える。


ゲーム・その他

・BOOK:「アニメスタイル 第2号」(小黒祐一郎/美術出版社)

美術手帖増刊のアニメ誌。押井守氏、佐藤順一氏のロングインタビューなど。
文章量が非常に多く、絵コンテや原画類も豊富で、他誌と一線を画しているが、
値段も驚きの\1,800。紙質が良いとはいえ、これはちょっと…


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