2000年4月のレビュー

[DVD] [コミックス] [ゲーム・その他]

DVD

・「天使になるもんっ!(9)」(バンダイビジュアル)

最終巻。時折作画が崩れるが、ノリは悪くない。展開はシリアスを通りこして
観念的に(笑) ミューズ、エロスの揺り椅子や退場のシーンなどの脚本・演技は
圧巻。実力のある声優を採用した甲斐があるというもの。ミカエルも難しい役
をこなしているとは思うが、ラストでノエルが天使になるのかならないのかに
説得力がないのが残念。最後のカットのシルキーに眼鏡属性のある人が落ちる
のは当然である(笑) 一瞬だが幼少の頃のシルキー様にも萌え萌え。

 

・「今、そこにいる僕(5)」(パイオニアLDC)

最終巻。村人や少年兵による戦い、内部抗争には、統率のとれたプロの軍人
とは別の悲惨さがあるという面が良く出ている。主要キャラ一人一人の死が
(あっけなさも含めて)しっかりと描かれているのは、むしろ良心的と言うべき
か。結局、シュウは最後まであの調子だったが、ラストのサラの微笑みに救い
を見いだせると思う。

 

・「機動警察パトレイバー アーリーデイズ(1), (2)」(バンダイビジュアル)

キャラデザに時代を感じるが、良く動いている。ファンならば押さえておく
のも悪くない。

 

・「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom(2)」(バップ)

色調の変化は乏しいものの、絵はTVシリーズのホラーとしては悪くない。しかし
端役の演技には激痛。無理に若者言葉を使う必要はないと思うのだが。そこだけ
が浮いていて、かえって作品全体の現実味を薄くしてしまっている。主役格の
キャラにも台詞が速すぎるところなどがあり、もう少し丁寧に作り込めば割と
見られるのにと残念に思う。それにしても藤花のブギーが1話の1シーン以降、
全然出てこないのはどういうわけだ(泣)

 

・「菜々子解体診書 opr.VI The Last Spiral Latter Part」(パイオニアLDC)

一応、収まったと言えないこともないが、絵も展開も「2昔前ならアリかも」と
いうレベル。一部口パクがおかしく見えるカットがあり、声優さんが合わせにく
そうだと感じた。結局、見ごたえがあったのは予告編と各話のOPくらいか(爆)
せめて菜々子の顔やプロポーションに現実味のある可愛らしさがあれば、もう
少し見られたと思うのだが。

 

・「臣士魔法劇場リスキー☆セフティ(2)」(ポニーキャニオン)

ファジーの話にしろ3人組の話にしろ、特別すごい展開をしているわけではない
のだが、ほのぼのさ加減が実に良く、リスキー & セフティの絡め方もうまい。
黒田氏の手腕であろう。ファジーもかわいいが、堀江さんの鈴子が激ラヴリー
なのでもっと喋らせて欲しかった(笑)


コミックス

・「フルーツバスケット(5)」(高屋奈月/白泉社)

ハイテンションギャグ系とほのぼのイイ話系の絡ませ方がうまく、アクの強い
キャラの中でのヒロイン透の天然さ加減が心地好い。表紙のキャラに違和感を
感じなければ買い。

 

・「彩風のランナー(4)」(藤田和子/秋田佐知子/小学館)

最終巻。結局、家族関係が中心になってしまったのがやや期待はずれ。もう少し
じっくり陸上を語って欲しかった。悪い作品ではないのだが。

 

・「ピエタ I」(榛野なな恵/集英社)

幼少から継母に虐げられて自閉し、自傷行動を繰り返してしまう理央と、何らか
の事情を抱えながらも明るく前向きに生きようとする佐保子の触れ合いを描いた
作品。「Papa told me」のようにコミカル、ファンタジックな話が入らないため、
非常にセンシティブな仕上がりとなっている。

理央の継母が意図的に意地悪をしているわけではなく、自分と実子の防衛に腐心
しているのだという描写は榛野さんならでは。彼女独特のペンタッチも「静かな
悲しみ」を良く表現している。ときおりコミックらしからぬ台詞が入るのも、
味わいとしてプラスの方向に作用していると思う。「II」は5/19発売。

 

・「島津郷子 自選集(7), (8) シンデレラの森 上/下」(島津郷子/集英社文庫)

昔女優だった亡き母の恨みを晴らすために自分も女優となり、母のライバルへの
復讐を画策するが、結果として自ら不幸を選び取ってしまう少女の話。最近の
少女漫画にはこってりした不幸物は少ないため、たまにはこういう作品を読む
意義もあるか。後半のどんでん返しは大きめ。

 

・「UNDER GROUND(1)」(たがみよしひさ/本橋信宏/秋田書店)

キャラの顔がつぶれて下膨れに感じるほどデッサンが狂っている時点で大減点。
アスペクト比がおかしいのかと思ってしまった。裸体はそれなりなのだが。80年
代の裏本のドキュメントというのも、題材としては今さらの感が非常に強い。
原作付きのせいか、モノローグのキレもたがみさんにしては今一つ。ギャグ物で
滑るのはともかくシリアスでこれだと「どうしちゃったの?」と思わざるを得ない。

 

・「DOLL」(緒方剛志/伊達将範/メディアワークス)

主人公の機械人形の少女のはかなげな面が良く描けていると思う。(萌えられる
かどうかは趣味による(笑)) メカや建物の描画にも味わいがある。コミックに
してはSF設定が深すぎるのが残念。

 

・「ブギーポップ・デュアル(1)」(高野真之/上遠野浩平/メディアワークス)

さらにもう一つのブギーポップ。"奇妙な感じ"はなかなかうまく出ているし、
時系列の混ぜ方も常識の範囲内。少しHなシーンがあるのはサービスとして、
メインの少女以外ももう少しリキを入れて描いてもいいのでは?(笑) ギャグ
テイストが入っているのは考え物。

個人的には藤花ちゃんが出てこないというだけで大減点(笑) 主人公が秋月と
いう男子学生なのを容認できれば秀作と言っていいかも。

 

・「おまけの小林クン(4)」(森生まさみ/白泉社)

4人の小林を使った「恋に落ちたシェークスピア」と、さらにそのメイキングは
森生さんのやりたい放題(笑) 読者もそのテンションを望んでいるのでノープロ
ブレムだが。ドラマCDが5/26リリース予定。


ゲーム・その他

・PS2:「Primal Image(1)」(アトラス)

まずゲーム中のモデルの造形、質感が紹介写真と比べて大きく劣ります。この
時点で「もしもし〜JAROですか〜?」という感じ^_^;

「メモリーモード」では色々なポーズをとっているモデルを3つのカメラ視点
の中から撮影します。スナップを撮る時の緊張感を味わうことはできますが、
モデルや視点の動きが速すぎるのと、1セッションの時間が短いのが残念。

「プロデュースモード」ではセットやポーズを任意に指定できるわけですが、
自分の視点をグルグル移動しながら、手足などの位置や角度を設定するのに
かなり手間取ります。ポーズ設定とセット内での配置が別画面なのも面倒。
何より一切衝突判定をしていないので、身体が宙に浮いたり床や壁にめり込ん
だりと自由自在^_^; 関節可動域を考慮する前にやるべきことがあるだろう(怒)
PC用の美少女モデリングソフトよりはお手軽なんでしょうけど…

せめて顔のモデリングがもう少しちゃんとしていれば、しばらく触ってみよう
という気がするのですが。かなりの物好き以外にはお薦めできません。

 

・PS2:「グラディウスIII & IV 復活の神話」(コナミ)

聞きしに勝る難しさですな。特にIIIは難易度を"EASIEST"にしても、普通に
プレイすると3面がやっと^_^; コナミコマンドを駆使してようやく10面に到達
しました。アーケード版を何周もする人って本当に人類ですか?(笑)

一度行った面をセレクトできたり、処理落ちの度合を設定できるのは家庭用
ならでは。オープニングCGもかなり凝っていてカッコイイのですが、その分
安くしてくれても?と思わないでもありません。

中毒性が強く、ふと気がつくと午前4時ということもあるので、忙しい時には
手をつけないのが吉。

 

・BOOK:「月刊メロディ5月号」(白泉社)

ナンセンスギャグ4コマの"にざかな"の一條マサヒデさんと岡野史佳さんの合作
の6P「マゲは結わないで」が載っています。ヒロインが好きな男の子に相撲を
やめて欲しくてイヤガラセをする話(爆) 「この塊」「肉人間」「犬臭い」と
いった単語は岡野作品では2度と目にできないと思われますので、必ず読んで
おくように(笑)

 

・BOOK:「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom I」(村井さだゆき他/電撃文庫)

脚本としてはそれほど酷くない。アニメにはト書きが現れないのがネックか(笑)
週1のTVシリーズで第1話と第11話をリンクするのにはやや無理がある。台詞にも
もう少し良質のこだわりとか色彩感が欲しいところ。あと、精神科医である来生
先生が骨肉腫の病状説明をするのは確かに変である^_^;


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