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『ムーミン谷の春』 birds著 |
長い冬が終わり、ムーミン谷にもようやく暖かい春が訪れました。大地は芽吹き、森の動物たちも楽しげに走り回ります。
そんな森の片隅に小さな一軒家がありました。まだ新しく、木の素敵な香りがします。その一軒家には一組の夫婦が住んでいました。夫の名はムーミン。妻の名はノンノン。周りもうらやむ新婚さんです。あっ、家の中から話し声がします。ちょっと覗いてみましょう。
「ノンノン、早く出ておいでよ。」
なにやら楽しそうなムーミンの声です。
「いやだ、恥ずかしい。」
壁の奥から、ノンノンの声です。
「だいじょうぶ。恥ずかしくないから。」
「どうしてもだめ?」
いつもはムーミンがモジモジしてるのですが、今日はノンノンがモジモジです。
「お願い、ノンノン。」
ムーミンは懇願します。ノンノンは意を決しって「えい!」と掛け声をかけて壁の奥から出てきました。まぁ、どうしたことでしょう?ノンノンは裸にエプロン姿ではありませんか!
ムーミンは鼻の下を長くしています。
ノンノンは顔を赤らめています。
ムーミン谷の春はいつもより暖かいようです。