Mobile備忘録
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- Last Updated 3/Sep/2000 -

◆なぜ、つなぎたいのですか?
本国との時差数時間から10数時間。海外出張は、日頃のしがらみから解放される絶好の機会となりうる。もしも開放感を満喫したいのであれば、モバイル接続で本国と情報のやりとりをする必要はない。むしろ邪魔な情報ルートである。
自分にとってのモバイル接続は、ハードウェア(電話線)+ソフトウェア(インターネット)という鎖で、自分を本国につなぎ止める碇のような存在である。荒波にもまれても、自分の位置を見失わないために必要なもの。
さらにいうなら、安価な通信手段。交換手なしの国際電話ならかなり安価になってきたが、それでも世界各国のアクセスポイントからインターネットに入る方式に比べると、価格の差は依然として大きい。
このページは、自分の海外出張の際のモバイル接続実験の覚書を記載する予定。かさばる機材を持ち運んでの実験だっただけに、どこかに書いておかなくては悔しいのである(^^;

◆出発前の肩慣らし(事前準備) 4,6/Sep/2000
出先では、何かと不便なものである。何かを調達しようとしても、移動を伴う出張の最中では自由に時間がとれない。
つまり、国内での事前準備で勝敗(^^;の大勢は決していることになる。事前準備とは、1)機材の調達、2)接続試験 である。
1)機材の調達
ノートパソコン 私は絶対、軽い機種がいい。もちろん、耐久性とトレードオフの部分はある。
モデム 内蔵/PCカード外付け、どちらでもよいはず。ただし、アクシデント前提で考えるのが、真のモバイル道(^^;なので、予備の外付けカードがあると頼もしい。
接続ケーブル 特に外付けカードの場合は、専用ケーブルの場合が多いので、忘れると哀しい(;_;) モバイル向きの巻き取り可能ケーブルなども便利。
延長コネクタ 後述の音響カプラ接続には必須。他にも、モジュラージャックからどうしても長くケーブルを引っ張りたい時には必要になる。
モジュラージャック変換コネクタ 米国、カナダならば、日本と同じRJ-11形式のジャックなので必要ないかもしれないが、ヨーロッパなどでは必須。昔は秋葉原まで調達に出かけたものだが、最近は大手のディスカウントショップで取り扱っていたので驚く。かなり一般的になってきたということか。
音響カプラ まさか、と思われるかもしれないが、実は重要なグッズ。モジュラージャックが取り外しできない電話の場合(古い設備)、カプラの出番である。最近の機種は、最大28.8kbpsまでサポートできるらしい。私の実績では、14.4kbpsがせいぜいである。電池がないと意味がないので、予備の電池まで持参を推奨。これまでに出会った唯一の弱点は、受話器の形状が特殊だとうまくカプラと密着させられないこと。信号の送受信のS/Nが確保できず、接続に失敗した。それが自宅の電話機なのが笑える(^o^)
電源プラグ 各国の設備に合わせたプラグが必要。私はセットものを持っていて、出張予定に合わせて最小限のプラグを持参している。
トランス 最近のノートPCのトランスは、たいてい240Vまでサポートしているので、不要かもしれない。ただし、表示を事前に確認しておくことは必須。私は、他の用途のためにトランスを持参している。トランスも、交流波形をちょんぎって正の波形だけ取り出す電子式ではダメなはずで、コイルによる変圧を行う重たい機種が必要。
モデム故障予防用品 電圧測定・極性判定などができる商品が出回っている。私はまだ持参したことが無く、その無防備さは反省すべき点である。
2)接続試験
通信ソフト 最低限メールソフト。ほかにWWWブラウザソフト。特に指定しない。しかし、可能なら複数のソフトを準備しておくのが無難である。実はアカウントも複数用意して置いた方が確実である。最近、自分はこの辺のガードが甘い。
ダイヤルアップネットワーク モデム内蔵機種ならば必ずインストールされている、WindowsのOSに付属した機能。モデムのない機種の場合、インストールの必要があるケースもある。DNSサーバの指定やプロトコルの指定など、接続プロバイダごとに異なるので、自分のプロバイダの提供するサービスの内容を調査し、設定する。滞在地の至近のアクセスポイントの電話番号も(複数)おさえる。
一例 私のプロバイダは@Niftyである。Niftyの場合、a)インターネット接続:GRIC(接続プロバイダ)へダイヤルアップし、Niftyへ接続、b)Compserveへダイヤルアップし、Niftyへ接続、という2通りの接続方法がある。ただし、ある都市では上記a),b)が共通の電話番号だったこともある(^^; また、一番最初の出張の際は、秀Termという通信ソフトの「ホスト直接接続」という機能を用いて、Compserveへダイヤルし、直接対話的にATコマンドを入力していた。この方法は強力で、ガラス張りに交信内容が確認できる。最近は使っていないが、準備はしてある。ちなみにこの方法では、ATコマンド一覧が必要である。多少の予備知識(トーン検出ダイヤルなど)もほしい。
国内での接続試験 設定をすべて済ませた上で、出発前に国内で接続試験を行うのが安心。出張先のホテルなどで悪戦苦闘するのは、実に緊張を強いられる孤独なバトルである。これだけの機材と準備に費やした時間は、費用は、無駄になってしまうのかぁ・・・このあたりは、腹をくくれる人ほど強い(^^;
実際との相違 トーン検出の有無など、各国で異なる事情は国内ではチェックできない。また、実際の電話番号に国番号+市外局番(先頭0を除く)を追加する必要がある。プロバイダは、国外から国際電話で直接ダイヤルアップする回線を準備しているので、そこにアクセスしてもよい。私は、調査した電話番号が最新のものであるかどうか確認するためにも、現地で使用予定の電話番号にかけるようにしている。
音響カプラのテスト 事前練習がもっとも重要なのは、カプラである。モジュラージャックにモデムを直接つなぎ場合は、電話のフックのON/OFFをソフトで制御できるが、カプラの場合は自分の手でやらねばならない。タイミングは、体で覚えるものである(^^;

Created by Shigeto Hojo