Am "JazzFluteMan"   2008.1.14.update

“ご挨拶”みたいな感じで。
 このサイトを定期的にチェックして頂いているリピーターの方も、 初めて見に来て下さった方も、ありがとうございます。 ジャズフルートを扱うサイトは相変わらずあまり見かけませんが、地味に続け、約10年ほど経ちました。

 ▽ジャズフルートを聞いてみたいけれど、何から聞けば良いか分からない。
 ▽ジャズフルートを始めたいけれど、どういう風にアプローチして良いか分からない。

 僕自身がジャズフルートを始めた頃、そんな悩みを抱えていました。 同じような疑問を抱いている方のお役に立てればと思い始めたサイトですが、 実際にお役に立てているのかは、、、分かりません…(笑)。

 これからも、地味に更新を続けていこうとは思っていますが、どうなることやら…。

“サイトの立ち上げ経緯”
 「2000年12月30日の深夜、検索エンジンInfoseekで“ジャズフルート”というキーワードを入力したところ、 ヒット数はたったの“97件”、このサイトが22番目にヒットした」というエピソードがきっかけです。 勿論、当初の内容なんて、あってないようなものだったし、何の参考にもならないような サイトだったと思います。それにも関わらず、22番。 当時、ジャズフルートを始めたばかりでしたが、参考音源などは何を調べても分からないという状況で、 僕自身が右往左往していました。 同じような悩みを持つ人達にとって、少しでも助けになる情報サイトが提供できれば、と思い作り始めました。

 それからかなりの時間が経過しましたが、残念ながら、同じ系統のサイトは増える傾向は見られないようです。 おかげで、このサイトが「ジャズフルートサイトの草分け的存在」となりつつあるかなと…(笑)。 でも、更新ペースは遅いし、内容量と相関してないので、嬉しいやら悲しいやら…。 そんな中でも、「JazzFlutist」のコーナーは、それなりの反響を頂いていて、嬉しい限りです。 僕が手本探しとして、ジャズフルート音源を漁っていたことから、 それをまとめる意味で始めた部分が大きかったのですが、 今では、恐らく、最も多くのジャズフルート音源を持つ人間になってしまったかもしれない、、、かな!? まだまだ紹介し切れていない音源が手元に多数あるので、今後も地道に紹介していくつもりです。 応援よろしくっ!!

---『ジャズフルーティストになる』ということ---
 2000年3月、僕は約13年間やってきたクラシックから、ジャズの世界へと活動の場を移しました。 ところが、始めてまもない数ヶ月後のこと、いきなり「壁」を感じました。 正確には『現実を知った』ということになるのでしょうか…。 『ジャズフルーティストとして成功したジャズマンがほとんどいない』。 言いかえると、ジャズにおいてフルートはマイナー楽器であり、活動の場所が非常に少ない、ということ。 でも、僕は、逆転的発想で『ジャズフルートの可能性の広さ』に確信を持ちました。 ジャズ初心者の癖に『他人の真似じゃなく、自分自身のジャズフルートができるじゃないか』 なんて大それたことを考え始めたワケです。 というわけで、まず、『自分の目指すジャズフルートのスタイル』を模索することから始めました。

---音色---
 最初に考えたのが、ジャズとクラシックにおけるフルートの音色についてです。 僕はフルートを小学6年生から始めて約13年間、クラシックというフィールドでやってきました。 当然、クラシックでは「楽器として最も良い音・フレージング」を追求していくことが 練習の柱になるわけですが、アドリブがメインのジャズでは、相当意識しながら練習を積まないと、 どうしても音色が悪化する傾向になります。

 僕自身、今までに多くのジャズフルートを聞いてきましたが、 サックスとの持ち替えでフルートを演奏している人が多いためか、 世間的に“ジャズフルート”というと、そういう持ち替え奏者のフルートの音が頭に浮かぶ方が多いようです。 フルートが副業であっても、さすがに練習しているだけあって、指がパカパカと動いたり、 難しいスケールを多用することで「おっ、上手いじゃん!」なんて思われるプレイヤーも多いです。 でも、指を早く動かすこと自体、誰でも練習すればできるわけですし、実際に手癖として身に付けてしまえば、 そんな難しいことではないと理解している僕にとっては、そんなことは重要なことではないのです。 それよりも、僕としては楽器を演奏する者としてもっと基本中の基本である、 「音色がしっかりしているか」が気になってしまいます。 ジャズとクラシックは異なる畑、と開き直ってしまえばそれまでなのですが、 でも、落着いて考えてみると、だからと言って音が汚くても良い理由などどこにもないですよね!? ただ、クラシックとして気持ちい音色、ジャズとして気持ち良い音色ってのは少し違う部分もあるかも、 と思うことはあります。
『僕はジャズでもクラシック同様、音色には気を使って吹く!!』

---奏法---
 今でこそ、だいぶ耳に慣れてきてしまったのですが、 それでもやっぱり好きになれないのが効果音様に吹く奏法です。 『フラッター』に関しては、ライブでのみですが僕もやります(笑)。問題はそれ以外です…。
 サックス・トランペットなどでは聞いたことのない、フルート独特の効果音的奏法なるものがあります。 『やたらに強い息の音だけ』『必要以上に強いアクセント』『シャベリながら吹く』、、、 まだあるでしょうけれど、“なぜ、楽器として、音として、フレーズとして吹かないのだろう…?” と思ったりするわけです。 残念なことに、そんな小ネタで攻める奏法をするのはフルート以外に聞いたことがないので気になります。 まぁ、中にはDave Valentinの『Voice奏法(これは奏法というか完全にシャウトに近い)』とか、 Jeremy Steigの(叫びに似た)奏法など、彼らのオリジナルと言えるぐらいまで独自性を高めた奏法もあり、 必ずしも嫌いとは言い切れないものもあるのは事実です…。
『僕のジャズフルートは小ネタで勝負しない、音とフレーズで勝負!!』

---ジャズムード1---
 音色と奏法に関しては比較的すぐに自分の目指すスタイルを探せました。 しかし、問題なのはジャズらしさ。アドリブがメインとなるジャズでは、これが最も重要ポイント。 特にジャズフルートを始めたばかりの僕にとっては、先駆者がほとんどいないジャズフルートの世界から、 『どういうアプローチがジャズとしてクールか?』ということを容易に知ることが難しいかったのです。
 楽器の特性上どうしても越えられない壁の一つが『音に迫力がない』ということ。 単純に音圧が他の楽器に比べて圧倒的に低いし、テナーサックスのブロウ、トランペットのハイノートなど、 「おっ!」と思わせる奏法が考えつかない…。 それに楽器の特性上、音が埋もれやすい。 しかし、こんなどうしようもできないことにこだわっていても先に進めないし、 他にも「ジャズらしさをこの楽器から引き出せるファクターがあるはず」だと開き直って練習を続けようと 思いました(笑)。
『楽器の特性を越えてジャズを追求することが永遠の課題』

---ジャズムード2---
 練習場所があまりない、これが大きな問題となりました(苦)。 ジャズの本質はセッションだと考えている僕にとって、家で音階をさらったり、 マイナスワンCDに合わせてずっと吹いているだけではどうしても満足できませんでした。 ジャズを始めた当時、自分にはまだ他人とジャズセッションできるほど実力がないのは十分に 理解していたけど、どうしてもジっとしていられずに何とかセッションができる環境が欲しかった。 ところが、幸いなことに、友達を中心に声をかけた結果、比較的容易にセッションバンドは結成できました。 そして、実際にセッションしてみて『ジャズの難しさが身にしみた!!』 セッション慣れしていると思っていたメンバーを中心に組んだのに、どうしてもジャズっぽくない。 思いきってメンバーに話してみたら、みんなそう思っているようで、 僕の中の課題がみんなにとっても課題であることが分かった。
『アドリブ=ジャズじゃない。』

---『無理しないスタイル』
 ジャズというとやはりサックスやトランペットを聞いてしまいます。 僕はジャズの中では、トランペットが好きです。 レッスンで扱った課題曲は金銭的に許せる範囲で極力、参考音源を聞くように努力していました。 最初はサックスやトランペットの音源からコピーして吹いてみたりしたものですが、 でも、どうしてもショボい!!そこでいろいろ考えた。 フルートは指回りが利きやすく、早いパッセージも比較的容易な楽器。 実際に自分自身、今までのクラシックでの練習成果もあって指は早く動かせる。 けれど、音圧が低いせいか、たんにカチャカチャと指を動かしたところで、どうしても格好良くない。 それどころか、むしろ、格好悪い!! フュージョンのスタイルではそれなりの良さは出せるけれど、4ビートジャズとなると、どうもイマイチ。 もちろん、早いパッセージをキメても、素晴らしく格好良い4ビートジャズを感じさせる フルーティストもいるのは確かで、今後の課題となりそう。 ただ、僕にはまだまだジャズの経験が足りなさ過ぎるし無理して吹いても格好悪いのだと気づいた。
『当面は無理せず音数を減らし、リラックスした音使いを目指す』

---『バッパーになりたい』
 ジャズを始めて何年か経った頃、自分自身のジャズフルートは「バップを追求すること」 だと認識できました。 理由はとても簡単で、「ビ・バップに接している時が一番楽しいと感じる」ということと 「ビ・バップをメインにジャズフルートをやってきたジャズフルート吹きがいない」ということ。
 まとめると、演奏していて楽しい上に、過去にあまり聞くことのないビ・バップのジャズフルートを 自分なりに研究・追求できるから。
 過去にビ・バップをやっていたジャズフルート吹きがいないワケではありません。 ただ、彼らが最終的行き着いた先はビ・バップではなくて、モダンジャズだったり、 フリージャズだったり、フュージョンだったりしてしまっているのです。
『ビ・バップを追求するスタイル』

---『いろんなバンドに参加してみて』---
 こんな僕でも、2002年に入ってから、いろんなバンドからサポート依頼が来るようになりました。 僕自身もクラシック以外のいろんなジャンルでのフルートの可能性を追求していきたいと思っていて、 そんなこんなであっちこっちに参加することで、ジャンルの枠を超えて音楽ができるようになりました。 逆に、クラシック以外のフィールドで活動するフルート吹きにも出会うことができました。 自分とスタイルと合う人もいたし、全く正反対な人もいた。 でも、実際に一緒に音楽をやってみて、楽しいと感じるのは 「自分のプレイに対して方向性を持っているプレイヤー」と一緒のステージに上がった時。 結局スタイルなんてものはプレイヤーの数だけ存在するものだし、 それが合わなかったら同じステージに上がっても面白くないか、というとそんなこともない。 やはり自分のビジョンを持っているプレイヤーというのは、一緒に音楽をやっていて気持ち良い!!
『自分のスタイルは貫き通す!』