Jeremy Steig(1942.9.23 - ) Flute
 Jeremyのことはあまりよく知らないのですが、1つ言えることは、 僕的には好きになれないことを平然とやってしまってますが(笑)、 持ち替え奏者じゃなくて「本物のフルーティスト」だということです (長い文章でスイマセン…)。
 6歳の頃からリコーダー、11歳の頃からフルートを習い始めたようです。 なぜか、奏法においては、僕の嫌いな粗い吹き方が多いです。 そういう面から聞いてしまうと見習うものがなくなってしまいますが、 ただ、持ち替え奏者の荒々しい息使いとは違うんです。 うまく表現する方法が分からないので、ぜひ聞いてみて下さい。 彼のフルートからは絶妙な雰囲気が感じられるのですが、 何度も何度も聞いていくと、本当の意味で本物のフルーティストだという ことが分かるようになりました。 フルートってこんなに鳴るんだ、と関心することしばしばです。 フルートを吹かれる方ならその違いが分かるかもしれません。
 19歳の頃交通事故に会い、その後は左顔面神経麻痺の後遺症を引きずりながらも 特殊なリッププレートを用いながらフルートを吹き続けています。 Eddie Gomezとの共演作が多いですが、高校の同級生みたいです。 今でもEddieのライブには良く出演してますので、興味があればチェックしてみて下さい。 余談ですが、バークリー音楽院のその年の最優秀者にはジェレミー・ステイグ賞というのが 贈られるようです。
 一応、調べてみたのですが、このぐらいは音源があるようです。 結構どれも入手困難かもしれません。 Flute Fever(1963),Jeremy & the Satyrs(1967),Legwork(1969),This Is Jeremy Steig(1969) ,Wayfaring Stranger(1970),Monium(1974),Temple of Birth(1975),Leaving(1976),Outlaws(1976) ,Firefly(1977),Lend Me Your Ears(1978),Music for Flute & Double Bass(1978) ,Rain Forest(1980),Jigsaw(1991)
  Steig Music Company

ALBUM
What's new  1969.1.30/2.3-5/3.11.Rec.
Jeremy Steig(fl) / Bill Evans(p) / Eddie Gomez(b) / Marty Morrell(ds)
1.Straight no chaser/ 2.Lover man/ 3.What's new/ 4.Autumn leaves/ 5.Time out for Chris/ 6.Spartacus love theme from Bryna productions "Spartacus"
Jeremyの代表作であると同時に、Bill Evansの代表作と僕は思っている作品です。 全編スタンダード集になっていてとても聞きやすいです。 全体的にアグレッシブなアドリブが目立つ中、6曲目の「スパルタカス・愛のテーマ」 ではとても繊細な面を見せてくれ、非常に美しく感動的です。 Jeremy SteigがBill Evansに対して醸し出した、“この化学反応”は特筆すべきであり、 当時その頃のBill Evansの演奏スタイルとしては聞くことが少ない“興奮しているBill Evans” を聞くことができ、そういう面でも聴きごたえがあります。 大変素晴らしいセッションだと思います。
Leaving  1976.8.17-18.Rec.
Jeremy Steig(fl) / Richard Beirach(p)
1.Angelo/ 2.Walter-Lily/ 3.Liebsong/ 4.The unforeseen/ 5. Mitsuku/ 6.Within a song/ 7.Amethyst/ 8.Orphan/ 9.Splivy/ 10.Leaving
余談になりますが、Jeremyは音楽と同時に絵画もするんですが、 このジャケットの絵はJeremy本人の筆による作品です。
Firefly  1977.3.4,3.22,4.11.Rec.
Jeremy Steig(fl) / Richie Beirach, David Matthews(p) / Gary King(b) / Steve Gadd(ds) / Hiram Bullock(gt) etc...
1.Firefly/ 2.Living inside your love/ 3.Everything/ 4.Hop scotch/ 5. Sweet hour of prayer/ 6.Grasshopper
ホントにJaremyの作品はどんなジャンルでも芸術性が高く素晴らしい!! 上のBill Evansとのコラボ作とは全然違った雰囲気ですが、 こちらもJaremyのフルートは良く鳴っています。
Dedication  1997.6.9-10.Rec.
Jeremy Steig(fl) / Eddie Gomez(b) / Stefan Karlsson(p) / Jimmy Cobb(ds)
1.On green dolphin street/ 2.Nardis/ 3.Spartacus love theme/ 4.Spider song/ 5. When you wish upon a star/ 6.Autumn leaves/ 7.Just friend/ 8.Footprints/ 9.Dedication
NardisとDedicationのみの参加ですが、両曲ともに美しい演奏です。 スタンダードが多く含まれており、フルートだけじゃなくて、 総合的にも完成度の高いアルバムです。 3曲目のスパルタカス愛のテーマには参加していないのですが、 Eddieのベースが本当に美しく感動!!
What's new at F  2004.4.1.発売
Jeremy Steig(fl) / Eddie Gomez(b) / Stefan Karlsson(p) / Jimmy Cobb(ds)
1.Nardis/ 2.My foolish heart/ 3.Witchcraft/ 4.Straight no chaser/ 5. Time remembered/ 6.Five/ 7.What's new
1969年のBill Evansの「What's new」の完成度を越すことはできないんじゃないか…、 とCDショップで思いつつも購入した、ほぼ同じタイトルのついたアルバムです。 Bill Evansのそれから30年の時間が経ったのですが、やはりEddie GomezとJeremy Steigの2人は すごいとしか表現できません。 この2人は“円熟味”というコトバからは遠ざかっているように僕には思えます。 年月の経過とともに“凄味が増し”ていく演奏者というのでしょうか。 1曲目のNardisの緊張感はスピーカー越しにも十分に伝わってきて、レコーディングに 立ち会っていたら涙を流したかもしれません。 そのぐらいに素晴らしい雰囲気を演出しています。 買って損は全くないと思います。