Bobby Jasper(1926-1963) Tenor Sax,Flute
 ジャズ界では珍しいベルギー出身のジャズマンです。 若くして亡くなってしまい、その才能を惜しまれたジャズマンです。 彼のフルートははじめは“イマイチだな”という感想だったのですが、 聞いているうちに次第にハマってきて、今ではお気に入りアーティストです。 彼の音色はいかにも持ち替えフルーティストですが、 持ち替えフルーティストには珍しく、Laid back感がとても心地良いので、 Laid back感を勉強する教材としても良いのではないかと思います。 僕自身、少し影響を受けた感じがします。
 彼の存在は、Wynton Kellyの有名なリーダー作『Kelly Blue』を聞いて知りました。 Kellyにはサックスよりもフルートの腕を買われていたようで、実際に 『Kelly Blue』ではとても雰囲気の良いフルートプレイが聞けます。 その他、他人名義のアルバムでフルートプレイを多く聞くことができて好評を得ていたらしいです。 パリ録音の以下のアルバムでもかなかな心地よいフルートプレイを聞くことができて良いです。 しかし、彼自身のリーダー作では、フルートはほとんど聞くことができない上に、 唯一フルートプレイが聞ける『featuring Dave Amram』でのプレイはかなりショボく残念です。 サックスの方も悪くはないんですが、僕はあんまり好きではありません。 フルートの方が良いと思います。 Herbie Mannとのコラボレーション作の2作では、たっぷりとフルートを堪能できます。オススメです!

ALBUM
Featuring Dave Amram  1955(Paris).Rec
Dave Amram(french horn) / Bobby Jasper(ts,fl)他

Modern jazz at club St-germain  1955.12.27&29(Paris).Rec.
Bobby Jasper(ts,fl) / Rune Urtreger(p) / Sacha Distel(g) / Benoit Quersin(b) / Jean-Louis Viale(ds)
1.Bag's groove/ 2.Memory of Dick/ 3.Milestones/ 4.Minor drops/ 5.I'll remember april/ 6.You stepped out of a dream/ 7.I can't get started (with you)/ 8.A night in Tunisia
他の音源でのBobbyのフルートの音とは明らかに違っていて、 やけにスカスカした音で吹いています。 雰囲気は良いので、個人的には嫌いではありません。 フルートだけじゃなくて、テナーの音もスカスカして聞こえます…。
Jazz de chambre(Buddy Banks)  1956(Paris).Rec.
Bobby Jasper(fl) / Blossom Dearie(p) / Benoit Quersin(b) / Christian Garros(ds)
9.Old devil moon/ 10.Autumn in New York/ 11.Flamingo/ 12.There will never be another you
前半はBuddy Banks(b)の音源が入っており、後半の4曲がBobby Jasper quartetの音源となってます。
Huebie Mann - Bobby Jasper Flute flight  1957.3.21.Rec.
Hurbie Mann(fl) / Bobby Jasper(fl) / Joe Puma(g) / Tommy Flanagan(p) / Wendell Marshall, Doug Watkins(bs) / Bobby Donaldson(ds)
1.Tutti flute/ 2.Bo-Do/ 3.Flute bass blues/ 4.Flute bob/ 5.Solacium
Herbieとのコラボレーション作品です。 下の作品とレコーディング日が同じなんですね。 1日で2枚分のレコーディングをこなしたのに 内容はなかなか濃くて良いですよ。オススメできます。
Huebie Mann - Bobby Jasper Flute souffle  1957.3.21.Rec.
Hurbie Mann(fl,ts) / Bobby Jasper(fl) / Joe Puma(g) / Tommy Flanagan(p) / Wendell Marshall(bs) / Bobby Donaldson(ds)
1.Tel aviv/ 2.Somewhere else/ 3.Let's march/ 4.Chasing the bird
上の作品と同日レコ。買うなら2枚まとめてどうぞ(笑)!
Byrd in Paris  1958.10.22(Olympia,Paris).Rec.
Donald Byrd(tp) / Bobby Jasper(fl,ts) / Walter Davis Jr.(p) / Dougg Watkins(b) / Art Taylor(ds)
1.Dear old Stockholm/ 2.Paul's pal/ 3.Flute blues/ 4.Ray's idea/ 5.The blues walk
Donald ByrdのQuintetでの音源です。パリのオリンピアでのコンサートのようですが、 音がジャズバーでの演奏のように妙に近くてリアルな音源です。 1曲目に入っているDear old Stockholmという曲が個人的にすごく好きなんですが、 このどことなく哀愁の漂う感じは良いですよ。 総合的に見て、なかなか良い音源だと思います。
Kelly Blue  1959.2.19.&3.10(N.Y.).Rec.
Wynton Kelly(p) / Nat Adderley(cornet) / Bobby Jasper(fl) / Benny Golson(ts) / Paul Chambers(b) / Jimmy Cobb(ds)
1.Kelly blue/ 2.Softly, as in a morning sunrise/ 3.On green dolphin street/ 4.Willow weep for me/ 5.Keep it moving(take4)/ 6.Old clothes/ 7.Do nothing till you hear from me/ 8.Keep it moving(take3)
Wynton Kellyの代表作。 Bobbyのフルートは1・5・8曲目で聞くことができます。 どちらも落着いたプレイを聞くことができます。 これといって目立ったプレイはないのですが、 このセクステットの雰囲気に良く合っています。 ジャズファンなら誰でも持っているアルバムなのでこれ以上は書きません。