Bobbi Humphrey Flute
 このアフロヘッドはなんだ!! と、ついつい叫びたくなるほどのアフロです(笑)。 名前が“ボビー”ということで一瞬男?と思われるかもしれませんが 女性ですのでお間違えのないように…。余談はここまで。
 内容はなかなか悪くないです。 というか、むしろ、ジャズ・フュージョン系フルートとしては良作です。 注目すべきは、BlueNoteから音源が出版されている点です。 今でこそクラブ系に近いジャンルの音楽を扱うようになっていますが、 当時としてはかなり斬新的だったんじゃないかと思います。 特に「Black and blues」の方はまさしくファンクです。 聞き方によっては現在で言うところの、アシッドジャズなのかもしれません。
 この音源が1970年代ですから、そのセンスは十分にうかがえます。 他にも入手可能かのうかと思いますが、実際にこの人のCDを見かける 機会はかなり少ないかもしれません。 僕は持っていないのですが、リーダー作としては、 「Freestyle/1978年」「Tailor made/1977年」「FLUTE-IN/1971年」 があります。恐らくこれらは入手はかなり困難と思います。

ALBUM
The last session  1971.9.17-18.Rec.
Bobbi Humphrey(fl) / Lee Morgan(tp,fh) / Grachan MoncurV(tb) / Billy Harper(ts,altoFl) / Harold Mabern(p,ep) / Jymie Merritt(b) / Reggie Wokman(b,perc) / Freddie Waits(ds,recorder)
1.Capra black/ 2.In what direction are you headed?/ 3.Angela/ 4.Croquet ballet/ 5.Inner passions out
なんと、LeeMorganの事実上最期のセッションに乗っていました。 僕の最もFavoriteなトランペッターのLeeMorganの音源ということもあり、個人的に価値は高くなります。 歴史的には持っていて良い一枚なのですが、Bobbiのフルートは残念ながらあまりよくありません。 後々出てくるリーダー作の方が良いプレイを聞くことができるでしょう。
Blacks and blues  1973.6.7-8 Rec.
Bobbi Humphrey(fl) / Jerry Peters(p) / David T. Walker(g) / Chuck Rainey(b) / Harvey Mason(ds)
1.Chicago, Damn/ 2.Harlem river drive/ 3.Just a love child/ 4.Blacks and blues/ 5.Jasper country man/ 6.Baby's gone
上にも書きましたが、ジャンル的にBleuNoteから出されているところが注目ですね。 このサウンドをどこかで聞いたことあるなぁ、なんてずっとずっと何年も思ってました。 やっと分かりました!!“Donald ByrdのStepping into tomorrow”です!! しかもしかも、Bobbi Humphrey以外のバック全員がDonaldのStepping〜に参加してるじゃないですか! というわけで、同じに聞こえてイイのです(笑)。 タイムコースとしては、Bobbiが1973年録音、Donaldが1974年録音ということで、Bobbiの勝ち、Donaldが 負け&パクりというわけで…(笑)。 時間とお金に余裕がある方は、両方購入してみて下さいね。 フルートはとても気が利いたサウンドで心地良いですので、Bobbiの入門版としてはコレです!! ちょっとマニアかもしれませんが、Fender Rhodesの音がなんか、こう、きますねー。
Satin doll  1974.7-9. Rec.
Bobbi Humphrey(fl) / Jerry Peters(p) / Chuck Rainey(b) / Harvey Mason(ds)
1.New York times/ 2.Satain doll/ 3.San Francisco lights/ 4.Ladies day/ 5.Fun house/ 6.My little girl/ 7.Rain again/ 8.You are sunshine of my life
1曲目からHarveyのドラム炸裂な作品です(笑)。 このアルバムはかなりアレンジが練ってあり、様々なエフェクトやSEが組み込まれていて、 作られた1974年という年を考えても、当時としては最先端に近かったことが分かります。 しかも、発売元はBlueNoteRecordsですから、大変興味深い作品と思います。 タイトルの通り、サテンドールやってますが、結構斬新な(!?)ポピュラーアレンジであり、 聞きごたえはバッチリです。 特にJerryのピアノの絡みがものすごいことになっており、どういう基準でレコーディングでOKが 出たのか考えてしまいます。 5曲目のリズムは“P-Funk”の風を感じる人もいるかもです。 とてもバラエティーに富んでいますが、けっして難解なアレンジではなくて、 全体を通してサラっと聞けます。
City beat  19??.Rec.
1.City beat/ 2.Loop12/ 3.Tropical voyage/ 4.Come get to this/ 5.King of hearts/ 6.Hello/ 7.Days of you and me/ 8.What the heart needs/ 9. City beat instrumental
恐らく1970年代の録音だと思いますが、 ジャケットカバーに記載がないため、詳細は不明です。 Blacks and Bluesよりももっとポピュラー・フュージョン寄りのサウンドです。 リズムが打ち込みな曲が含まれているんですが、1970年代にはこういうのがよくありました。 今はまずこんな打ち込みはあり得ないと言い切れるぐらい古いのですが、 純粋に懐かしいと感じる方もいらっしゃるハズです。 このアルバムではリードボーカルも取っていますが、どこかで聞いたことある歌声です。 買うなら、上の2枚をまず購入されて、もっと聞きたいと思ったらこの作品を探すぐらいの 位置づけだと僕は思います。ただし、入手は少し難しいかもです。