きまぐれ牛改

ここは私の頭がどのようにして牛化していったかを
克明に記録した普通の方にはぜんぜん面白くないコーナーです。



プロローグ

 ああ、いつの頃から僕の中に牛が住むようになったのだろう。目をつむると白と黒の模様がうっすらな光の渦となり 僕のまわりをやわらかな感覚が包む。それはいったい何なのだろうか。僕の心がまだ幼い頃にそれは訪れたのだろうか。 それとも僕が大人へと変わりゆく不安定な時期に私の中に住みついたのだろうか。そしてそれはいつかあなたをも やわらかく包み込むだろう。そう、それはいつもあなたの周りであなたの心にはいりこむ時を待っているのだ。

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僕が草原の続く小高い丘の上の道を歩いていると後ろから声をかけられた。
それはちょっとこもった声で僕に言った。
 「ちょっとそこのきみ、僕の話を聞いてくれないか?」
僕が振り向くとそこには牛が二本足で立っていた。牛は今時珍しく首から大きな鈴を下げていた。しかも背中には大きな のぼりをつけている。そこには「Gateway2000」と書かれていた。
 「僕はアメリカから来たんだ。日本にはNECというすごいコンピュータ会社があるけど僕はどうかな?」
 「君は会社でコンピュータを使ってるよね。でもそろそろもっと早いマシンがほしいんじゃないのかい。」
そうだ。僕は会社でノートパソコンを使っていたがDX2の50MHzでWindows95はつらかったのだ。
 「迷う事はないよ!。僕がいいコンピュータを教えてあげるよ。ほらみてごらん」
そういうとその牛は自分のおなかをやっとこでこじ開けたのだ。
 「ドライバーとかはいらないのかい?」
僕がそういっても牛はかまわず自分のおなかを開けていた。
 「ほら、僕のおなかの中を見てご覧、これがハードディスクさ。すごいだろう。」
牛が指差すその光輝く四角い弁当箱のようなものには「Western Digital」と書いてあった。しかも今じゃ見る事のない 1.2GのHDだ。その奥には茶色い四角いものがあった。intelと書いてあった。
 「僕に会いたきゃ電話しな!」 牛が僕にいった。牛は不気味な笑い声で笑っていた。

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その日僕は「Gatway2000」に電話をかけていた。
 「えーっと。P5−120でお願いしたいんですけど。それに内蔵モデムもつけてください。それからLANボードも」
会社のネットワークにつなぐのでLAN環境も必要なのだ。
 「はい、わかりました2週間ぐらいですね。はあ、混んでますか。そうですよね」
Gateway2000は新しく日本にやってきた直販のコンピュータ会社だ。やっと日本法人が出来て正規輸入になった。しかし電話の話を 裏切ってその牛柄の箱は一週間もたたずに僕の家にやってきた。それは何の前触れもなく静かに僕の部屋の前に3個口となって待っていた。
 「なんだこのでかい箱は!」
しかし、箱の中身は僕の予想を裏切って箱以上にでかい本体だった。しかも僕が会社で使っているパソコンサーバーよりもでかいマシンだった。

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もしかしてまだこの文章読んでます?。きっと第二段落ぐらいできっと誰も読んでないと思いますから、この先は更に まじめに進めていきたいと思います。ではどうぞ。

 「おおーこれが牛か!」
それにしてもその17インチモニターはあまりにも大きすぎた。本体よりもでかい!きっとGateway2000の持ち主はこの巨大さにみんなびっくり したに違いない!しかもフォーカスが甘い。ちょっとぼやけてる。17インチモニターにとってこのぼやけはちょっと致命的ではないか?そんな 思いを抱いてる僕の頭に再び今朝の牛が現れる。
 「「ほうら、僕の体はオーダー自由だよ!君の好きなボディーを作れるんだよ」
その言葉にだまされた僕は17インチモニターを返品してSONYのモニターを買ってしまった。僕は昔からSONYが好きなのだ。 なにせディスプレイにとどまらず。スピーカーからヘッドフォンまでSONYを使っているのだ。
そして又僕は一週間後牛の夢に悩ませられるのだ。
 「僕の体を塗ってよ。白一色じゃやだよ。ちゃんと黒のぶちをいれてよ」
なんで僕はこんな夢を見るんだろう。なぜだ。僕のマシンは今の環境に満足していないのか?
しかし次の日僕はDIYショップにいって黒のカッティングシートを1メートルもってレジに並んでいた。なぜなんだ?

 「なぜなんだ!」
僕は口に出していってみた。しかし応えてくれたのはレジのおねいさんの冷たい視線だけだった。まったく僕はいったい何を しているんだろう。当然のことだが僕は何の迷いもなくそのカッティングシートを牛柄に切り取っていた。しかもあまったシート で更にキーボードにも貼ってしまった。それにしても会社で使うマシンにこんなことをしていいのだろうか?。

つづく

次号はいよいよ改造開始!