SWATでファイルサーバを設定しよう

ここではSWATについて書きます。
Last Update 2004.11.25

1 SWATとは
 Server系のWindowsは非常に高価であるため,個人や小さな事業所では,sambaLinux上で動かしてWindows用のファイルサーバをつくっていることは多いと思います。もちろん,すでにそのようなものをつくられているかたがたにとって私のページなどは釈迦に説法ですが,これから作ってみたいという方には参考になることがあるかもしれません。
 SWATとはsambaの設定をブラウザを使って比較的簡単に行うことができるツールです。 sambaの設定は設定ファイルをエディタで編集してもできますが,私たちのような初心者はそういった方法は難しく感じられてしまいます。また,webminなどsambaの設定をすることができる他のツールもありますが,私個人が使い慣れているので今回もSWATを設定に使います。あまり細かい解説は行いませんが,一通りの設定の仕方はわかるようにしたいと思います。もっとも細かな設定をするには設定ファイルをいじるのが一番のようですが…。
2 SWATを起動する
 まずはLinuxsambaSWATをインストールしないといけないのですが,こちらは別に「ファイルサーバをつくろう」としてまとめておきましたのでそちらを参照してください。ここでは,Vine Linux 3.0sambaSWATをインストールして使います。
 SWATを起動するには,ブラウザを開いてアドレス欄にhttp://ファイルサーバのホスト名:901/をタイプすれば起動します。私は今回ファイルサーバのホスト名にhome_serverを使っていますので,http://home_server:901/とタイプしました。ホスト名の変わりにIPアドレスを打ち込んでもかまいません。すると下のように,ユーザ名とパスワードを入力する画面が出てきます。あるいは,メニューからアプリケーション→システム・ツール→
sambaの設定を選んでもSWATを起動できます。
 ユーザ名にrootを,パスワードにはrootのパスワードを入力すれば下のような画面が出てきます。パスワードの記録はセキュリティの面からお勧めできないので使わない設定にしておきましょう。
 これでSWATを使ってsambaを設定する準備が整いました。設定は後で行いますので,いったんSWATは閉じておいてください。
(ここまで2004.11.16)
3 ファイル共有の方針を決める
 いよいよ設定に移るわけですが,設定する前にどんなふうにファイルを共有するかを考えておかないといけません。今回は,hidejohnという2人の同じグループ(winuser)のユーザーを登録し,それぞれのホームディレクトリは各ユーザのWindowsのクライアントから読み書きできるようにします。また,2人が共通に読み書きすることができるディレクトリ(all)を別に作ります。ユーザーが増えてもやることはそれほど変わらないので参考にはなるのではないでしょうか?
4 ユーザをLinuxに登録する
 まずはhideJohnLinuxユーザとして登録します。CUIでコマンドを使ってもできますが,せっかくGUIがあるのでそちらを使います。メニューからアプリケーション→システム・ツール→ユーザとグループを選びます。ユーザとグループが開いたら,グループのタブをクリックします。
 クリックすると下の画面が出てきますので,ここで,ユーザを登録する前にグループ,winuserを登録しておきます。この方が最初からメインのグループにwinuserを設定できます。グループの追加をクリックして次に進みます。
 下のような画面が出たら,グループ名にwinuserとタイプし,OKをクリックします。これでグループの登録は終わりです。
 続いてユーザの登録を行います。ここでは,ユーザとして
hideをとうろくしますが,後で同様にしてJohnも登録してください。今度はユーザの管理タブをクリックしてユーザの管理画面を開き,ユーザーの追加をクリックします。
 ユーザの追加画面が開いたら,ユーザ名にhideをタイプし,パスワードとパスワードの確認の欄に同じパスワードをタイプします。ここでOKをクリックすると,グループが自動的にユーザ名のグループになりますので拡張タブをクリックして次に進みます。
 拡張設定の画面が出てきたら,メインのグループをwinuserに設定しておきます。設定したらOKをクリックします。ユーザとグループの設定もOKをクリックしてユーザの設定は完了です。
(ここまで2004.11.22)
5 作成したユーザをsambaユーザにする
 作成したユーザをsambaユーザにしないとsambaの機能を使うことができないので,SWATを使って設定します。まずは,SWATを起動します。続いて,GLOBALSタブをクリックしてGlobalパラメータを設定しておきます。
 ここでは,ワークグループ名(workgroup)とネットバイオス名(netbios name)を設定します。私は,workgroupをhideをに設定しました。netbios nameはそのままのHOME_SERVERです。
 次に,sambaユーザの登録を行います。PASSWORDタブをクリックして,ローカルマシンのパスワード管理を開きます。
 上のような画面が開いたら,ユーザ名に登録したいユーザ(今回はhide)を入力し,新パスワードと新パスワードの再入力にそのユーザのパスワードを入力します。Linuxに登録したときのものと同じものでいいです。入力が終わったら[新ユーザの登録]をクリックします。登録できると,下の画面のように Added user hide. と表示されます。最後の部分は登録したユーザ名です。
 これだけでは,まだユーザが登録されただけで,使えない状態ですので使えるようにします。そのまますぐに上の画面の[ユーザの有効化]をクリックします。すると今度は Enable user hide. と表示されます。これで,hidesambaユーザになりました。後は同様にしてJohnについても登録します。
 ここまでできたら,sambaを再起動します。STATUSタブをクリックして下の画面を開き,[すべて再起動]をクリックすればいいです。
 これで,クライアントのWindowsマシンからVine Linux 3.0マシンのホームディレクトリ見れるようになっています。ここで確認してみましょう。Windowsマシンからマイネットワークを開いてください。Windowsマシンとワークグループ名が同じであれば,ここで,設定したネットバイオス名のマシンが見えているはずです。見えていない場合は検索で設定したネットバイオス名(私の場合はhome_server)のマシンを検索すると,見ることができるようになるはずです。そのアイコンをダブルクリックして開くと下のような画面が見られるはずです。
 上の画面で見えているhideディレクトリが,Vine Linux 3.0上のhideのホームディレクトリが共有されているところです。今回登録したJohnで同様の作業をすると,代わりにJohnのホームディレクトリが見えます。publicsambadocは,Vine Linux 3.0sambaが自動的に共有設定にしてくれているものですが,必要ない場合は,共有設定で共有しないように設定することができます。
(ここまで2004.11.23)
6 共有するディレクトリを作成する
 このままでは,各人のホームディレクトリがWindowsのクライアントから使える状態にはなっていますが,ファイルのやり取りをしたりするにはちょっと不便です。そこで,Vine Linux 3.0上で共有するディレクトリ(今回の例ではall)を作成し,これをSWATで設定してWindowsのクライアントから共有できるように設定します。
 まずは,Vine Linux 3.0のでNautilusで共有ディレクトリを作成しておきます。rootでログインしておき,rootのホームをダブルクリックして開きます。
 続いて,上へをクリックすると,/ディレクトリを開いておきます。ここにallディレクトリをつくるわけです。下のようにファイル→フォルダの生成を選択します。
 未タイトルのフォルダが作成されたので,ここにallとタイプすればディレクトリ自体の作成は完了です。ただ,このままではディレクトリがrootの所有になってしまい,他のユーザか使えない状態になってしまいます。所有権の設定をするために,下のようにできたallディレクトリを右クリックし,プロパティを選択します。
 allのプロパティが開いたら,アクセス権タブをクリックし,下の図のようにファイルの所有者を,hideに(代わりにJohnでもOK)ファイルのグループをwinuserに設定しておきます。さらにグループの書き込みをチェックしてwinuserでグループ内のユーザならば読み書きができるようにしておきます。この共有ディレクトリにアクセスできるユーザを作成するときにはwinuserグループに設定しておきます。
 以上で共有するディレクトリの準備はできました。あとはSWATで設定するだけです。
7 SWATで共有ディレクトリを設定する
 allディレクトリを設定するために,SWATを起動します。起動したら,SHAREタブをクリックし,ファイル共有パラメータを開きます。
 ファイル共有の作成のところに
allとタイプして,ファイル共有の作成をクリックします。
 続いて基本オプションを設定します。path/allとタイプします。これで,allディレクトリを共有することになります。次に,read onlyYesになっていると思いますので,ここをNoにしておきます。read onlyが,Yesのままだと読みはできますが,書きができませんので注意してください。設定したら,設定を反映をクリックします。これを忘れると設定が取り消されてしまいますので忘れないようにします。
 これで設定は完了です。Windowsのクライアントからユーザ名hideでアクセスして,Home_serverを開くと下のようになります。以前のものと比べるとallディレクトリが増えているのがわかります。当然このalljohnでアクセスしても見えます。
 これで,今回の目的は達成されました。いかがだったでしょうか。今回のようにGUIを使ってやれば意外と簡単だったのではないでしょうか。これで一応完結となります。問い合わせなどありましたら,BBSに書き込んでみてください。
(ここまで2004.11.25)

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