西条酒まつり2002探訪記
(2002/12/09 見切り発車)
前回(2000年)訪れたとき、体調は風邪で最悪でした。
今回は、体調も万全。
カメラ担いで、酒飲んで・・・。
目次
プロローグ 12/9
蔵めぐり(前半) 12/9
蔵めぐり(後半) 12/9
立ち寄れなかった蔵元+α 12/9
蔵のあるまち西条・フォトギャラリー coming soon!
プロローグ・・・日本の酒都・西条
かつて、住んだことのあるまち・西条(広島県東広島市)。ここは、酒どころ広島の主要醸造地のひとつです。市内中心部に8軒、周辺部(一部市外も含む)に2軒の蔵元があります。広島県内にある100あまりの蔵の10パーセントが東広島市にあるというわけです。
淡麗辛口の灘・伏見の「男酒」に対し、芳醇甘口の西条の酒は「女酒」と並び称されました。まさに日本の首都ならぬ酒都といってもよいでしょう。
旧山陽道沿いにあり古来より人の往来も盛ん、かつては「四日市」という名の宿場町であった西条。今もその名残が、「陣屋跡」「郡役所跡」などの歴史的建造物、そして旧街道沿いの古くからの町並みにあらわれています。
いっぽう、西条のまちを少し離れるとあたりは一面の田園地帯。赤い西条瓦屋根の家が田の中に点在しています。なぜこの瓦が用いられるかというと、厳しい寒さにも割れないからだそうです。地図でご覧になるとわかりますが、西条は広島県中央部の高原地帯(標高200m以上)に位置します。冬は零下10度以下になるほどの厳しい寒さです(夏もかなり暑いが(^^;)。この寒さが、酒造りには適しているのです。
ちなみに、広島県は米作りも盛んで、「雄町」という酒米が有名です。日本有数の酒どころ・灘を擁する兵庫県では「山田錦」というように、酒どころでは良質の酒米が産出されています。やはり酒は米あってのものでしょう。
米とならび、酒造りに欠かせないのが仕込み水。黒瀬川の伏流水はまろやかな軟水。各蔵元の井戸には、今も良質の水が湧いています。
良質の米・良質の水は、レベルの高い杜氏の手を通して、はじめて良質の酒となるのです。そう、人なくしては、うまい酒は造れません。西条より南東方向に直線約15キロ、瀬戸内海沿いに安芸津(あきつ)という小さな町があります。ここの杜氏が「軟水醸造法」を考案して以来、広島の酒造りは発展しました。かれらは「安芸津杜氏」とよばれ、広島の酒造りをささえてきました。
気候・米・水・人・・・酒造りに必要な諸条件を具備した地・西条に蔵元が集中したのは、自然でありましょう。
酒蔵通りの近所に住んでいた頃、身を切るような寒さが訪れる頃になると、早朝には蔵の格子窓のすきまから湯気がたちのぼり、酒の香りが辺りに漂ってきました。早朝の澄んだ空気に含まれるほのかな香りが、冬の訪れを告げたものです。
蔵めぐり(前半)
今回は、当初前回と同じくJRで行く予定でした。しかしたまたま帰ってきていた妹の車で、西条まで行きました。行きの運転は私の担当でした。帰りは妹が運転してくれるということだったので、私は遠慮なく試飲させてもらうことになりました。
今回も、西条駅東側エリアに絞って訪れました。しかし、駐車場所の関係で、前回とは逆に東側からの散策となりました。
1.賀茂泉(かもいずみ)酒造
最初に立ち寄ったのがこちら。賀茂泉酒造です。大吟醸の「壽」を有料試飲(400円)。賀茂泉のなかではかなり辛口のお酒でした。
こちらでは、酒はもちろん、酒器、地元産品、酒以外の醸造品(みりん、醤油)などを販売していました。地元のパン屋さんのベーグルや、前掛けを買いました。
2.福美人(ふくびじん)酒造
田の向こうにそびえる蔵。
続いて立ち寄ったのが福美人酒造。ここは広島ではじめて株式会社として作られた酒造場なのだそうです。そんな組織的な特徴のため、各地から多くの人が酒造りを学びにやってきました。それが「西条酒造学校」です。
こちらでは升つき有料試飲(500円)。いくつかの種類があるなかで、今回は「西条酒造学校」を試飲しました。
升になみなみと注がれた酒を飲んでいると、そばのテントの下でお酒を飲んでいたおじさんが、こっちをしげしげと見ながら「おおーっ」「いい飲みっぷりじゃのぉ」としきりに言ってました。一方、少しばかり升から酒を飲む母には「だめだめ。酒飲めんじゃろ。お嬢ちゃんの方が飲み慣れとる」。しまいには、私が飲み干すやいなやスタンディング・オベーション。喜んでいいのか、それとも・・・。複雑でした。
こちらでは、フリーマーケットや骨董市もしていました。しかし、ちょっと冷やかしただけで次の蔵に行きました。
3.亀齢(きれい)酒造
西条のお酒で辛口といえば亀齢。
こちらでは、無料試飲とあわせ、ぐいのみ1個がつく有料試飲(100円)もしていました。いくつかのお酒のなかから、今回はにごり酒(「亀どん」)を試飲。これも燗にするとうまそうなお酒でした。
なお、仕込み水で淹れたコーヒー(100円)も美味しかったです。蔵では、アカペラコンサートもやっていました。満席というのもあり、少しだけ外で聴きました。
こちらでもいろいろなものが売られていました。最近発売されたのは、こちらの酒をつかってこねられた手延べうどん・「醸華町うどん」。一袋2人前、液体濃縮スープ付き。買って帰ったのは言うまでもありません。ちなみにこのうどん、JR西条駅の売店等でも売られているようです。