くじゅう2003夏
草花と温泉を求めて
2003/08/30-31
2004/02/28記
くじゅう高原は、私が九州でいちばん好きな場所のひとつである。
8月の終わり、ちょっとした仕事が一段落したのを機に、
遊びに来た母とともに1泊2日のくじゅう行きとあいなった。
1 サルビア咲き誇る・・・くじゅう花公園
くじゅうの麓に、いろとりどりの花が咲き誇る公園がある。それが、くじゅう花公園。
今の時期はサルビアが盛りであった。あと、ベゴニアも咲いていた(少々花は少ないかな?)
もう少しすると、コスモスが咲き始めるはず。


園内でブルーベリーソフトクリームが売られていたので、さっそく賞味した。ひょっとして、ソースがまぶしてあるタイプは珍しい? ちなみに、このあと溶けてしまい、手がべたべたになってしまった(^^;

2 筋湯温泉に泊まる。
くじゅう花公園をあとにし、瀬の本高原で右に折れてやまなみハイウェイを北上。ほどなく、「筋湯温泉」方面と標識のある交差点を左に入る。うっそうとした林、山を越え「九重森林公園スキー場」を右手に見ながら進む。再び下り道に入り、「八丁原(はっちょうばる)地熱発電所」を通り過ぎると間もなく、筋湯温泉にたどりつく。「日本一の大打たせ湯」が売りのこの温泉、名前の通り筋に効くという。まさにスキー客にとってありがたい温泉。
この日は「宝珠ハイツホテル」に宿泊。今でこそ道路沿いにあるホテルであるが、もともとは筋湯温泉街のまっただ中に位置する旅館だったようである。ホテルから長い階段を何十メートルも下って別館の出口に立つと、そこはもう「大打たせ湯」の建物の真っ正面。さっそく、大打たせ湯に入る。数メートルほどの高さから常に流れ落ちる打たせ湯は、疲れた体に心地よい。肩こりが持病のようなものである作者は、この温泉をこよなく愛している(今回は宿泊3回目)。
なお、本館と別館をむすぶ長い長い階段の中途にある露天風呂「えびす湯」は、時間帯によっては女性のみの入浴ができるが、基本的には混浴となる。実際に入ったのは夜であり、近視ということもあり外の様子はまったく見えなかったが、朝方などは眺めがよいのではなかろうか。
この宿の、料理の写真を。豊後牛、エノハ(=やまめ)、etc.。たっぷりと美味しい料理をいただいた。

翌朝、朝食前に筋湯の共同風呂に行ってみた。「打たせ湯」は男女別入浴であるが、「岩ん湯」ともうひとつは、日によって男女が入れ替わる。今回はそのもう一つの方に入った。こぢんまりとした風呂であった。入浴料を入れるボックスがあるので、入浴したらわすれずに入れよう。
3 自然散策・・・長者原にて
朝食後、少々売店を冷やかしたあと、宿をあとにする。今日はたっぷり飯田高原を散策することに。筋湯温泉街より車で20分程度で、くじゅう連山の北西麓に位置する長者原にたどりつく。ここには、「長者原ビジターセンター」やドライブインなど、いくつかの施設が交差点を挟んで建っている。広々とした駐車場に車をとめ、今日の行動を開始。
まずは、くじゅう連山をバックに、馬とのショット。今日は山の頂までしっかりと見える。いつ見ても、すばらしい山容である。くじゅう連山は、大好きな山のひとつである。いつの日にか、必ず登山をしたいものである。

ビジターセンターに入ったときは10時、ちょうど「自然観察会」が始まったところであった。ギリギリで加わることができた。
ガイドさんの丁寧な説明付きで、2時間以上、タデ原(わら)湿原、その背後にある林のなかに張り巡らされた自然観察路を巡った。ヒゴタイ、ワレモコウ、・・・名前を忘れたが好きな花もできた。
*そこでであった植物の写真は、別ウインドウでご覧下さい。
このときはじめて、ニワゼキショウが外来植物だと知った。ガイドさんは、途中、道端に落ちているゴミを見つけては拾っていた。
このあと、馬車に乗ってみようということになる。ひとり1000円なり。約15分間、付近を回ってくれる。牽いている馬は生き物、当然トイレもする。糞を入れる袋が備え付けてあるので、道路端に糞がこぼれ落ちることはない。
カメラを持っていれば、途中でこのような写真を撮ってくれる。もっとアップの写真もあるが顔がばれるので載せないことにする。

馬車から降りて、馬にエサを与えた。乗車したので、エサ代をサービスしてもらえた。写っているのは母の手なり。私は知る人ぞ知る「おそれ」なので、ついに馬にはエサをやらず。

4 ふたたび・・・くじゅう花公園
前の日に立ち寄ったくじゅう花公園に置かれていたミニ盆栽がどうしても欲しくなり、ふたたび入場した。そのとき、年間パスを購入した。こうなるなら昨日年パスにしておけばよかった。
ツゲと苔を買い求め、満足であった。今日は、昨日よりも天気がよかったので、サルビアの写真ももっときれいに撮れていた。

5 あわや・・・赤川温泉
くじゅうエリアには何度か来ているが、いまだこの温泉には立ち寄ったことがない。実際に行った人の話によると「いい温泉だよ」とのこと。せっかく母を連れて来たのだからと、寄ってみた。
くじゅう花公園そばの赤川温泉への入口から北に10分弱走る。すると、赤川側の登山口のそばにある「赤川荘」に着く。硫黄色の湯が流れ落ちている「つくばい」?みたいなものが左手にある。つくばいの石はまさに硫黄色と化している。
温泉の中に入り、入湯料を払った。受付の女性が私の手指に目をとめ、言った。
「貴金属類を身につけて入るといぶし銀のようになってしまいますから、外してお入り下さい」
なるほど、硫黄は金属を腐食させる。そして、私の指にはたくさんの指輪がはめられているのであった。
浴室に入ると、白い湯がはられた湯船が。岩風呂風の趣である。しかし少々狭い。
外には、露天風呂があるという。滝が見えるとのことで、さっそく出てみる。
手前の湯船にはあたたかい湯がはられている。石でつくられた仕切があり、その向こうは源泉とほぼ同じ湯温(24℃)。ぬるい、というより冷たい。
滝を見ようにも、近視の私にはぼやけて見えない。そこで、滝見たさに、向こうの端まで行ってみようとした。私の前に、別の年輩の女性2,3名がいたが、そのうちひとりが体をかがめておずおずと向こう側まで行っていた。彼女が戻ると、みんなで笑っていた。なぜそうするのか気づかないまま、中腰で向こうまで行こうとした。
先に向こうに行った女性たちが私に向かってなにやら言っている。なんだかおかしい・・・と思ってふと右側をみる。
すると!なんと年輩の男性2,3名が、そこにいるではないか。
そう。仕切の向こう側で、男湯と女湯がつながっているのだ。あやうく、彼らにに私のみにくい裸体を見せるところだった。恥ずかしさのあまり、滝見もそこそこにすごすごと仕切の手前まで戻ってきた私。
女性曰く、
「あの人たちにはラッキーだったかもしれんね〜」
私、ふたたび赤面。
それにしても、よい温泉であった。宿泊もできるので、ぜひ訪れてみてはいかがだろう。
夏の終わりのくじゅう行きの話は、これにて終わり。ところが、その約1ヶ月後に・・・(以下続く)
こぼれ話:坊がつる讃歌
タデ原散策が終わろうとする頃、正午を知らせる音楽が鳴りひびいた。聞き覚えのあるメロディ。
くじゅうを象徴する名歌、「坊がつる讃歌」である。くじゅうの自然の風景を描いた歌詞が、情感たっぷりのメロディが添えられている。
実はこの曲、私の母校に大いに関係がある。在学中、大きな行事があるごとに、その「原曲」を歌った。3拍子なので、指揮役が「アイン・ツヴアイ・ドライ(Ein Zwei Drei)」と合図してから歌ったものである。正直、少しばかり気恥ずかしかったものだが、卒業して何年もたって改めてこの曲を聴いてみると、いろいろな思い出と相まってそのことが懐かしく思い出された。
それで、散策を終えて立ち寄った土産物店にたまたま1台だけ置いてあったオルゴールを買い求めた。そのオルゴールに興味を持ったおじさんがひとりいたのだが、私が買いたそうにしているのに気づき、譲ってくださった。その時のおじさん、どうもありがとうございました。