いわみ2002 その4 

観賞される人間?!

石見海浜公園(番外編)

(2002年8月)

2002/10/08記


4 思わぬエンターテイナー

金魚展の会場を出て、外のアザラシ水槽に行った。ゴマフアザラシやアシカなどがいる。こちらでもショーがあるが、シロイルカショーが超満員だったこともあり、ショーが終わったあとに行ってみた。

ここのアザラシ君やアシカ君が、人間の観客を楽しませてくれている。たとえば、右写真のように、ゴマフアザラシがわざと腹を見せながら水槽のガラス面近くをスイィ〜っと泳いでいたり。また、アシカもアザラシも、喜んで近づく子どもに愛想をふりまいてくれていた。

しかし、ふと考えた。「ひょっとしてかれらは、我々を見物しているにすぎないのかも。」

もしかして、こうして写真を撮っている私たちさえも、「あいつ何カシャカシャやってんだ?」なんて笑いながら見ているのかもしれない。

子ども達に近づいて眼を細めている姿を見て、ふっとそういう想像をしてみた作者である。

←左下の写真をクリックすると、大きな画像が出てきます。

5 昼食をはさんで

時刻はすでに2時を回っていた。とても遅くなったが昼食をとることにした。一時退場して、右の方に歩いていくと、レストランがいくつかある。

いちばん大きな建物の中にあるレストランで、そばを食べることにした。前日の石見銀山にひきつづき、2日連続のそばである。実は、翌日に奥出雲に行ったので、作者自身は3日連続してそばが昼食だったことになる。(笑)

レストランが混んでいて、待ち時間があったので、作者だけいったん車に戻った。ここではじめて建物の外観を写した。

これがアクアスの外観である。

ちょうど、レストランそばのひろばでは、三隅町の松原神楽団による公演が行われていた。「大蛇(おろち)」という神楽が上演されていた。下の写真は、そのクライマックスシーンで、大蛇が勢揃いするところである。

昼食を食べ終わったあと、陸橋を通って海岸に出ることにした。海岸に出て、向こうの灯台を望む。昼間はよく晴れて、気持ちよい青空が広がっていた。海の色もきれいだ。(下左)

ところが、脇に目をやると、注意をうながす看板が立っている(下右)。サメ、危険物、遊泳禁止区域、注意のオンパレードである。(クリックで大きな画像)

   

6 最後のプレゼント

ふたたび館内に入った。さっき見のがしたシロイルカの水槽に、再び入る。ショーの合間は客も少ない。

シロイルカが3頭、ボールや輪で遊んでいた。以下、その場面を。(各画像をクリックすると大きな画像が出ます)

すいすいと泳ぐシロイルカ。
上の子が突いたボールを、下の子が取りに行く。
まるでキャッチボールをしているみたい。
手前のイルカが上を向いて泳いでいる。

客を楽しませようとしているのか、客を楽しんでいるのか。

シロイルカたちは、帰る間際の作者一行(だけじゃないけど)を楽しませてくれた。

それにしても、かれらは、自分たちがいかにふるまえば人間どもが喜ぶかを知り尽くしているようだった。

ショーの間は、人間の組み立てたプログラムのとおり、トレーナーの言うとおりに振る舞うのである。ふとした自由時間のかれらの振る舞いは、かれら自身が考えているのである。

以前訪れた海の中道マリンワールドのことを思い出した。

イルカのプールのそばをとおりかかったとき、1頭のイルカが、人間のほうをちらちら見ながらヒレでバシャバシャと水を飛ばしていた。トレーナーが「こらーやめなさい」と言っても、イルカは目尻を下げ口元をゆるませながら、水とばしを続けていた。まるで、人間をからかって遊んでいるかのごとく。

海の中道のイルカも石見のシロイルカも、さっきのアザラシたちと同じように、人間を観賞して、そしてからかって楽しんでいるのかもしれない。そうでもしなければ、本来暮らすべき広い海原とはほど遠い、閉鎖的な空間で無数の人間の目にさらされる生活は「やってられない」だろう(最近のアザラシの「タマちゃん」や「ウタちゃん」のことを思い出す)。このようなせまいところに閉じこめられているイルカやアザラシをかわいそうに思いつつ、かれらにはそれを紛らわす?力があることに、感嘆を覚えたのである。

そんなあいつらに、また会いに行きたい。今度は、いつ会えるだろうか。

これにて、完。


関連HP 


その1 石見銀山探訪 10/2

その2 石見海浜公園(前編) 10/6

その3 石見海浜公園(後編) 10/7

その4 石見海浜公園(番外編) 10/8