(2000/10/08)
広島県呉市で、春と秋の観光シーズンに運行されるボンネットバスに乗ってきました。若干写真も入れながら、乗車記をつづりたいと思います。
●呉の街をボンネットバスが走る・・・
●いざ、乗車。
●呉の名所めぐり・・・
●余談・・・
●余談その2・・・バスを降りてから
ある日の母との会話。
母 「呉でボンネットバスが走りよるよ」
わたし「呉市営のボンネットバスか、懐かしい〜。姿は見たことあるもんね」
母 「うちら乗ったことあるんよ、あんたらが子どもの時、桂が浜に行ったときに。」
わたし「うそ・・・(今更ながら自分のトシをかえりみてしまい、沈黙)」
呉市営バスの路線バスに、かなり最近までボンネットバスが走っていたのは記憶に新しい。なんと、観光循環線として、春と秋の土・日・祝日に運行されているとのこと(*1)。幸い今回は10月に3連休が。万障繰り合わせて?実家に帰り、乗車することにした。
同行者は、広島に住んでいながら「呉に行ったことがない」という友人。JR呉線(*2)に乗車して、いざ、呉へ。
*1 ボンネットバス運行についての詳しいデータは「ひろしま地酒ブリッジ」のボンネットバスについての記事(URL http://www.urban.ne.jp/home/horoyoi/horoyoi/b-bus.htm)を参照した。
*2 わたしの実家のある町からは、呉市営バスで呉駅前への直行便が出ているが、今回は待ち合わせの都合と、海岸線を走る呉線に乗りたいという気持ちとで、呉線経由のルートを選んだ。呉へは、JR海田市駅よりおよそ30分ほど。
ボンネットバスには、呉駅前の8番バスのりばより30分〜1時間半に1本の割合で運行。国立病院前や海上自衛隊呉潜水隊前を経由して日新製鋼前で折り返し、約30分で一回りする。車内で1日乗車券を300円で売っているとのこと。今回は何度でも乗り降りすることに。ひとまずは11時発のバスに乗車することに。
11時前、バスが到着。懐かしいその姿!! (この写真の上にポインタを持っていってみてください。色が変わりますよ(^^))
左側面真ん中にあるドアから乗車。乗務員は運転手さんと車掌服を着たバスガイドさん。乗るとすぐに「どうされますか? 一回りだけですか? 何回も乗られてですか?」と尋ねられたので、「何回も乗ります」と答え、一日乗車券を購入。300円ナリ。入船山記念館と呉市美術館の割引券がついている。とりあえず一回り乗車することに。いざ、出発。
呉市の名所、れんが通りを横切り、メインストリート、本通りに出る。ちょうどこの日は、近くの亀山神社で祭りがあるため、露店が立ち並んでいた。入船山記念館や呉市美術館の通りを抜け、国立病院の下を通って音戸の瀬戸方面へ向かう。
旧海軍呉鎮守府(現・海上自衛隊呉総監部)の建物を右手に見、子規句碑前や海の見える丘(こぢんまりとしているが)を左手に見つつ道をゆく。しばらく行くと、右手にたくさんの自衛艦が。なかには潜水艦もある。ここが「アレイからすこじま」である。毎週日曜日、一般の見学が許されている。一日4回受付。折り返し地点の日新製鋼をはじめとする、呉の主要産業である重工業は、旧海軍工廠の遺産でもある。瀬戸内海ののどかな気候に抱かれたこの地の、旧・軍事都市としての顔。このアンバランス。
呉駅で降りるつもりだったが、終点直前のビューポート呉バス停で降りることに。なぜって、地ビールレストランがあるからなのだ。(実際には、ビューポートを過ぎたところで「すみません!」と言って降りた。バスガイドさん、運転手さんごめんなさい(((^^;))
ビューポート呉の地ビールレストラン「クレール」で、少し早い昼食。目当てはもちろん地ビール(^o^)。ここのブランドは「海軍さんの麦酒」。あれ、これ、どこかできいたような。(その理由は後述。)わたしは、少しこくのある「アルト」を注文。下戸の友人もつきあって、さっぱり飲みやすい「ピルスナー」を注文。注文した料理は、サラダ、ソーセージの盛り合わせ、肉じゃが、おにぎり。知らずに頼んだのだが、肉じゃがはこの店の名物らしい。なんと、あの肉じゃがは、呉ではじまった料理らしい。海軍での料理に由来するのだとか。
昼食を終え、歩いて呉駅前へ戻る。だいたい5分程度で到着。今度は、途中でバスを降りて名所めぐりをしよう。入船山記念館、美術館、そしてアレイからすこじま。
12時30分発のバスに乗車。本通りに出たところで、ちょうど祭りのみどころ、「やぶ」の行列を目撃。「やぶ」とは鬼のこと。長い杖を持った鬼の面をかぶった人たちが並んで歩いていた。(ああ、写真を撮っておけばよかった・・・(..;))最初に国立病院前で下車。入船山記念館と美術館に行くため。
入船山記念館は、入場料200円のところを100円に。まずはシンボルの塔時計をパチリ。この時計は、海軍工廠にあった塔時計である。近年復原され、今も時を刻んでいる。

呉の歴史を描いた絵画が展示されている旧火薬庫の1号館、旧海軍関係資料が展示されている郷土館、と見て回る。丘の上に登ったとき、目の前に洋館が。国の重要文化財、旧呉鎮守府司令長官官舎である。

この建物は、洋館部と和館部からなる。1905年の建築当初の状態に復原されており、インテリアも当時のものが用いられている。洋館部の壁や天井には金唐紙が張られていて、その豪華さには目をみはるものがある。ちなみに、1905年といえば、日露戦争・・・。旧軍事都市としての呉の歴史的意味を知る。
一回りしたのち、入船山記念館を出て美術館へ。あいにく常設展は開催されていなかった。地域の同好会の作品展がいくつか催されていた。したがって入館料は無料。割引券を使わなくてすんだ。
ひととおり見て回ったのち、外にある休憩所へ。この建物も東郷平八郎が呉時代に住んでいた邸宅の離れを移築したものらしい。
ここで、再び移動。14時40分ごろにやってきたバスに乗る。アレイからすこじまに行くため。そう、さっき通りかかった、あの自衛艦がたくさん停泊している場所へ。アレイからすこじまに到着。重い感じの自衛鑑の色彩のせいか?緊張してしまう・・・。「正門で」受け付けしている、とボンネットバスのパンフレットには書いてあったが、実際に受付が行われていたのは構内の奥の方で、場所がわかりにくかった。しかし、受付にはぎりぎりで間に合ったようである。ここでは、練習鑑「かしま」を見学。約1時間弱。16時18分ごろの最終バスにはどうやら間に合った。
バスに乗っていて不思議だったのが、車内に貼ってあった行き先表示のリストである。だいたいこんなふうに書いてあった。
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呉市内観光循環線
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タダノリ君
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貸切
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回送
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ボンネットバス
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全部は書けてないかもしれないが、印象に残ったのが2行目の「タダノリ君」!! いったいこれは何のために? この行き先表示をつけたバスをいちど見てみたい・・・。

バスを降りる。後ろ姿を一枚撮る。丸っこいお尻がなんとも愛らしい(^^)。
バスを降りてから、あちこち歩いた。
駅より東に歩き、本通りに。亀山神社でのお祭りで、露店が出ていた。お好み焼きを割り箸に巻き付けたような「はし巻き」を食べてみる。意外においしい。大食いのわたしはさらにたい焼きを買って食べる。
友人が「いが餅*が買いたい」と言うので、わたしも買いたくなった。10個入りで1000円だが、その場で蒸してパック詰めにしているので、頼めば少ない数でも売ってくれる。友人はこしあん入りを、わたしはつぶあん入りを買った。
* いが餅は、呉の名物。秋の祭りには欠かせない。その場にしつらえた蒸籠で蒸したものが売られている。大福餅よりちょっと小さめの餅に、色の付いた餅米があしらわれている。(だから「いが」なのか???)
露店めぐりがすんだら、れんが通りを散策。まずは呉の昴珈琲店でコーヒー豆を買いに。「海軍さんの珈琲」(前述の「どこかできいたような」の答えです(笑))で有名な店であるが、今回はあえてそれをはずして「鴎外先生の珈琲」とカープ公認のカープロゴ入りのドミニカコーヒーを買った。
実は呉は数年ぶりに訪れたので食事しようにも店をしらない。タウン情報誌を読もうということで本屋を探すが、なんとこの通りには、本屋がみあたらない。イズミのハウディ館の中に大きな本屋があったので、ホッとしたが。いつか食べたカレーのおいしい店の場所を調べたのはいいが、なにぶん地理に明るくなくて・・・名物の「鳳梨饅頭」*を買った天明堂で、店の人にその場所をきいて、やっと店にたどりつく。カレーの店「木木(もくもく。けっして「はやし」とは読まないで)」。ここで、チキンカレーセットを食べた。やはりおいしかった。
* 鳳梨饅頭(「おんらいまんとう」と読む)は、その名のとおり、パイナップルジャムが中に入った饅頭。といっても、やわらかいまんじゅうではない。クッキーとケーキの中間のようなもの。
ラーメン屋台があるので有名な、堺川沿いにある蔵本通り。今日は日曜日のせいか、屋台がみあたらない。もっともおなかいっぱいで、ラーメンを食べる余裕がないのだが。呉駅まで約15分、歩く。JR呉線で、家路につく。
ボンネットバスに乗ったし、祭りもみたし、いろいろ買い物したし、満足満足。・・・ということで、ボンネットバス乗車記、これにて完。