迷いの平原と遥かなるキャナリー on the フォボス

僕はコピーロボット
はるかなる事象の地平線に
いつしか産声をあげた大宇宙の片隅で
耳をすませば聴こえる、クォークが生まれる音が

暗闇の中で、深淵の中で息づくひとつの法則(E=mc2)に
あなたがいない次元と僕がいない次元が交錯する一瞬のパトス
すべてはカオスの中で生まれ、すべては決定され

一緒に生きて行くことができるなら、宇宙法則を曲げてでも

一秒ごとに姿をかえる赤い流砂に
足跡をとどめることができないように
あなたの心から僕の記憶がこぼれ落ちて行く

何千年もの歳月の後に、砂の柱になっても僕は忘れない
記憶の残骸にともるわずかな意識が放つ





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