3にまつわる話
私たちの周りには、3に関わる言葉は無数にあります。
良い方の意味では、三愛という言葉があります。これは次のように定義されます。
(1)琴と酒と詩。三友。
(2)〔仏〕
人間の心に生じる欲愛(情欲)・有愛(存在欲)・非有愛(存在を否定しようとする欲)の三つの愛着の心。また、
臨終の時に起こる、肉親・自身・現世に対する愛着の心。
悪い言葉としては、三悪というのがあります。
地獄道・餓鬼道・畜生道の三つの世界をいいます。
文楽を見ていると、三という数字に縁が深いことに気づきます。
まず、演者は大夫・三味線・人形遣いの三つの役割からなっています。これを三業(さんぎょう)と言います。そして、
人形遣いは主(おも)遣い・左遣い・足遣いの三人。三味線の弦も三本です。「三位一体」ということばがありますが、
それを地でいく芸能です。
これがもし二であれば、一対一の対立の構図につながりますし、四でも二対二となって同じこと。五だと数が増えた分、
ひとかたまりの印象が強くなります。その点、三は絶妙のバランスを保つことができます。
三は聖なる数とも言われています。天空・大地・地下という世界観から始まり、熊野三山や日本三大祭など、三でまとめることは
珍しくありません。オリンピックのメダルも金・銀・銅です。
三位一体とは、キリスト教の奥義の一つで、神には、父・子・聖霊という異なった三つの位格(persona)があるが、
神は実体(substantia)としては同一であるという考えからきています
三に関わる言葉のほんの一部を並べて見ます。
● ももくりさんねん、かきはちねん、ゆずのばかやろ、じゅうはちねん、いちょうのきちがいさんじゅうねん。
● 桃栗三年、柿八年、柚子の馬鹿野郎、十八年、銀杏の気違い三十年。
● 桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿、十八年、銀杏の気違い三十年、妻の不作は六十年、亭主の不作はこれまた一生、
あぁ〜あコリャ、コリャ
● 日本三景
| 宮島 | 天橋立 | 松島 |
● 日本新三景
| 美保ノ松原(静岡県静岡市) | 耶馬渓(大分県耶馬渓町) | 大沼(北海道七飯町) |
● 三種の神器
| 鏡 | 剣 | 曲玉 |
● 日本三名園
| 偕楽園(茨城県水戸市) | 兼六園(石川県金沢市) | 後楽園(岡山県岡山市) |
●
| 日本三大山 | 富士山(静岡県・山梨県) 3776m | 立山(富山県) 3015m | 白山(石川県・福井県・岐阜県) 2702m |
| 三大仇討ち | 曽我兄弟 | 伊賀越 | 赤穂浪士 |
| 日本三大祭 | 神田祭(東京都) | 祗園祭(京都府) | 天神祭(大阪府) |
| 三社 | 伊勢神宮(三重県) | 石清水八幡宮(京都府) | 賀茂神社(京都府) |
| 三大稲荷 | 伏見稲荷(京都府) | 豊川稲荷(愛知県) | 笠間稲荷(茨城県) |
| 三大住吉神社 | 下関住吉神社(山口県) | 福岡住吉神社(福岡市) | 大阪住吉神社(大阪市) |
| 三大弁天 | 江ノ島弁天(神奈川県) | 竹生島弁天(滋賀県) | 宮島弁天(広島県) |
| 三大天神 | 北野天満宮(京都府) | 防府天満宮(山口県) | 大宰府天満宮(福岡県) |