大正3年〜大正15年までの歌謡曲
| 大正3年〜大正年15年 | カチューシャの唄・ 旅人の唄・ マックロケ節・ ゴンドラ
の唄
真白き富士の嶺・ さすらいの唄・ 金色夜叉・ 流浪の旅・ 船頭小唄 復興節・ 籠の鳥・ 須坂小唄・ ストトン節・ すたれもの・ 恋慕小唄 のんきな父さん・ 月は無情 |
| カチューシャの唄 島村抱月・相馬御風作詞 松井須磨子唄
一、カチューシャ かわいや 別れのつらさ せめて淡雪 とけぬ間に 神に願いを ララかけましょう 二、カチューシャ かわいや 別れのつらさ 今宵ひと夜に ふる雪の 明日は野山の ララ路かくせ 三、 カチューシャ かわいや 別れのつらさ せめてまた逢う それまでは おなじ姿で ララいてたもれ
|
旅人の唄 野口雨情作詞 大正3年 一、山は高いし 野はただ広し 一人とぼとぼ 旅路の長さ 二、かわくひまなく 涙はおちて 恋しきものは 故郷の空よ 三、今日も夕日の 落ち行く先は どこの国やら はてさえ知れず
|
|
マックロケ節 添田唖蝉坊・後藤紫雲作詞 大正3年 一、箱根山 昔ゃ背で越す かごで越す 今じゃ夢の間 汽車で越す 煙でトンネル マックロケノケ オヤ マックロケノケ ニ、桜島 薩摩の国の 桜島 煙はいて 火をふいておこり出し 十里四方が マックロケノケ オヤ マックロケノケ 三、山崎の 街道とぼとぼ 与市兵衛 後から出てくる 定九郎 提灯ばっさり マックロケノケ オヤ マックロケノケ
|
ゴンドラ の唄 吉井勇作詞 中山晋平作曲 松井須磨子唄 大正3年 一、いのち短し 恋せよ乙女 紅き唇 あせぬ間に 熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の月日は ないものを 二、いのち短し 恋せよ乙女 いざ手をとりて かの船に いざ燃ゆる頬を 君が頬に ここは誰も 来ぬものを 三、いのち短し 恋せよ乙女 黒髪の色 あせぬ間に 心のほのほ 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを
|
|
真白き富士の嶺 三角錫子作詞 がートン作曲 大正5年 一、真白き富士の嶺 緑の江ノ島 仰ぎ見るも 今は涙 帰らぬ十二の 雄雄しきみたま 捧げまつる 胸と心 二、ボートは沈みぬ 千尋の海原 風も波も 小さき腕に 力もつきて 呼ぶ名は父母 恨みは深し 七里が浜辺 三、み雪はむせびぬ 風さえさわぎて 月も星も 影をひそめ みたまよ 何処に逢いおわすか 帰れ早く 母の胸に
|
さすらいの唄 北原白秋作詞 中山晋平作曲 松井須磨子唄 大正6年 一、行こうか戻ろか 北極光の下を ロシアは北国 はて知らず 西は夕焼け 東は夜明け 鐘が鳴ります 中空に 二、泣くにゃ明るし 急げば暗し 遠いあかりも チラチラと とまれ幌馬車 進めよ黒馬よ 明日の旅路が ないじゃなし 三、燃ゆる思いを 荒野にさらし 馬は氷の 上を踏む 人は冷たし 我が身はいとし 街の酒場は まだ遠し
|
|
金色夜叉 宮島郁芳作詞 大正7年 一、熱海の海岸 散歩する 貫一お宮の 二人ずれ 共に歩むも 今日限り 共に語るも 今日限り 二、僕が学校 終わるまで 何故に宮さん 待たなんだ 夫に不足が 出来たのか さもなきゃ お金が欲しいから 三、宮さん必ず 来年も 今月今夜の この月も 僕の涙で くもらして 見せるよ男子の 意気地から
|
流浪の旅 宮島郁芳作詞曲 中山歌子唄 大正 11年 一、流れ流れて 落ち行く先は 北はシベリヤ 南はジャバよ いずこの土地を 墓所と定め いずこの土地の 土と終らん 二、きのうは東 今日は西と 流浪の旅は いつまでつづく 果て無き海の 沖の中なる 島にてもよし 永住の地欲し 三、思えばあわれ 二八の春に 親のみ胸を はなれ来てより 過ぎ来し方を 思えばわれは 遠き故郷の み空ぞ恋し
|
|
船頭小唄 野口雨情作詞 中山晋平作曲 中山歌子唄 大正 12年 一、おれは川原の 枯れすすき おなじお前も 枯れすすき どうせ二人は この世では 花の咲かない 枯れすすき 二、死ぬも生きるも ねえお前 水の流れに なに変わる おれもお前も 利根川の 船の船頭で 暮らそうよ 三、枯れた真菰に 照らしてる 潮来出島の お月さま わたしゃこれから 利根川の 船の船頭で 暮らすのよ
|
復興節 添田さつき・渋谷白波作詞 大正12年 一、家は焼けても 江戸っ子の 意気は消えない 見ておくれ アラマオヤマ たちまち並んだバラックに 夜は寝ながら お月様ながめて エーゾエーゾ 帝都復興 エーゾエーゾ 二、かかあが亭主に 云うようは アラマオヤマ しておくれ アラマオヤマ 今川焼きさえ 復興焼きと 改名してるじゃ ないか お前さんも しっかりして エーゾエーゾ 帝都復興 エーゾエーゾ
|
籠の鳥千野かほる作詞・鳥取春陽作曲 大正12年一、あいたさ見たさに こわさを忘れ 暗い夜道をただ一人
|
須坂小唄 野口雨情作詞 中山晋平作曲 大正13年 一、山の上から チョィト出たお月 誰を待つのか 待たれるか ヤ カッタカノタ ソリャ カッタカノタ ニ、誰も待たない 待たれもしない 可愛いお前に 逢いたさに 三、可愛いわたしは 須坂の町に 須坂恋しや あのお月
|
|
ストトン節 添田さつき 作詞曲 大正13年 一、ストトン ストトンと通わせて 今さらいやとは 胴欲な いやなら いやじゃと 最初から 云えば ストトンで 通やせぬ ストトン ストトン 二、ストトン ストトンと働かせ 一月稼いだ金もって たった一晩 通ったら キッス一つで 消えちゃった ストトン ストトン 三、ストトン ストトンと戸をたたく 主さん来たかと 出てみれば そら吹く風に だまされて 月に 恥ずかし わが姿 ストトン ストトン
|
すたれもの 野口雨情作詞 鳥取春陽作曲 大正13年 一、私はこの世の すたれもの 君ゆえ私は すたれもの 君なきゃすたれは せぬものを 今じゃ流浪の 旅の空 二、絹のショールに 冬の夜の ほのかに青い 月がさす ほのかにほのかに 悲しくて 熱い涙が 落ちてくる 三、静かな小雨の 降るような ひとり淋しい すすり泣く ほのかにほのかに 恋しくて 熱い涙が 落ちてくる
|
|
恋慕小唄 渋谷白波・松崎ただし作詞 鳥取春陽作曲 大正14年 一、親が許さぬ 恋しゃとて あきらめられよか ねえお前 いっそ二人は 知らぬ国 離れ小島で 暮らそうよ 二、離れ小島に 住めばとて 波の音ききゃ 悲しいわ 沖のかもめに ふるさとの 噂ぐらいは ききたいわ
|
のんきな父さん 石田一松作詞 添田唖蝉坊作曲 大正14年 一、のんきな父さん お馬のおけいこ 馬が走り出して とまらない 子供がおもしろがって 「父さんどこへ行くの」 「どこへ行くんだか お馬にきいてくれ」 ハハ ノンキ だね 二、のんきな父さん 尾張町のまん中で 青の信号で 歩き出しゃ赤になる 止まれば 青になり 歩けば赤になる 「今日は 日がわるいから あしたに しょうかな」 ハハ ノンキ だね
|
|
月は無情 松崎ただし・渋谷白波作詞 大正15年 一、月は無情と いうけれど コリャ 主さん月より なお無情 月は夜出て 朝かえる コリャ 主さん今来て 今かえる 二、花もさまざま 散るも花 コリャ 咲くも花なら 散るも花 もしも当座の 花ならば コリャ もとの蕾に してかえせ 三、あの娘よい娘だ トテシャンだ コリャ おまけに利口で 親切で どこに不足はないけれど コリャ 僕に惚れぬが 玉にきず
|