「Bookmaker」

背景
 災厄の都市トーキョーN◎VA。
 現在では、N◎VA軍が都市の治安維持業務を行ない、秩序の街として名高い。
 N◎VA軍進駐後、都市に住む者に税が課せられ、魅力の一端が消えたが、それでもN◎VAに移り住むものは絶えなかった。

 そんなN◎VAでの物語がまた始まる。

 N◎VAだけでなく、全世界に存在する賭け屋ブックセンター。そこには、束の間の楽しみを求めて集まる者、一発逆転を願ってくる者など多岐多様に渡る人間が吸い込まれて行く。その中には、貧乏人もいれば、金持ちもいる。あるものは、直接賭場に。またある者は、ウェブ上からアクセスを行なう。
 ブックセンターはその仕事の性質上、常に黒い噂は絶えない。賭けの操作を行なった・身内に情報を流したなど、その手の噂には枚挙がない。
 また、別の噂もあった。表には出せないような賭けを行なっているに違いないと…。

 世の娯楽に飽きた金持ち達。そういった人間に娯楽を提供することも、ブックセンターは行なっている。通常のありふれた賭けなどではない。競技者の知らぬ間に状況を整え、競技者の対応に金を賭けるのである。競技者は一般人の場合もあれば、裏家業を行なっている人間の場合もある。そしてどちらにも共通するのは、何か危機的状況に追い込まれることである。歪んだ楽しみではあるが、それでも人気はあった。そのなかでも、特に人気のあるのは、競技者同士を争わせるような状況に落とし込むことである…。

 かくて運命の扉は開かれた…。


あらすじ
 ブックメーカーN◎VA支社長のしかけた状況を見抜き、対応してもらいます。
 最初の時点で、各キャストを何らかの危機的状況に陥れます。そして、情報を適度にリークすることで、キャストが貶められていることに気づかせます。それを知り、憤慨するキャストがどう行動を取るか、そういったことを賭けの対象としているのです。

 それぞれのキャストは、何らかの状況に貶められることを前提としています。クグツがそうは見えないですが、「会社から逃走したクグツを処分しに行く」という状況に設定されています。

 そのため、敵の意図がわかりづらいかも知れません。なので、リサーチでは、情報をある程度リークすることで、敵側の意図を明確に知らせることが必要です。

 なお、それぞれの行動指針は以下のとおりです。
・神宮寺 学
 今回の賭けが顧客に喜ばれるような状況(一番は戦闘です)に向かうように、調整する

・神宮寺 雅
 神宮寺 学の手足として動きます。独自の意図はありません。

・広重 司
 神宮寺に指示されるとおり、キャストを賭けの中へと誘導するために、動きます。そのために、キャストに元上司であり、自分が殺した「三井 実」殺害の復讐を依頼します(完全に偽の依頼です)。そうすることで、フェイト(または複数)に、天鵬院 悠羽とイシュタルとの戦闘を行わせます。
 また、本人は知りませんが、前の会社を辞めた際に持ち逃げした書類・金銭のため、会社から暗殺のためにクグツが派遣されています。

・ジャッカル
 神宮寺に指示されるとおり、キャストを貶める。
@《暴露》を使い、有名人をスキャンダルに貶める
A《電脳神》を使い、「三井 実」のIANUSUからデータを編纂したかのごとく見せかける
Bチンピラを雇い、荒事師にあらぬ疑惑(善良なる市民を殺害した殺人鬼)を仕掛ける

●賭けの内容
@有名人がスキャンダルを払拭できるか?
Aフェイトは、天鵬院 悠羽andイシュタルを殺せるか? 返り討ち? ひとり殺せる? 二人殺せる? それとも、戦わないで尻尾を巻いて逃げ出す?
B荒事師は汚名を晴らせる? それとも、警察に捕まる?
Cクグツは広重 司を殺せる? それとも?
 ちなみに、賭けの期間はアクト開始から5日程度にすると、良いかも。日程が詰まってきたら、情報の入手難易度を下げましょう。敵側から、賭けの調整のために情報をリークするからです。

登場人物
神宮寺 学(40、男) クロマク●,エグゼグ=エグゼグ◎

 今回のアクトの仕掛け人。そこそこ有名なキャストたちを特定の状況に追い込み、その反応をギャンブルの対象にしている。特に戦闘行為に追い込むことが一番人気なので、そうなるように、陥れることを好む。

神宮寺 雅(40、女) カリスマ,マネキン●,クグツ◎
 神宮寺 学の双子の妹にして、社長秘書。社長の行くところには、どこであろうとついていく。実のところ、社長の愛人にして、カゲムシャである。

広重 司(35、男) クグツ(トループ扱い)
 企業から抜け、ブックセンターに転職した男である。これを雇い入れたのは、もちろん神宮寺であり、これにより企業から追っ手が差し向けられることを計算に入れている。

ジャッカル(30、男) レッガー●、トーキー◎、ニューロ
 社会を下半身から眺めるような記事を書くトーキーである。普段は単なるスクープを狙っている。また、その記事の信憑性は高い。その中にまれに嘘のデータを混ぜることで人を陥れることをする…。

天鵬院 悠羽&イシュタル(基本ルールブック参照)
 神宮寺 司に雇われ、護衛業務を行なうことになる(天鵬院 悠羽に対する《M&A》の効果として処理。イシュタルは付き合い)。データはルールブックを参照して下さい。経験点を多少割り当て、グラペケ対応とするとバランス的に良いかもしれません。ちょっと弱いしね…。
 基本的に、殺し神業は使用しません。また、神宮寺 学が死亡した時点で、投降します。
#ボディガードの対象が死亡した時点で戦う必然性がなくなるため
例外)片割れが殺された場合、殺し神業だろうが何だろうが使います。対象は片割れを殺した相手です。


推奨キャスト
 基本人数は、4名。推奨スタイルに関しては、特に守らなくてもよいが、その場合適宜導入を考えること。その際注意して欲しいのは、基本的にキャストは賭けの対象にされており、しょっぱなから、理由なく(と、キャストには見える)はめられた状態となることである。

カリスマorカブキ(芸能人など有名人)
 名前がそこそこ売れているという設定を持っているキャスト向けである。名前が売れているという設定さえあれば、他のスタイルでも構わない(例えば、グラペケに載っている“ザ・フェイト”ことクインシー・ジョーンズとか)。社会的に露出している人間向け。
 今回は、ブックセンター社の賭けの対象となり、貶められる役目となる。

フェイト(探偵役)
 広重より、依頼を受け、会社の上司を殺した人間に対する復讐を依頼される。実際は、それは捏造された事件であり、殺したのは広重その人である。

カタナ、カブトなど(荒事師)
 貶められる役その2。基本的に貶められるだけの役だが、フェイトと話を絡ませるとかをすると、Good(コンビで殺しを行なわせるとか…)

クグツ(千早重工など)
 会社から逃げ出したほかのクグツを追い、処分することを命令される。

 なお、プレイヤーの人数が少ない場合、神宮寺 雅をゲストから外し、ジャッカルをカゲムシャとして扱う方法もある。


推奨プレイスタイル
 このアクトでは、敵はいますが、敵は状況を作り出すだけで積極的に攻撃をしてくるわけではありません。そのため、話が進みづらいと思うなら、最初のキャラメイクの際に、「今回はリベンジを行なって下さい」ぐらいのことをざっくりと話した方がいいかもしれません。特にコンベンションなどで、相手のプレイスタイルがわからない場合、直接どうすべきか話しておいたほうがいいかもしれません。
 この話については、ゲーマーズフィールドの4th Season No2のN◎VAの記事を参照してください。