香港返還

1室土星で国民は圧迫されており、2室月で経済は不安定、5室金星・冥王星・AscのGTはセクシー過ぎてそれに翻弄されるイメージ(?)。火のミステックレクタングルで、困難とそれを跳ね返すエネルギーを持っています。Asc牡羊4度は対向のルーラ火星からオポで、一室に土星があることから、非常に厳しい状況に置かれています。AscはAVと合ですから自分ではどうしょうもない環境にされされがちです。
それは、1室土星の存在からも読み取れます。どれも度数が若く、Ascのサビアンからは、現実的でない理想を得ようという姿勢から出発し、Mcでその理想に向けたチャレンジを作っては壊す連続の固定化できない姿を表しています。これは、資本主義と社会主義との融合という試みの困難さを示しているようです。
また、太陽のアスペクトが弱く自分の独立した意志を持ち得ないのではないかという印象を受けます。つまり独立した意志を持ち辛いということです。資本主義と社会主義の交じり合うエリアとしての、外から与えられた意味に左右されるわけです。
新香港のチャートで、火星が中国、木星が日本、海王星がアメリカおよび西洋諸国という仮説をたててみました。(中国1949/10/01 16:15を使用)
カイトの軸が7室火星と11室海王星および天王星の両方にあります。これは、7室側が結婚相手の中国で11室側が友好関係の欧米諸国を表していると読むわけです。
カイトの2つの軸の間はトラインで結ばれていて協調的です。中国と欧米諸国とは、新香港の主導権を争うライバル(2つの軸)でありながら相互の利害が一致する(トライン)関係なのです。

この2つの軸のミッドポイントに冥王星がありグランドトラインと小三角の頂点であるということは、冥王星が重要な位置にあることを示しています。新香港の冥王星と日本帝国の冥王星はオポなのですが、なにやら深い意味が隠されているかもしれません(?)

中国は、新香港に取って厳しい相手で武力(火星)でAscに迫ります。新香港の火星のすぐ近くに中国の太陽がありますから、それなりに説明が付きます。中国側のドラゴンの位置に新香港の土星がありますから、中国側のおせっかいは新香港には負担に感じられるでしょう。中国の天王星は新香港のICにあり、ルーツの分断。総じて、中国は新香港に取って良い相手とは写らないでしょう。

これに対して、アスペクトが余りに非力な新香港の太陽とアメリカの太陽が近く、新香港の海王星とアメリカの冥王星が合新香港のICにアメリカの木星と金星があります。
ディスポジタのファイナルは11室の天王星ですから、新香港を動かすカイトの軸としては、結果的には7室の中国的な軍事圧力ではなく11室側の天王星、海王星、木星の資本主義側が有効でしょうし、新香港の住民の心情もそちらに傾いています。新香港の月とアメリカのキロンが合なのもそれを裏付けます。
しかしながら、11室側の惑星は全て逆行し、これに対して中国を暗示させる土星・火星は順行ということで資本主義側は弱腰ですね。

日本憲法の月と新香港の木星が合、日本帝国の太陽とも合ということで、日本は11室の木星を表しているようです。
と、ここから占星術を離れて、一般に企業買収などでは、買収された会社の優秀な人材ほど流失して行きます。香港でも飛び出す事のできる人や会社は、どんどん海外に流失して、残るしかない会社や人だけが残る、骨抜きの状態になるのではないかと思います。ここで、中国のような中央集権の軍事国家が香港経営をしても、逃げ出せない人民を相手に強圧的な政治が行われて、新香港は徐々に衰退にむかっていくと思います。香港が担っている経済機能は、近隣の台湾、シンガポール新興のマレーシアなどが今後担って行くのではないでしょうか。
今回のように時事問題に直結していると日々の報道にも好奇心をもって接する事ができます。今後の香港情勢について、前回の自分の書き込みの最後の部分はどうも納得出来なくて、色々台湾とかのチャートを引っ張り出して見てはいたのですが、チャートからは何も書く事が浮かばないため、苦肉の策で占星術抜きの雑談になってしまいますが、参考知識としてお読みください。
昨日放送されたNHKスペシャルでも、これまで香港に君臨してきたイギリス系の香港上海銀行の凋落と中国系の中国銀行の台頭が浮き彫りになっていました。香港返還は、改めてアジア(あるいは被植民地国)の時代へパワーの転回点だなあという印象を持ちました。
金融センターの勢いは、その後背地に左右されます。その意味で、香港は中国の入り口であり、シンガポール・マレーシアはミャンマー・ベトナムなどのASEANを後背地に持っています。それぞれの地域が持つ意味は、同じアジアではありますがまったく別に考えなければならないでしょう。香港は、これまでも、これからも欧米日の経済先進国と中国本土との情報・金融のゲートウエーです。中国は今、日本で言えば明治時代を迎えていて、社会システムとして産業革命を迎えようとしています。
産業革命というのは、結局お金の持つ意味がかわるような気がします。封建時代の社会は、あくまで単純再生産で極端にいえばお金は流通の手段で物々交換の代替手段だったように思います。例えて言えば土星までの社会。
しかし、産業革命後は、自然に人工的な手を加えて単純再生産のバランスを崩して、お金が巨大に膨れあがる社会。だから、資本主義の目で見ると、中国が近代化のために変態を遂げる為にものすごい貨幣価値の変化が望める訳です。
今、中国は経済的な基盤は人民公社という集権社会にあるわけですが、近代化という波のもとに豊かさを得、社会的な絆を失って行くような気がします。
香港はその地政的な意味が変らない限り、意味を失うことはないでしょう。その地政的な意味とは、中国大陸からみた場合の出島であるという点です。出島が意味を失う時は、本体が出島化した時です。つまり、香港は中国経済の発展力に支えられて、あと10年は金融・情報のセンターとしてその地位を維持するであろうと思います。
さて、中国は、200?年までに台湾を接収すると明言しています。台湾も国内治安が乱れていて香港が無事返還されれば、中国のターゲットは台湾に向かいます。対台湾戦略の前線が香港に置かれる事は間違いありません。台湾も先日、軍事演習を行いましたが、中国に黙って明け渡すことはありえず、アジアの火種の一つとして急浮上するでしょう。台湾情勢もまた今後の中国ないし香港の将来を見る上で重要なポイントになると確信しています。