レクティファイ


 いやいや、庵野氏の誕生日には参りましたねえ・・・さあ、気を取り直して復習(復讐?)と行きましょうか。

 折角ですから、レクティファイに挑戦することにしました。私はレクティファイを "Progressions, Directions & Rectifications" by Z.Dobyns (TIA) という本で学びましたので、この本の手順で行きたいと思います。W11会議室でも過去に★秋津★様が「修正占星術」という素晴らしい書き込みをされていますので、馴染みの無い方はそちらも読まれることをおすすめします。

 まずレクティファイに当たって考慮したことです。 私自身、庵野監督はおろかエヴァンゲリオンもアニメも疎いほうです。そこで庵野監督をブレークさせたエヴァンゲリオンという作品が生まれるには何が関係してきたのかを数少ないイベントからピックアップすることから始めました。

 過去から現在まで時間とともに追ってみると、以下のようなイベントが重要な要素になっているようです。
(1) DAIKON3の製作
(2) 宮崎監督との出会い
(3) ガイナックスの設立
(4) 「トップをねらえ」の監督
(5) 「エヴァンゲリオン」のTV放映

 これらのイベントをチェックするに当たり、日付がはっきりしないものが多いのでそれぞれ次の経過日時を用いました。
(1) DAIKON3の製作=1981年7月の月食図
(2) 宮崎監督との出会い=1983年12月の月食図
(3) ガイナックスの設立=1984年12月25日(ガイナックスのHPより)
(4) 「トップをねらえ」の監督=1988年10月(1日)
(5) 「エヴァンゲリオン」のTV放映=1995年10月の月食図

 やたらと月食図が多いのは、以前の書き込みで(2)の経過日時が栗丸さんにより使われたので、他も月食図を使ってみようかという程度のことです。しかし実際に日付までわかっているのは(3)だけですから、経過日時として食図を採用するのは良いのではないでしょうか。

 さてレクティファイの第一段階ですが、以下の点に絞ってチャートを検討しました。「進行の月が、出生の感受点(月を除いた太陽〜冥王星、ノースノードの10感受点)と第1種アスペクトをオーブ1度以内で形成する出生時刻」

 こんな時に大活躍するのがSGです。私はSGW3重円の出生時刻グルグルの機能を使い、ステップ動作で5つのイベントについて10分刻みで出生時刻を動かしてみました。設定としては上記の設定を実現すれば良い訳ですから、必要な感受点やアスペクト以外は非表示にしてしまいましょう。

 

 また、食図の読み込みは経過メニューの時期表読み込み機能を使いました。

  蝕時期表 for SGW のダウンロード

 結果として進行の月は以下のような出生感受点とアスペクトを取ることがわかります(XXXX-XXXX は時刻)。

(1)1981年7月月食図
0000-0010 ノード
0000-0110 金星
1150-1510 太陽
2150-2400 海王星
2220-2400 水星

(2)1983年12月月食図
0250-0620 太陽
0520-0840 木星
0800-1120 冥王星
1310-1710 水星
1410-1730 海王星

(3)1984年12月25日
0850-1220 土星
1700-2020 ノード
1730-2120 金星

(4)1988年10月(1日)
0110-0450 木星
0400-0750 冥王星
1050-1440 海王星

(5)1995年10月月食図
1040-1500 太陽
2310-2400 海王星

 ようやく下準備が整いました。

 次に、進行の月によりピックアップした時間帯の中から、複数のイベントに共通してアスペクトが形成される時間帯、今回は5つのイベントのうち4つ以上に合致する時間帯に絞り込みます。

 調べる数が多くなればなるほどチェックが困難になりますので、横軸に時間帯、縦軸にイベントを書いた紙を用意してアスペクトの時間帯に線を引いていくという方法で私はチェックしました。またアスペクトの種類に関してはイベント自体がソフト・ハードに関連のないものが多いため、今回は全てのアスペクトを同等に考えました。

 すると、以下の3つの時間帯が4つのイベントに共通してアスペクトが作られる時間帯であることがわかります。
 10:50-11:10
 11:50-12:20
 13:10-14:10

 これでは、まだまだ時間帯が拡散しすぎていますので、レクティファイの第2段階に移ります。より時間の動きに敏感な感受点である進行のアングルを使います。具体的には、進行のアセンとMCが出生の感受点(月、太陽〜冥王星、ノードの11感受点)と合・衝・スクエアを形成する時間帯をピックアップしていきます。作業自体は第1段階の時と同じです。また時間帯自体はある程度狭まってきましたので出生の月もONにしました。

 すると上記3つの時間帯のなかで進行のアセンとMCがアスペクトを取る時間帯は以下のようになります(時間は4分ステップでチェックします)。

(1)1981年7月月食図
1050-1110
1218-1220
1326-1334
1406-1418
1434-1440

(2)1983年12月月食図
1050-1102
1206-1210
1314-1322
1358-1412
1422-1426
1434-1438

(3)1984年12月25日
1050-1058
1158-1206
1310-1318
1354-1406
1418-1422
1430-1434

(4)1988年10月(1日)
1150-1154
1338-1350
1402-1406
1414-1418

(5)1995年10月月食図
1202-1206
1310-1322
1334-1338
1346-1350
1430-1434

 作業もだいぶ進んできましたね。以上の時間帯も紙に線を引いて調べてみます。第2段階でピックアップした時間帯の中で、第1段階同様4つ以上のイベントに共通した時間帯を調べてみます。

 すると、今回は以下の2つの時間が出てきました。(チャートは84年12月の例)
14:06
14:34

 どちらも4つのイベントに共通して進行のアングルがアスペクトを取っています。4分ステップで見てきましたから前後2分程度の誤差を含んでいることも考えなくてななりません。

 更に、レクティファイの第3段階に進めましょう。進行の月、進行のアングルと来ましたので、時間に敏感な手法というよりは別の手法を考えたほうが懸命です。別の進行法を併用してみるという方法もありますし、経過の天体を見てみるという方法もあるでしょう。

 ここではソーラーリターンのアセンをチェックする方法をとりました。ソーラーリターンのアセンは重要な太陽回帰の年にアスペクトを取るといわれます。そこで庵野監督をブレークさせる直接のきっかけとなった「エヴァンゲリオン」がTVで放映された年、1995年のソーラーリターン図をそれぞれ14:06前後と14:34前後でチェックしてみました。

 ソーラーリターン図のアセンがアスペクト(合・衝・スクエア)を取るのは、14:34前後のほうでした。 私自身は、「14:34を仮の出生時刻とする」ことで今回のレクティファイを一応おわりにしたいと思いますが、参考までに、14:32〜14:36までの度数の変化を以下にあげておきますので、ふっと閃くものがあった方は考慮してみてください。

 アセンn MCn アセンp MCp アセンt
14:32 天秤3  蟹3  蠍2   獅子6 魚26
14:34 天秤4  蟹4  蠍2   獅子7 魚27
14:36 天秤4  蟹4  蠍3   獅子7 魚28

 最後に、レクティファイの確認に別の進行法で見るということを書きましたので、SGに備わっている機能の中から、あまり使われていない手法で「仮の出生時刻14:34」をチェックしてみます。

 3重円の設定としては以下のようなものになります。
(a) ハウス分割=HZ系
(b) 進行方法=1度1年赤経
(c) 経過方式=リバース(R)またはノーマル

 簡単に言うと、(a) 出生円のハウス分割は生まれた瞬間に実際に目に見える位置のものを使います。この分割法ではAsc・Dscラインが実際の地平線と一致します。(b) 進行法は1度1年ですが、動きを黄道上でなく天の赤道上で動かしたものです。(c) 経過方法は、リバースを選んだ場合は逆進行として、またノーマルを選んだ場合は通常の進行として、実際には進行の各感受点とハウス座標のアングルとの関係をチェックします。

 さて、庵野監督の場合どうだったかというと、以下の2つの時期において進行天体のアングルへのコンタクトが見られました。
(2) 宮崎監督との出会い
(5)「エヴァンゲリオン」のTV放映

 (2) においては、逆進行で月がDscとコンタクト、(5) においては、通常の進行で太陽がMCとコンタクトしています。一般に、前者は引越しなどを意味し、後者は社会的成功を意味するとしていますが、このコンタクト自体それほど頻繁に起こるものではないので、(2)と(5)のイベントが庵野監督にとって重要な出来事であると自覚されているならば、「仮の出生時刻14:34」が別の手法により確認されることになります。

 この手法については、「予言占星学・1」(R.コーレブ)を参考にしました。


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