ダイアナ


 ダイアナ・スペンサーはオルソープ子爵(スペンサー伯爵)とフランシスの間に生まれます。後に弟が生まれ、一男三女の末妹として活発な幼少時代を過ごします。しかし彼女が六歳の時母親が家出をし、その二年後に離婚しています。この時両親は養育権をめぐって激しく争いますが、経済的に有利な父方が勝利します。九歳で寄宿学校に入り、一二歳で母親の母校に入学しています。
 一四歳の誕生日を間近にした六月に祖父が死亡し、代わって父親が第八代スペンサー伯爵を継承します。それに伴ってオルソープへ引っ越すわけですが、兼ねてから伯爵と交際していたレインという女性が継母としてやってきました。ダイアナは以前から父親よりも母親の方を愛しており、継母に対しては好意的ではなかったようです。そんなさなか進学資格試験であるOレベル試験を受けるわけですが、二回とも失敗して進学を断念します。
 その間姉のセーラとチャールズ皇太子の交際が始まります。そして彼に妹として紹介されます。これが初対面です。将来のためにスイスの花嫁学校に入学します。卒業後帰国しますが父方の家には戻らなかったそうです。母方の家に住み、家政婦やベビーシッターなどのアルバイトで生計を立てつつ、料理を習ったり、大好きなダンスを習ったりしました。この間セーラとチャールズは破局を迎えます。一七歳ぐらいから王室に招待されるようになり、これ以降徐々に接近する事になります。特にチャールズがアナと破局になってから交際がスタートするようになります。
 これからマスコミにいろいろと書かれたり、過去探しなどもされるわけですが、約半年後に婚約し、その五ヶ月後には結婚しています。ダイアナは二人の王子をもうけましたが、チャールズの恋愛事件や自殺未遂騒動、マスコミからの執拗な追求など心休まる生活が得られませんでした。中にはダイアナのファッションブームというものもありましたが、とにかく注目の的になっていることに違いはありませんでした。夫婦生活がこじれてきている中で彼女の運命を大きく変えるような出会いがありました。一人は公爵夫人で、もう一人は占い師です。二人との出会いを通して、ダイアナは慈善事業へと目覚めていきます。元々老人や子供に対して好感を持っていた彼女は、福祉団体の援助や設立など行い、また女性保護やエイズ患者の救済を積極的に行うようになりました。
 しかし依然夫との関係は修復されず、ついに二人の今後についての話し合いがなされました。これを境にマスコミならず、王室関係者からもやり玉に挙げられる毎日が続くことになるのです。しかし半年後には念願かなって別居が認められます。しかしこの後、子供たちの親権をめぐる問題や財産分与、住まいに関する問題が山積みとなっています。それにボーイフレンドの発覚や無言電話疑惑、電話盗聴事件など様々な記事で紙面を賑わすこととなります。

 ダイアナに関してとなると漠然としていて収集がつかないので、大きく四つに分けていきたいと思います。
 1.少女時代
 2.結婚
 3.離婚
 4.慈善活動

1.少女時代

 射手座のアセンダント、月ー天王星のオポジションを持っているので落ち付きがなく、とてもおしゃべりで衝動的に喋っていたそうです。また勉強よりもスポーツを好み、特に水泳が好きでよくみんなの前で飛び込みを披露したそうです。金星が5ハウスにあるので、目立ったり賞賛されるためにやっていた節が強いようです。いわゆる目立ちたがりやさんだったようです。ただ1ハウスに土星が入っていて5ハウスの金星とアスペクトをとっているので、一度失敗した物には二度と手を着けたがらなかったようです。どちらかと言えば自分が得意な分野だと思ったものはとことんやるといった感じだったようです。金星が牡牛座だし。

 また1ハウスの土星と水瓶座の月が年の割には周りに気を使いすぎる点を表してるように思います。ただいったんこうと思うとてこでも動かない頑固な面を持ってもいました。また月ー天王星のオポジションは感情の揺れ動きが大きいことを物語っているように思います。月ー天王星ー金星のTスクエアでにぎやかで少々困ったちゃんなキャラクターを作り出しているものの、太陽ー海王星のトラインと10ハウスの海王星があるので、親しみやすく、みなさまのアイドル的な存在であったみたいです。

 月ー天王星のオポジションは、彼女が王族の上下関係に縛られることなく、召使いが相手でも自由気ままにコミュニケーションをとっていたことを表していると思います。射手座のアセンダントなので全く飾らない性格だったようです。月が水瓶座にあるので平等に扱っていましたが、太陽が蟹座で第7ハウスに、金星が牡牛座で月が2ハウスにあるので、どちらかといえば慣れ親しんだ安全な環境にいたがったようです。1ハウスに本来の座にある土星が入っているし。

 蟹座に水星がある彼女は勉強はあまり好きではありませんでしたが、日常的なことの飲み込みは早かったようです。また水星ー海王星ー冥王星の小三角形は太陽と絡んでいて、彼女と話をした人を魅了してしまう不思議な魅力を持っていたようです。趣味に関しては、蟹座の水星と牡牛座の金星で料理を好み、金星と火星のスクエアでダンスを好んでいたようです。

 ダイアナの両親が離婚したとき、彼女のチャートではトランジットの海王星が11ハウスに入り、婦負たるの月ー天王星ー金星のTスクエアに対してグランドクロスを形成しています。また太陽に対して9ハウスからスクエアでトランジットの天王星が入っています。ここで太陽と月を両親に当てはめてみましょう。父親である太陽は穏やかで親しみやすく、人に好印象を与える感じがします。少々頑固なところもあるようですが。それに対して母親である月はかなり個性的でウィットに富んだ面があるように思います。ただあまりこらえ性がない面と感情的に冷たく、しかし知的な面があるように思われます。(両親自身のチャートが分からないのが残念ですが・・)

 まず11ハウスは理想の部屋でここにトランジットの海王星が入っていて、月に対してスクエアを形成しているので、理想を求めすぎて現実に失望しやすくなったり、理想を求めて現状を捨ててしまったり。彼女は夫に対して幻滅していたらしく、不倫に走ったそうです。一方、太陽に対してトランジットの天王星がスクエアで入っているので夫である子爵は変わることを要求されました。母親の方は離婚したがってたようですが、父親の方はがんとして別れようとしなかったといいます。水瓶座は感情的な分離を、蟹座は執着を好むからでしょ
う。

 多感な時期に両親の離婚を経験し、その後寄宿学校に入れられるわけですが、休暇の半分を父親ともう半分を母親と過ごしました。しかし蟹座の水星と海王星トラインの彼女は感受性が強く、表向き普通にしている両親の微妙は心情を察していて、精神的な動揺をしていたといわれています。両親の離婚は7歳の時で、月の年齢域の出来事でトランジットも月に対してスクエアで入っていました。

2.結婚

 彼女が結婚したときにネイタルの太陽に対してトランジットの木星と土星がスクエアで、ネイタルの月にトランジットの天王星がスクエアで入っていました。太陽に対して土星と木星がスクエアで入っているので、仕事か結婚かって選択を迫られたのでしょう。月に対する天王星は結婚する事によって全く違った環境に飛び込むことを暗示しています。 元々月ー天王星オポジションで変化を好むところがあります。ただ牡牛座の金星とTスクエアになるのでそういった変化に対する戸惑いや居心地の悪さもあったでしょう。

 実際、王室生活は今までの自由奔放な生活に対して窮屈なものでした。上下関係が厳しく、誰とでも自由に話をすることが許されず、絶えず護衛に監視されているという息苦しいものでした。 さらに彼女のチャートでは7ハウスのルーラが7ハウスに。8ハウスに火星ー冥王星が入っているので、彼女にとって結婚とはとても重要なものであり、パートナーを独占したいという気持ちが大きかったでしょう。金星が牡牛座なので安定した関係を望んでいたと思います。

 一方、チャールズのチャートでは火の星座が強く、あまりどろどろとした関係を望まないでしょう。北半球に星座が偏っているので自己中心的な面が多分にあったように思われます。1ハウスに獅子座の冥王星が入っていて、5ハウスに火星と木星が入っているので、威張りたがるタイプのようです。

 月ー土星ー木星のグランドトリンが出来ているので、社交的でそつなくこなしていくタイプでしょう。太陽が4ハウスで伝統的な王室に従って生きていくという感じが出ています。太陽に対して冥王星がスクエアで入っているので、公の場では我を殺さなくては行けない立場であることが伺えます。 また4ハウスの太陽は家庭的といわれますが、彼も大変な子煩悩の様ですが、1ハウスの冥王星とスクエアなので、押しつけがましい愛情表現だったのでは?

 で、チャールズの恋愛観は金星が天秤座で海王星とコンジャクション。火星が射手座で5ハウスなので、とてもロマンチストで情熱的だったといわれています。ただ一人の人と愛情をじっくりと育てていくというよりは同時進行で楽しくやっていこうとするタイプでしょう。3−5ハウスなので恋愛そのものを楽しんでいるといった感じでしょう。 射手座の火星は手に入れる過程を楽しむし、金星に対して海王星がコンジャクションしているので現実的なことに直面するととたんに気持ちが冷めてしまいます。どちらかといえば結婚向きとはいえないでしょう。

 二人のエレメントの比率を見ると、おもしろいことに全く正反対になっていました。チャールズが火4:風3:地1:水2、ダイアナが火1:風2:地4:水3。お互い補いあってる関係で、自分にないものに惹かれている感じです。

 性格的ににている部分があるものの愛情面に関しては全く違うし、チャールズの太陽ー冥王星スクエアとダイアナの月ー天王星ー金星のTスクエアがグランドクロスを形成します。お互い痛いところをつつかれているので、一緒にいるとかなりつらかったのでは?チャールズの夫としての態度が彼女を傷つけ、彼女の行動がチャールズの公務の妨げになる。しかもやっかいなことに不動宮なので、お互い譲らず長引きやすい。

 お互い逃げ道として、金星ー海王星ー火星ー冥王星の小三角形を持つチャールズは再びラブロマンスの道へ戻っていき、ダイアナはTスクエアのネックである牡牛座の金星を使って、食べることで解消しようとしました。これが有名な過食症です。

3.離婚

 まず二人のコンポジットチャートを作ってみました。太陽が乙女座で土星とアスペクト。それに対して月が水星と金星と太陽以外の惑星とアスペクトをとっています。金星と水星がノーアスペクト。 金星や水星がノーアスペクトということはこの二人の間では愛情表現や意思を伝達することがうまくいってなかったということでしょう。水星は乙女座で何だか事務的な感じがするし、獅子座の金星は与えるよりも愛情を求める様な感じがしますね。

 月が魚座で12ハウスにあるので感受性が強められているでしょう。しかも海王星ー火星と冥王星とでヨッドを形成しているのでちょっとしたことで敏感に反応し、すぐに興奮してしまうでしょう。泣き叫んだりするようなヒステリックなタイプじゃないでしょうか。一説によるとチャールズを階段から突き落としたとか。

 この月に対して天王星がトラインを形成。独特の感性やユーモアに溢れ、とても気が利くタイプのようです。 一方、太陽は乙女座で土星とセクスタイルを形成。お堅く真面目だけれど、暖かみにかけるような感じがします。責任感は強いように思いますが。 火星ー海王星のコンジャクションで天秤座にあるので優しくて人当たりがいいけれど優柔不断でいつもふらふらしている感じが。またこれに対して天王星がスクエアを形成しているので、ひどく気まぐれで無責任な恋人を演じていたのでは?それに対して金星はノーアスペクトで4ハウス。堂々としてはいるけれど、控えめに振る舞っていた彼女がイメージできます。

 さて離婚時のトランジットを見てみましたが、コンポジットに対して特徴的なものがなかったので、個別のチャートで見てきます。

 まずダイアナのチャートでは1ハウスに天王星が入ったので、ここ数年間今までの自分を変えようとしていたのでしょう。冥王星も個人を示す月に対して11ハウスからスクエアで来ているので、自己の内面と対面せざるを得ないような出来事が起きてきて、現状を維持することが難しくなるでしょう。また本人も今までのものがどうでもよくなってくるのでは?11ハウスだから強烈な友人の影響を借りて実現するのでは?

 一方チャールズの方は4ハウスにトランジットの冥王星が入って、子供時代からの悪い癖などを直さなければならなかったでしょうね。これが太陽とコンジャクションしているのでそういったことで自分のあり方みたいなものが見直される必要性があったでしょう。 グランドクロスを形成するカップルは結びつき自体強いようですが、不動宮であったのでお互い譲らない状態になって大変だったでしょう。お互い自分の弱点をつつかれたわけですから、かなり痛かったでしょうね。

 まあでも結果的にダイアナさんは自分の欠点を自覚しつつ、今の自分を変えようとする事が出来たわけだし。さすがに不動宮だけあって痛手は大きかったみたいですけど。でも一人のチャートではスクエアやTスクエアで不完全で取り扱いづらい問題も二人でグランドクロスを形成することによって個々が持っている問題を解決することも出来るわけで。

4.慈善活動

 そんなわけでダイアナさんはこの結婚生活を通して、慈善活動に目覚めていくのでした。ちょうどその頃10ハウスの海王星にトランジットの冥王星がコンジャクションして、アイドルダイアナが本当の自分に目覚め始めます。1ハウスにトランジットの海王星が入って、太陽に対してオポジションで再生され、本来持っていた優しさなどを職業として選んだのでしょう。ちょうど土星もアセンダントにあってこれから新しいスタートを切るって感じがするしね。

 何かすごいいい加減だし、適当だったけどとりあえずこんなもんかしら? そろそろ眠くなったので、それでは。


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