宮崎監督と庵野監督 4


 寄道が長くなりましたが、とどめはキローンです。

<キローン>
土星と天王星の間にある天体。公転周期は約50年で、世代的な影響に属する。
傷とその癒し/精神世界/宗教/哲学/占星術/芸術/医術/予言/教師/精神的な価値/宗教的な価値より超越的な影響を伝統科学や古い常識に持ち込む/天王星と土星の仲介役/超越的影響力と日常意識との接点/

 よくこのキローンは「癒し」のシンボルとしても使われますが、まず先に「癒すべき傷」の存在がありきで、キローンが自動的に直してくれる〜ってのとは違いますよね。 で、「傷」のクローズアップが通過儀礼としてあり、その後に「癒し」の作業が始まるのならば、あー癒されたわぁ、気持良いわぁぁとかいう風な軽〜いノリじゃどうにもすまされないのではないか。それなりのしんどさもともなうことでしょう。「癒すべき心の傷のありか」としてついついキローンを読んでしまう栗丸です。

 また、天王星以降の外惑星と、土星までの社会性の間にあることから、超越的/日常との窓ともなるようですね。 公転周期が長いので、世代的なものを表わすそうですが、宮崎監督はこのキローンと冥王星が獅子座で合。同じく世代アスペクトの土星木星が頑固な牡牛座にりスクエア。ここに宮崎監督の世代の様相が見えてくる気がします。

 宮崎監督は60年安保の時は19才ですね。うう、どうだったのでしょう。きっとまわりはさぞかし騒々しかったことでしょうね。冥王星の破壊と再生は、木星土星の社会構造を否定するスクエア座相です。火炎ビン/投石/ゲバ棒/バリケード...宮崎監督はアニメ製作現場を自分の闘いの場に選んだ、ということなのでしょうか。でもこの獅子座キローン冥王星合の癒すべき「心の傷」とは、我が侭なエゴの表現欲求・闘争本能・破壊衝動そのものであり、その再生こそがこの場所のキローンのテーマだったのかもしれないのです。

 20年遅れの庵野監督にも同じく木星土星のゆる〜い合がありますが、冥王星とは150度だけ。キローンは乙女座冥王星&ドラゴンヘッドと180度双子座太陽Tスクエアと形成している庵野監督のチャート上では、そのキローンのテーマもはっきりくっきりしている気がします。オカルト、精神世界、ニューエイジブームのはしり〜またはど真ん中のオウム幹部クラス世代です。曖昧なオカルト的なムードの中に集団でどっぷりはまり、個を明け渡し「解脱」によってその「傷」を癒そうと切望し一部の同朋たちの(ドラゴンテイル側)での不毛さを、徹底的に識別、自己観察、客観化、そして反省・個としての自覚を促すというアスペクトとも読めるのです。

 庵野監督はトランシット冥王星に見込まれて、グランドクロス状態のさなかに、自分の太陽のサビアンを通して、自我が折れるギリギリのところまで自分自身もそこに同化し再体験しつくしたその成果が、今回のエヴァという作品に見事結実したのでしょうか。岳同さんも以前書かれていた作品中でのオカルト的な冗舌さの意味も、そこから解けるような気がするのです。庵野監督は意図していなかったとしても、リリスの側の部分、時代の影に回ってさらさらとこぼれ落ちていくオウム世代の同朋の「心の落とし穴」暗部がひそやかに選びだしていた手法のことごとくを、(宗教部分は抜いて?)洗いさらい公共の場にひっぱり出し持ち出して、無理やり「公認化」させ、オカルト(隠された)効果を無効化させてしまったのか。

 もちろんここで云う「オカルト」とは、神秘思想家の研究対象としてのものではなく、その言葉のイメージや雰囲気、怪しげなムードを求め、あるリリスな気分を味わうために神秘趣味者が愛するものの象徴としての意味合いです。「オカルト」用語だけではなく、心のリリス的な部分まで一緒くたに洗いざらい月の表側にひっぱり出していくその過程はある種「タブー」に挑戦していくことになりますので、すごくシンドイそう。やめとけば良かったかなでもここまできたらええいとことんまで徹底的に!やるしかない、キワドイ作業。世間からキワモノ扱いされる覚悟も入るでしょうし、反発も反撃も反響も同等に激しかったでしょう。が、終わってしまえば、ポピュラー化されたリリス、一般大衆化されお茶の間化されたリリス、流行語として人に知れるところとなったリリス、お祭・ページェント・劇化され解放されたリリスは....。胎内・無意識層からひっぱりだされ、日常意識化されたあとに、ドラゴンテイル→ヘッドのエネルギーの激流で浄化され天日干しされ、少しは毒気が抜かれその魔力も減退したのでしょうか?

 つまり、この庵野監督の魚座キローンは、オウム事件の残した同時代リリス部分の残像の総棚ざらえ&後始末役となっていたのではないかなと思ったのです。そしてこれが、まっとう健全の宮崎監督との合成図で表われでてきた、双子座月/リリスとの海王星/金星とのやわらかな印象の風のグランドトラインのつくりだした効果・効用のひとつだったのかも知れないな、などと想像してしまいました。

 「つまり、この庵野監督の魚座キローンは、オウム事件の残した同時代リリス部分の残像の総棚ざらえ&後始末役となっていたのではないかなと思ったのです。」 と、いきおいで書いてしまってからちょっと気になって、麻原彰晃のリリスとの関連を後からチェックしてみました。

すると、麻原彰晃の出生図でのリリスは射手座の0度。庵野監督の双子座太陽のオポ。問題の95年3月はトランジットの冥王星がちょうどここ射手座0度と合の時。うわぁ〜と思いました。エヴァのTV放映はその年の秋からということですから、本当に同時代リリス・ポイントだなぁこりゃぁ。どひゃぁぁ。(^_^;)トランジット冥王星がらみの柔軟宮グランドクロスがどうのこうのと、何度も自分で書いていたのですが....このシンクロは再発見です。(びっくり)

 <☆庵野監督出生図>  魚座テイル・キローン合
                ☆
               /:\
              / : \
             /  :  \   95年3月に
       双子座太陽☆−−−:−−−★ ←ここに射手座0度 T冥王星と
             \  :  /   麻原彰晃のリリスが位置する
              \ : /
               \:/
                ☆
            乙女座ヘッド・冥王星

 このアスペクト状況で、サリン/オウム事件の春先〜夏の直後に、エヴァのTV番組は放映開始されたということだったのですね。今更ですがハードな状況ですね。これでは本当に「逃げる訳にはいかない」....庵野監督が個人のチャートを越え、時代の何を背負っていたのか?またひとつ確認することができたように思いました。

 そして、この3月下旬は、麻原彰晃にとっては、ネイタルのリリスにT冥王星がピッタリオーブ0度で合した時だったんです。麻原彰晃のリリスポイントの、徹底的な破壊と再生のスタートに庵野監督はドラゴンヘッド&テイルごとわしづかみとなって、以下の

個の意識が曖昧なところで人と人が互いに無意識に反応してしまう部分/時代の流行や多くの人を巻き込むような事件に関する/ドラゴンが関わる天体は、その天体の意味が曖昧にされてしまう/自我の確立が曖昧になる場所、個や自我の独立からみると嫌な感受点/意識的なコントロールがきかない/知らず知らずに影響を浮けてしまう/漠然とした夢の中で触れているような働き

文章そのままにハマルはめとなってしまったのでしょうか。で、これも余談なんですけど。その4か月前の11月3日の日蝕図を見てみると、う〜なかなかにうなってしまうチャートです。リリスって一体....??(^_^;)謎は深まるばかりです。

 寄道が長くなりすぎて、やっぱり時間切れです。残念。(^_^;) 書き残したことは、SGSMS3重円で、第1円ネイタル/第2円進行(CPS)/第3円経過(日蝕図)を、両監督別に1995−1996の3年間、作品分析とともに追っかける作業でした。(できたら94−99みてみたかったです)

 出生時間が分かっていれば太陽回帰図で読むところなのですが今回はこの日蝕図で代用しました。ここで四季図でなく日蝕図にセットした理由は、今回の自分のお題が「月とリリスとキローンとドラゴン」なので、ドラゴンにひっかけ、日蝕図の方ににしてみました。 また実際、ドラゴンの両監督の出生図のきき具合もあるのか、日蝕図の方が四季図よりも両監督のこの時代での反映ポイントが読みやすいような手ごたえがありました。

 このトランシットの読みに関して、皆さんのご意見をいろいろお伺いできるのを楽しみにしています!(^_^)あと、以前言っていた大胆な仮説の件なのですが、その謎の仮説?を思いついた過程だけ、ざっと書いてしまいます。

 第3円の日蝕図を1999年の8/11まで追いかけて調べていった時に気がついたことなのですが、この話題の不動宮グランドクロスでの日蝕位置の獅子座13度ドラゴンって、庵野監督のnリリスと合なんですね。蠍座27度キローンと射手座5度リリスのゆるい合は庵野監督の太陽のオポ。水瓶座2度の海王星は、庵野監督の土星/木星合と合。他にも面白い座相形成がごろごろ。

 それから汎用ホロスコープで、第1円出生図/第2円日本帝国始源図/第3円日本国憲法図/第4円日蝕図で両監督の1999/8/11もチェック。すると同様に面白い座相がまたごろごろ。例えば、庵野監督の獅子座14度リリスは、帝国図の天底獅子座16度土星と日本国憲法図獅子座13度冥王星とそれぞれ合。この庵野監督のリリス/天王星合ポイントは、帝国図の水瓶座22度太陽、憲法図の水瓶座20度月とそれぞれオポ。これは1999/8/11の太陽&月合のオポということであり.....

 もしかして?とまた思いつきで庵野監督&宮崎監督の合成図を、帝国図や日本国憲法図とも重ねて見ていると....おおぉっっ!といようなことから、いろんな読みや仮説が頭の中にぐるぐる渦巻き、思いついたことなんですけど〜。(^_^;) なんせ獅子座水星金星乙女座冥王星合(自分)が思いついた、派手さとドラマチックだけが取柄の思い込み仮説ですし、まだうまく書けそうもないので、学習会が終わってからもう少しゆっくりじっくりと考えてみようと思っています。 m(__;)m

 では、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。(^_^)/


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