朝、けっこう激しい雨の音で目覚める。おまけに前日の疲れと食べ過ぎで、おなかをこわしたようで、パワーが出ない。今日はバイクで島を巡るつもりだったが無理そうだ。浮かない顔で雨空を眺めていると、マルティンさんが出てくる。彼も私に並び、空をサッと眺めるや「午後にはあがるよ」と微笑んで去っていった。ま、体調も悪いし、寝るとする。 昼位に目を覚ますと、果たして彼の言う通り、午前中の雨が嘘のように晴れ上がっている。「さて、今日はのんびり過ごすか・・」、そう思い町に出る。のどかな島の昼下がりである。博物館、食堂などが閉まっているが、メーデーのせいだろうか。そうだ!今日は帰りの便のリコンファームをせねばならない。電話局も閉まってるし、公衆電話は、、と探すと、スーパーにポツンとひとつ。はて、どうして使ったものか??? どうやらテレホンカードのようなものをレジで買ってかけるようだが、これがまたオールスペイン語でさっぱり分からない。悩んでいると、私の前で列についていたご婦人がいろいろ教えてくれる。スペイン語なので、殆ど分からないが、同じ人間どうし、何となく使い方は理解できた。しかし、次は、電話の向こうのテープの声が理解できない。何か番号を押せばいいのだな、と先程のレクチャーに従いボタンを押す。。。と、ついにアメリカン航空につながった!! し、か、し、今日は休みとの無情のテープだ。悪戦苦闘で疲れ切り、海岸のモアイまで行き、そこでボ〜ッとすることにする。 タアイの遺跡のあたりも今日は人影も少ない。コテ・リクのそばでゴロンと横になり、風と波の音に聞き入る。「何てのどかなのだろう・・・」 コテ・リクがイースター島で起こった話を聞かせてくれた。皆がモアイを競ってつくった時代、戦いの時代、スペイン人侵攻の時代。彼は風雨に耐えて、時代を見つめて来たとという。そして、今の時代の平和さをかみしめていること、悲しい実験がこの島の近くで行われていること。。。 フッと目を覚ますと、1時間以上が過ぎていた、あたりは相変わらず静かで人影もほとんどない。 見上げるとコテ・リクはその大きな瞳で内陸をじっと見つめたまま、立ちすくんでいる。 少し彼が身近に感じられた、そんなひとときだった。
モアイの影の所で寝ているのが筆者である。。。