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 カルデラの外輪山の一部が崩れたような形で、外海と内海がつながっているこの島は、火山島である。船はその一カ所の裂け目から慎重に内海にすすんでいく。左右には絶壁がそそりたつ。 どこからこもなく、悪臭が漂ってきた。ペンギンのルッカリーの匂いである。左舷前方の岩肌に沢山のペンギンの姿が見えるではないか!!!
船は沖合に停船し、グループごとにゾディアックで上陸を開始する。ゾディアックは海岸に乗り上げるような形で止まるが、その際、膝位までは海水に浸かるので、長靴は必須である。浜辺では、数羽のアゴヒゲペンギンが我々を迎えてくれた。全く逃げる気配は見せずに我々を見つめている。
ここは「ウェーラーズ・ベイ」。英国の基地跡などがある。かつて火山爆発により壊滅したのである。火山島ということもあり、この陸地には氷が無い。茫漠とした景色が眼前に広がる。月世界とはこういう世界なのだろうなと思う。風は強さを増し、雪つぶてを運んでくる。
海岸線を歩いていると、向こうからペタペタと一羽のペンギンが歩いてくる。何ということも無く、彼と私は2m位の間隔をおいてすれ違う。彼もこちらのことは全く気にしてないようである。
池ではナンキョクオオトウゾクカモメが水浴びをしている。こんな世界でも確実に生命は生きている。
さすがに寒さがきつくなり、船に戻る。しかし、この島は火山のせいで海水がとても暖かい。おまけに南極で唯一露天風呂に入ることができる!!しかし、残念ながらこの天候であり、その地への上陸は無かった。 少し残念であった。
今日は初上陸があり空腹感も格別だ。ディナーは肉,魚,野菜料理の中から選択することができるが、いずれもボリュームはかなりのもの。デザートの山盛りアイスクリームに至っては、横の席の米国の婦人が勢いよく食べるのをただ呆然と見つめるばかりであった。夕食の後、リーダーから明日のスケジュールについての説明がある。また、詳細なタイムスケジュールについては毎日ラウンジ前で配られるのでしっかり確認しなければならない。明日はいよいよ南極大陸への上陸だ。
 
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