Prologue |
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「この12月に南極に行く」と言うと、「寒くて死んじゃうんじゃない」とか「オーロラを見るんだね」とか、中には「シロクマに気をつけてね」などとアドバイスをしてくる人もいる。12月〜2月の南極は、現地の夏にあたり、唯一船が近づける時期である。また白夜の季節であり、暗くなることは無い。ついでに言うと、シロクマは南半球にはいない。 |
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1996年12月28日 世界最南端の街、ウシュアイアをあとに |
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今回は総乗客70名の多国籍ツアーである。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アフリカなどからツアー客が集まっている。今回は日本からのツアー客が17名と最大勢力となっている。また現地ウシュアイアでの旅行会社で申し込んだという飛び込み日本人夫婦もいた。 船はビーグル海峡をゆっくり進んでいく。浅瀬も多い所であり、船は慎重に進んでいく。時折、座礁したまま放置されている船も見える。デッキの空気もピンと張りつめている。 |
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