アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管で、ラヴェルの「ボレロ」を聴いています。DECCA、1963年録音。響きは明澄でリズムはストイック、終始緊張の途切れない演奏です。麻のような感触の弦、少し鄙びた印象の管の音色は、ここでも魅力を発揮しています。イン・テンポで通すため、終結に向けての盛り上がりがいま少しのように感じられなくもないのですが、ミュンシュのようにここで加速して煽るタイプの演奏よりも、潔さを私は感じます。他に、「スペイン狂詩曲」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「ラ・ヴァルス」、組曲「クープランの墓」を収めており、いずれもラヴェルの持つ色彩感を細やかに、そして力強さと優しさをもって伝えています。1,000円と価格も安く、ラヴェル入門の最初の1枚としても、お薦めできるものだと思います。
●参考CD
○ラヴェル:「ボレロ」、「スペイン狂詩曲」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「ラ・ヴァルス」、組曲「クープランの墓」
・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管(日ユニバーサル/原盤:Decca) →♪amazon.co.jp