アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管でサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」を聴いています。オルガンはピエール・スゴン。DECCA、1961年録音。ザックリと斬れる麻のような感触の豊饒な弦、少し鄙びた印象の管、低域までしっかり鳴るオルガン、それらをまとめるアンセルメのきめ細かで風格のある指揮、とても心地好いです。DECCAの録音技術も賛嘆モノでしょう。私はこの曲では、かつてはミュンシュ指揮、ボストン響のものを愛聴していましたが、夏場に聴くにはミュンシュの熱狂的な芸風は、どうも暑い。その点、アンセルメは冷徹に作品と向かい合う印象があり、すっきりとした後味を残します。カプリングのフランクの交響曲も同様に、とても心地好い。1962年録音。アンセルメの指揮はここでもストイックながら、剛毅でスケールの大きな演奏を聴かせます。私はこの曲をあまり好きではないのですが、アンセルメの演奏なら爽やかに楽しむことができます。フランス系の2大交響曲を収めたこの名演CDが、なんと1,000円。お薦めです。
●参考CD
○サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」、フランク:交響曲ニ短調
・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管、スゴン(オルガン)(日ユニバーサル:原盤DECCA) →♪amazon.co.jp
○サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」、交響詩「オンファールの糸車」作品31、序奏とロンド カプリチオーソ作品28
・ミュンシュ指揮、ボストン響、ザムコヒアン(オルガン)(日BMG:原盤RCA) →♪amazon.co.jp