●No.594 ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」「セレナード」「5度」「皇帝」(イタリアQ)。(2005/06/29)

 気分のかなり落ち込んでいるときにキラキラした笑顔で「頑張れよ!」と励まされると、頑張れていない自分を責められているようで、余計に自己嫌悪に陥るものです。しかし、明るく接してこられて、それがイヤミではなく、その親しみやすく屈託のない語り口で心を和ませてくれる相手もいるものですね。音楽で言うなら、ハイドンなどに、そんな印象を受けます。軽妙に流しているようでいて、こちらの胸の内を察し、同調しながら、「むつかしく考えすぎるなよ」と、優しく声をかけてくれるふうです。

 つい先日、イタリア四重奏団の演奏の、ハイドンの弦楽四重奏曲「ひばり」「セレナード」「5度」「皇帝」を1枚に収めたCDが廉価で再発売になりました。LP時代に、私はこの盤を好んで聴いていました。イタリアのカラリとした陽光を感じさせ、4声部が対等に向かい合って昂揚するアンサンブルは、ハイドンの音楽に打ってつけでありましょう。この作曲家の弦楽四重奏曲の入門の盤としても、私からはお薦めの1枚です。イタリア弦楽四重奏団には、もっと、ハイドンを録音して欲しかったものです。

 ※第2楽章の有名な第17番「セレナード」は、長らくハイドンの作と伝わっていたが、ホフシュテッターの作。

●参考CD

○弦楽四重奏曲第67番ニ長調作品64の5「ひばり」、17番ヘ長調作品3の5「セレナード」、76番ニ短調作品76の2「5度」、77番ハ長調作品76の3「皇帝」
・イタリア四重奏団(日ユニバーサル(PHILIPS)) →♪amazon.co.jp

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ハイドン:弦楽四重奏曲第17番&第67番&76番&第77番
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