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イスラム教・愛について |
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イスラム教では、神は「慈悲」と「絶対的意志」の両面を持っています。
コーランでは、「恩恵を与えてくださるお方」「慈悲深くあまねきお方」などと呼ばれ、神が創造したものすべては、人間のためのものであると説きます。 一方、神は絶対的意志を持つ存在であり、人間の意思の入る余地はなく、最後の審判の判定者、人間の行為の報復者でもあります。 信徒は、この神に絶対的に帰依し、たえず神を畏れ、神の前に姿勢を正さなければなりません。 同じ一神教で、イスラム以前に成立したキリスト教では、神の本性は愛であり、愛ゆえに人間を創造したとされています。 神は、不完全な人間を被造物であるというだけで愛し、神の愛は、イエスの受肉と十字架と復活の中に、実体化しているとされます。 人間は、この神の愛にこたえるため、己を捨てて「神の愛」に入り、「愛の神の子」として、人と人の間の愛を果たすことができると説きます。 イスラム教は、キリスト教の影響を受けていますが、「神は愛なり」「神の子イエス」といった考えではなく、人と人の間の愛、隣人愛の考え方を受け継いでいます。 イスラム教の隣人愛は、弱い者に対する義務という形で説かれます。 コーランでは、未亡人や孤児、貧者など、社会的弱者の権利を守るべきことが、繰り返し述べられています。 経済的余裕のあるものが、そうでないものに施す「喜捨」は、ムスリムのなすべき五つの行の一つとされています。 「喜捨」は、ムスリム同士の友愛と慈善の精神を深めると考えられています。 イスラム教では、愛は、抽象的・観念的なものではなく、具体的・実践的なものと考えられているようです。 |
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