イスラム教・主な行事は?



断食明けの祭りと犠牲祭

分派に関わらず、すべてのムスリムが宗教的義務として行う公式の行事は2つの祭りです。
ひとつは「断食明けの祭り(イード・フィトゥル)」
もうひつとが「犠牲祭(イード・アドハー)」。

「断食明けの祭り」は、ラマダーン月(第9月)の断食が明け、次のシャッワール月の1日にそれを祝って行われます。
信徒たちは、この日のために貧者への施しをし、晴れ着を着て朝からモスクに行き、礼拝をします。
その際、罪の赦し、病気の平癒、無病息災、豊穣、家内安全などを祈願します。
人々は、友人・縁者と断食明けを喜び合い、贈り物を交換したり、訪問しあったりします。

「犠牲祭」は、第12月の8-10日のメッカ巡礼の最終日に行われます。
巡礼の参加者は、この日にメッカ郊外のミナーの谷で、動物(羊、やぎ、牛、ラクダ)の犠牲を行い、それを貧者と分かち合います。また、この日には巡礼に参加しない人も同様の犠牲を行います。
この犠牲について、コーランには明確な説明がありません。ただ、異教時代のアラブは、メッカのカーバ神殿に巡礼した際、動物を犠牲にしていたといわれ、ムハンマドがこれを取り入れたものと思われます。 ただ、ムスリムの間では、アブラハムが神の命で息子を犠牲として差し出したまさにその時、天子ガブリエルが息子と動物を取り替えたとの故事にならったという説もあり。

この他に、イスラム暦第3月12日に行われる「預言者の聖誕祭(マウリド)」がありますが、これは後でできた民間信仰の祭りで、復古主義者の中には、異端として否定する人もいます。

シーア派には、この他にこの派独自の行事があり、それらは、イマームの生誕や殉教に関係したものが多いようです。最大の祭りは「殉教記念日」で、ムハンマドの孫、フセインの殉教を記念したもの。



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