Since 2001.1.14



 

カーニバル(Karneval)








2月になると、ヨーロッパはカーニバルの季節ですね。もちろんドイツでも、カーニバル(Karneval)が行われます。ドイツのこの時期のカーニバルは、ファスナハト(Fastnacht)ファッシング(Fasching)といいます。
ドイツのカーニバルは、大きく2つに分けることが出来ます。山車を中心としたパレードするライン河沿いのライニッシェ・ファスナハトと、昔ながらの衣装にお面をつけてパレードをするアレマーニッシェ・ファスナハトです。今回は、ケルン、マインツと並んで、三大ライニッシェ・ファスナハトの一つとされているデュッセルドルフのカーニバルを体験談を混ぜながら紹介していきます。

ローゼンモンタークまで

前年の11月11日にカーニバルの精霊であるホッペディッツ(Hoppeditz)が目覚めることでカーニバルが始まります。この日は、デュッセルドルフでは11時11分にアルトシュタットの市庁舎前の広場でホッペディッツが目覚めるセレモニー(Hoppeditz' Erwachen)が行われます。


そして、ローゼンモンタークの前の木曜日は、女性のためのカーニバル(Altweiberfastnacht:Altweiber-Donnerstag)の日です。
この日だけは女性は家事をしなくともよいという習慣が由来で、今では何をやっても良い日、女性が天下の日となったそうです。
この日の11時11分、女性は男性のネクタイを次々にハサミで切ります。木曜日で平日なのでほとんどの男性がオフィスでその被害にあいます。もちろん、大半の人は切られてもいいネクタイを締めてくるのですが、この習慣を知らない外国から来た人がお気に入りのネクタイを切られてしまったなんてこともあるそうです。

この日から1週間本格的なカーニバルシーズンへと突入します。

※絵:ホッペディッツの衣装

ローゼンモンターク
カーニバルで一番の盛り上がりを見せるのが、ローゼンモンターク(Rosen Montag:バラの月曜日)です。

春分の日後最初の満月の次の日曜日がイースターで、その40日ほど前の期間が断食四句節とされています。この断食四句節の直前の月曜日がローゼンモンタークとなります。ですから、カーニバルの期間も毎年変動します。

さて、このローゼンモンタークですが、この日はライニッシェ・フェスナハトでは、ローゼンモンタークツーク(Rosenmontagzug)と呼ばれるパレードが行われます。
みんな、思い思いの格好に仮装をしてパレードに集まります。もちろん、沿道で見ているだけの人も仮装をしていたりします。ローゼンモンタークツークは、仮装をした人たちや、騎馬隊、大きな張りぼての山車をトラクターで引っ張ったものが主です。こちらのトラクターは日本のとは違い、ブルドーザーみたいに大きいので結構大掛かりな山車でも引っ張ることが出来ます。

この山車は、仮装をした人たちがキャンディやグミ、チョコ、ゴムボール等子供が喜びそうなものを沿道に投げます。このときに、山車の上の人たちと、沿道の人たちで、ヘロウ!(Helau!)という声の掛け合いが行われます。ちなみに、ケルンではアラーフ!(Alaaf!)、マンハイムではアホイ!(Ahoi!)です。

実際、わたしも近所の日本人のお子さんと一緒にローゼンモンタークツークに行きました。そのお子さんは、日本の法被に、おもちゃのチャンバラ用の刀をもって仮装をしたのですが、「Ninja!,Ninja!」と言われて写真をとられていました。
ドイツでは、仮装用の衣装を売っていて、もちろん日本のカラテやニンジャなどをイメージしたものがあります。しかし、これにはなぜか漢字らしきもの(断じて漢字ではない!!)が書かれていて、日本人にとったら違和感のあるものです。でも、外国からみたイメージってこんな風なんだなぁと実感します。
デュッセルドルフでのメイン会場は、ケーニヒス・アレーという通りでした。この付近では、トラックの移動用ビアバーみたいなものが何台か止まっていて大人たちはビール片手にローゼンモンタークツークを見学していました。そして、山車にのって仮装している人たちも、この簡易ビアバーの前を通り過ぎるときに、突然山車から飛び降りてビールを買いに行く人も少なくありませんでした。ドイツ人ってビールが好きなんだなぁとつくづく思いました。その、トラックは地元のビールメーカーのものから、なぜかハイネケンまでありました。辺りいったいビール臭かったのは言うまでもありません。

ドイツでは、沢山のテレビ局があります。この時期は何局かがカーニバル専門チャンネルになり、朝からず〜っと、各地のカーニバルの様子を延々と放送していたり、民族音楽に合わせてず〜っと踊っている風景を放送していたりと、自宅にいる人にも楽しめるようになっています。

灰の水曜日
ローゼンモンタークの翌々日の水曜日は、灰の水曜日(Aschermittwoch)と呼ばれています。この日の11時11分は、ホッペディッツの葬儀が行われます。ホッペディッツに見立てた人形が燃やされ、彼はふたたび、11月11日11時11分まで眠りにつきます。そして、カーニバルも終わります。

2002年デュッセルドルフのカーニバル日程
Hohenpunkte des Rheinischen Karnevals
2/7女性のためのカーニバル
Altweiberfastnacht
2/11ローゼンモンターク
Rosenmontag
2/13灰の水曜日
Aschermittwoch

カーニバルの様子を見たい人は、こちらへどうぞ↓
デュッセルドルフ・トゥデイの2002年のカーニバル特集
デュッセルドルフ・トゥデイのCityGuideの中のカーニバル紹介