ボスは「時間を飛ばしてトリッシュを連れて来い」って言ってたっけ。
まあブチャラティに姿を見せるわけにはいかないから当然かな。
あ、もしかするとボスは報酬をケチってるのかも。
いきなりトリッシュが消えたら、ブチャラティも成功報酬を請求できないもんな。
まったくボスって金持ってるくせにケチなんだよなあ。
暗殺チームだって、ちゃんとギャラ払わないからとうとう反旗を翻しちゃったじゃん。
まあブチャラティたちがリーダーのリゾット以外全員始末してくれたからいいようなものの。
でも暗殺チームいなくなっちゃってどうするんだろ。もうポルポの弓もなくなっちゃったって言うのに。
チョコラータとかにやらせるつもりかな。
奴にやらせたら、暗殺どころか大量虐殺になっちゃうよ。
おっと、そんなこと言ってるうちにエレベーターが一番上まで行っちまう。さあ、僕の出番だ。
「キング・クリムゾン!時間を飛ばす!!」
さてと、時間がないから急がなくちゃ。エレベーターの隠し扉を開けて、と。よいしょ。
ふ〜ん、これがボスの娘か。なかなかかわいいじゃん。
ボスみたいに髪の毛がシミだらけだったらかわいそうだけど、それは遺伝しなかったみたいだ。
おいおい、ブチャラティの奴、トリッシュの手を握ってるぞ。ボスが知ったら激怒するぞ。
何せ自分が19まで女を知らなかったもんだから、自分の娘も純情ででうぶだと思いこんでるし。
ボスにばれないうちにさっさと連れていくに限るな。
「トリッシュ、行くぞ」
〜キングクリムゾン、トリッシュの腕を引っ張る〜
ぼきぃぃぃぃん!!
「あっ!!しまったぁ〜!」
忘れてたぁ〜。飛んでる時間の中では物の動きは決まってて、
僕が動かそうとするとコンクリみたいに堅くなるんだった。
前も時間を飛ばして敵をぶん殴ったら、逆にこっちが突き指しちゃったんだった。
だからあんとき、次からは飛んでる時間の中では目潰し食らわすぐらいにしよう、って思ったのに。
あ〜どうしよう。もうすぐ時間切れだ。ブチャラティに見られちゃうよ。どうしよどうしよ。
何かわからんが逃げろ!48手逃げるに如かず!違ったっけ?
〜キングクリムゾン、そそくさと退場〜
こうしてディアボロとキング・クリムゾンの受難の日々が始まった。