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私がここにご紹介しているのは、例外を除いて再びお顔を見る事は
ないと思われるお客様のことです。逆に再会したら・・・複雑。
が!1年のブランクを経て以前ご紹介した「カレーのお父さん」
が復活したのです。
そのXデーは、ご家族連れで賑わう土曜日の昼間でした。
私が2回に行って、お客様にオーダーを伺っている時、1階で聞き覚え
のある大きな声が・・。
声の主:「いやぁ〜!!!マスター!!長いこと ご・ぶ・さ・た
只今無事に帰還しました〜!!」
あ…。あのお父さんだ。わざわざ帰還しなくたってよかったのにさー。
私がどんよりした気分で下に降りて行くと、お父さん、今日はバーの
お姉さんと2人。あー、連れがいたらお父さんもおとなしくしてるだろう。
とちょっとホッとしました。
が、私の考えは甘かった。お父さんは誰と来ようがお父さんであった。
席に着くなり、お父さんはいっしょに来たバーのお姉さんを口説き始めた。
…おいおい、ここは洋食屋だよ。そんな事はバーでやっておくれよ〜。
バーのお姉さんもお父さんに注意してくれたらいいのに、まんざらでも
ない様子でニコニコ。駄目じゃん!
そういう時に限って店にはじゃんじゃんとそんな光景を見せたくない、
まだ汚れた世界を知らないお子様をお連れのご家族のお客様が。
私は何とか席をやりくりしていたのですが、残すはそのお父さんの隣の
席のみ。運悪くご家族連れのお客様がみえたので、「子供の精神衛生上
よくない」と訳の分からない理由で、そのご家族のお客様に他の席が空く
までお待ち頂きました。一瞬困惑されたお客様も、お父さんを見て納得。
「ずっと待ちます」と言って下さいました。
そんな事情も露知らず。私がお父さんに注意しても全く動じずに相変わら
ず口説くのに必死。ついに隣にいた常連のおばさんがキレた。
オバチャン:「ちょっとあんた!今口説かなくたっていいだろが!
お店のお嬢ちゃんが困ってるだろ!」
オバちゃーん、助けてくれてありがとう〜。
しかし、そのお父さん、急に恥かしくなったのか、オバチャンに向かって
今まで以上の、超デッカイ声で言い訳をはじめたのです。
お父さん:「いやぁ!違うって!ちがうの〜!口説いてないってばぁ!!」
オバチャンの加勢は、逆効果だったのでした。
後は早く時が流れるのを待つしかありませんでした。
ちなみに、「●●ファンのお父さん」も、最近カムバックしました。
私が未だにお父さんと同じく、●●球団ファンだと勘違いしており、嬉しそう
に●●球団の選手別応援歌のコピーを私に持ってきてくれました。
「今シーズンもよろしく!一緒に応援しよう!」と爽やかな笑顔のお父さん。
私は「ワァ…、嬉、しいな…」と何の感情もこもっていないお礼をして、その
憎き●●球団の応援歌の紙をもらい、お父さんがお帰りになった後、速攻で
処分したのでした。
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