ゴジラ (1954年)

ストーリー

 

南海汽船所属:栄光丸(7500トン)が8月13日19:05、海上の閃光と共に沈没した。南海サルベージの尾形は事故の知らせに恋人、山根恵美子とのデートを取りやめ海上保安庁へと向かった。調査にに向かう同じく南海汽船所属の備後丸も消息を断った。近くを通りかかった大戸島の漁船によって3名が救出された。
生存者「どうもこうもねえ。いきなり海が爆発したんだ。」
生存者を乗せ大戸島へ向かう漁船も途中、同じ目に遭う。

大戸島見張り小屋の新吉とじいさま(老いたる漁民)が、いかだ(実際には木ぎれ)を発見する。大戸島の漁船に乗っていた新吉の兄、政治がそこにいた。政治「やられただぁ・・船ぐるみ・・」

大戸島の不漁が続く。
漁民「だめだ、雑魚一匹かかりゃしねえ・・こんなしけは初めてだぁ・・」
じいさま「やっぱり、ゴジラかもしんねぇ・・」
島の女「またじいさまのゴジラか。今時そんなものいるかよぉ・・」
じいさま「これぇ!昔っからの言い伝え馬鹿にすると今にお前達,、あまっこをゴジラの餌食にしなきゃなんねぇぞ!」

毎朝新聞記者、萩原が取材のため大戸島を訪れる。唯一の生存者、政治「確かに生き物だ・・」
だが、萩原には信じられなかった。
夜になって厄払いの神楽が行われた。

その夜、大嵐と共に巨大な生物が大戸島に上陸する。
母と兄と共に暮らす新吉の家は巨大生物により崩壊する。母と兄は命を落とす。

東京、国会で大戸島の事件の公聴会が始まる。大戸島災害陳情団が訪れる。牛12頭、豚8頭が被害に遭う。古生物学者、山根恭平博士は調査団の派遣を提案する。

山根博士が「しきね」に乗り込み大戸島へ調査に向かう。尾形、そして山根博士の娘、恵美子も同乗する。出航の時、芹沢博士が見送りに・・

大戸島、調査団の調査が進む。ガイガーカウンターによって井戸の水が放射能汚染していることが判明。山根博士は巨大な足跡を発見する。この足跡も同じく放射能汚染していた。さらにこの足跡からトリオバイト(三葉虫)を発見する。
調査団が滞在中の昼間、八幡山の裏に巨大生物が出現(記念すべき初のゴジラ登場場面!)。
山根博士が写真撮影。やがて巨大生物は去り砂浜には巨大な足跡とひきずった尾の跡が残った。

東京、国会で山根博士が調査結果について語る。
山根「今からおよそ200万年前、ジュラ紀から白亜紀にかけて極めて希に生息していた海生爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物であったとみて差し支えないと思われます。仮にこれを大戸島の伝説にしたがってゴジラ、ゴジラと呼称します。・・中略・・ほぼ50m位の動物であると推定できます。それがどうして今日、我が国の近海に現れたか? おそらく海底の洞窟にでも潜んでいて彼らだけの生存を全うして今日まで生きながらえておった、それが度重なる水爆実験によって彼らの生活環境を完全に破壊された、もっとくだいて言えば、あの水爆の被害を受けたために安住の地を追い出されたとみられるのであります。」
証拠としてゴジラの足跡に残っていた200万年前に絶滅したとされるトリオバイト(三葉虫)、さらにその殻から取り出されたジュラ紀の特徴を示す砂を提出する。そして水爆実験の影響を裏付ける、ガイガーカウンターによるストロンチウム90の発見を報告する。

「特設災害対策本部」が設置され、海中に潜むゴジラに対してフリゲート艦10隻による爆雷攻撃を開始されるが効き目はなかった。

新聞記者、萩原がゴジラ抹殺の鍵を握ると噂される芹沢博士を取材するため恵美子に面会の仲立ちをお願いする。恵美子は尾形との交際を芹沢に打ち明けようと萩原と共に「芹澤科學研究所」に向かうことにした。芹沢は萩原の話には全く取り合わず萩原を追い返す。しかし残った恵美子にだけは、研究の秘密を打ち明けようとする。実は芹沢も恵美子に恋心を抱いていたのであった。
芹沢「絶対に秘密・・僕の命がけの研究なんだ。誓ってくれるね?」
芹沢は地下研究室に恵美子を案内する。研究を見せられた恵美子は悲鳴を上げて失神してしまう。
・・空白・・
芹沢「恵美子さん、あなただから見せたんだ。それを忘れないで・・」
恵美子「ええ、絶対に秘密は守ります。」
結局、恵美子は尾形とのことを言い出せないまま山根邸に戻ることとなった。

山根邸、山根博士、恵美子、尾形、そして大戸島で孤児となった新吉がいた。
その夜、遂にゴジラが東京に出現した。
防衛隊による機関銃攻撃も全く効果はなかった。避難する住民。山根が忠告する。
山根「ゴジラに光を当ててはいけません!」高台に避難する山根一行。

ゴジラは品川から上陸を果たし品川駅を破壊する。(ゴジラが歩く度に飛び散る破片のリアルなことといったら!)
列車がゴジラの足に衝突。客車をくわえて放り投げるゴジラ。恐怖する人々・・橋を破壊し海に消える。

果たして人類はゴジラを葬り去る事が出来るのか?芹沢の命がけの研究とは?

そして。。。芹沢と緒方の恋は???

悲しい結末が貴方を襲う!ゴジラ第1作目!レンタルビデオショップへ急げ!!

 

キャスト

宝田明(緒方@サルベージ所長):

宝田明です。今やミュージカルスター!ダンディーなおじさま役やらせたら右に出る者がいません。この「ゴジラ」がデビュー2作目。初主演作です。しかし、未だにゴジラに対する愛情は失わず、その後もそして今でも「ゴジラシリーズ」に出演ををしています。                 

平田昭彦(芹沢博士):

太陽にほえろの七曲署の署長さんと言った方が通りがいいかもしれません。 残念ながら1984年7月25日午前11時15分、ガン性リンパ管症のため死去されました。奥様は東宝シンデレラの久我美子さん。ゴジラへの出演はご自身10作目。しかし、ご自分の出世作とされ、特撮が「下手物」とされた時代にも理解を示され「ウルトラマンシリーズ」「昭和ゴジラシリーズ」にも博士役として数多くの名作を残されています。1985年平成ゴジラ1作目への出演を楽しみにされていながらのご逝去は、我々ファンも大変残念に思っています。                       

志村喬(山根博士):「生きる」の志村喬

「男はつらいよ」の博のお父さんです。(笑) さてみなさん、インターネットの検索で「志村喬」を調べて見てください。必ず「黒沢明」の名前が「志村喬」より多く出てくるはずです。「志村を知らずして黒沢を語るな」と言われるほどの黒沢映画の常連。名バイプレイラーです。そんな名優が出演している所に「ゴジラ」の凄さがあるんですねぇ。志村喬自身は、ゴジラ2作目の「ゴジラの逆襲」にも、同じ山根博士役で出ています。志村喬主演の黒沢映画「生きる」は、邦画洋画に関わらず、映画ファンなら必ず見て欲しい名作です。「命短し恋いせよ乙女」ゴンドラの歌が泣かせます。

河内桃子(山根恵美子@恋する乙女):1105_kouti.jpg (4313 バイト)

貿易会社のタイピストをしていたが、幼少の頃から親しんできた芸事の世界が忘れられず、53年に東宝第六期ニューフェイスに応募。試験のときに「水着になれ」と言われ「嫌です」と言って帰ってしまったが、その素質を認められ合格。同期に宝田明、岡田真澄、藤木悠などがいた。53年、「女心はひと筋に」でデビュー。平成ゴジラシリーズの最終作「ゴジラVSデストロイア:ゴジラ死す」に、同じ山根恵美子役で出演のその直後1998年11月5日大腸ガンのためご逝去されました。

 

    1954年度作品     ●監督:本多猪四郎●特殊技術:円谷英二