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'85 ホンダ・バラード・スポーツ CR-X Si (1990年6月〜1992年4月)

2003/12/26 更新


何故、このクルマだったのか!?

CR-X Si

ワタシと同じ世代のクルマ好きにとって、「初代」CR-Xの登場はちょっとした衝撃だったというのは言い過ぎでしょうか。
それまでの国産同クラスのクーペは、ベースとなった大衆車の単なる2ドア・クーペか、専用ボディを持っていても小さなスペシャリティカーを指向したものばかりでした(レビン/トレノのような例外もありますが)。
ピニンファリーナの関与が噂された、小さく引き締まった高性能を感じさせるスタイルの車体と、SOHC12バルブ(CVCCの副燃室用も含めれば16バルブ)という凝った機構のエンジンを持った、S800以来のホンダ・スポーツの再来を感じさせるそのクルマはそれまでの国産の同クラスのクルマには無かった存在感を感じさせました。
その後、ZC型というホンダにとっても久しぶりのDOHCエンジンを得て動力性能を向上させたSiは、まさに我々が待ち望んでいた「小さなスポーツカー」だったといってもいいでしょう。
そしてその手頃な値段は、多くの若いクルマ好きにとっては身近な存在であり、このクルマを手に入れようと決心した人も少なくなかったはずです。
かくいうワタシも例外ではなく、発売当時はまだ免許を持っていなかったものの、免許を取った暁にはCR-Xを手に入れようという決意を心に秘めておりました。
最初のクルマを手に入れたときには、予算が追い付かず断念したものの、それから更に4年ほど経過して、自分の手に届く範囲になってきておりました。
ちょうど、TE71のボディの腐食が進んでいたこと、ちょうど2度目の車検の時期が近づいていたことから、CR-Xを手に入れることを決心し、近場の中古車屋さん巡りをして見つけたのが、この白い車体を持つ前期型のSiでした。


メンテナンス等々

このクルマは殆ど手を入れませんでした。
というよりもその必要を感じなかったというのが正直なところです。
確かに手放す直前の時期には、ダンパーがへたっていたために更新を考えたりしましたが、同時にボディも弱り始めていたために、二の足を踏んでしまったということもありましたが。
このため、メンテナンスは以下に示すような不具合点の修理のみでした。


クルマの印象について

良くも悪くも当時のホンダ車の特徴が顕著に出たクルマだったように思います。
軽い車体に比較的ハイギヤードなミッションと高回転指向のエンジン。
CR-Xというクルマに限っていえば、この組み合わせは大当たりで、軽量、コンパクトな車体にパワフルなエンジンを載せたクルマの面白さを堪能しました。
また、燃費も良好で、普段も10km/lを割ることは殆ど無く、遠乗りでは12km/l以上を記録することも度々有ったのは、懐の軽いワタシにはうれしいことでした。
その他には、全長が4m未満のため、帰省時にフェリーを利用する際には料金が安く済むことも嬉しい点でした。
また、TE71と同様に2人乗車の状態なら荷物も意外なほど搭載出来たため、実用車としても非常に優秀なクルマだったと思っています。

しかし、その美点である軽い車体も良いことずくめではなく、開口部の大きさからくる剛性の不足は隠し難いものであったことも確かです。
実際、5年落ちで入手し、2年使っていた時点で、車体のあちこちから軋み音が出ていましたし、峠道を攻めたりした際には明らかに車体の剛性が低下してきているのを感じることもままありました。
しかし、そういった弱点を割り引いても、CR-Xの魅力は色褪せはしないと思っています。
残念ながら現在ではCR-Xの血脈は途絶え、他社にも同様のクルマはありませんが、同じようなサイズで運転して面白く、格好のいいクーペがあればまた一緒に生活してみたいと思っています。


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