心の傷?〔2000.5.5〕

今ふと思ったんですけど、世間では、太った人のこと“デブ”とか“ぶた”とか言いますよね。結構自分のことをそういう人も多い。でも、私は絶対そう言いたくないし、その言葉も嫌いです。一緒にいる人が、私以外の人を見て「あ、デブ。」とか「あのブタ。」なんて言ってるのを聞くと、私の中ではその人のポイント-100点ていうか、ちょっと嫌いになります。だって、ぜーーーったい私のこともそう言ってるんだろうな…って思うから。中学生の頃、バス停でバス待ってたら、知らないどっかの中学生の男どもが、自転車でとおりすがら、「デーブ」って言って去っていきました。4〜5人で口々と。私は泣きたくなったけど、何にも言い返すこともできなかったし、今思うと蹴り上げてやれば良かった。そう言う人たちは、そう言うことを言ったことなんか全部忘れて、今偉そうに生きてるんでしょうけど、言われた方って一生覚えてるんですよね。

 小学校や中学校で、私のことをデブだとか何とか言って、からかったやつのことなんか、 私は絶対忘れないし、彼らが私の前で心臓発作で倒れても、絶対人工呼吸なんかしてやらない。

 以前、仲の良い友達にそのことを話したら、「執念ぶかーい」と言われました。まあ、他人から見ればそうかもしれないけど、そういう一つ一つの心の傷って絶対忘れないし、すごく私の人生に影響を与えています。小学校の頃の私は158cm55kg。全然太ってないでしょー?単に成長が早いだけです。今思うと。でも、デブデブ言われて、すっかり「私なんか」症候群になってしまい、ガンガン食べて、太っちゃいました。自分に自信が持てないっていうのも、いろんな人に傷つけられて、ぞの積み重ねの結果、自分に自信なんか持てるわけがない。高校、大学と、さすがに面と向かって傷つくことを言う人は、ほとんどいません。でも子供の頃の心の傷は、確かに私の心の中に今もふかーーくささったままです。傷つけた方ってすぐ忘れるみたいだけど、傷つけられた方って一生覚えてます。私は強い子だったし、親と先生と友達に恵まれたから、自殺なんかしなかったけど、もし自殺するとしたら、いじめた人の名前は全部書いて、あちこちに送ってから死んでやる。って小3のときに決意してました。

 私の中学校の先生が以前話してくれたことで、すごく印象的な話があります。、その先生は東北の出身で、今50歳くらいですす。東北の附属中学校で、県内の中学校の中では、ダントツで進学率が高かったそうです。当時は中卒は“金の卵”と言われ、集団就職真っ盛りの時代です。私が中1のとき、数十年ぶりに、その先生の中3のクラスの同級会があったそうです。すると、友達の1人が銀座の高級寿司屋の親方になっていたそうです。当然1番金持ち…。皆彼の周りに集まって、「すごいなー」とか「食わせろよ」とか言っていたそうです。すると、その親方が言ったそうです。「俺がここまでに、なれたのは皆お前たちのおかげだ」いやいやそんな。。。と思ったそうです。「俺がクラスで1人だけ、集団就職で東京に出て、寿司屋に奉公すると言ったとき、お前らは皆、お前の握った寿司なんか汚くて食えない。と言った。俺は,それが悔しくて悔しくて、いつか見返してやると思って、ここまで生きてきた。」皆「・・・・・・・」シーンとなったそうです。クラスの中でそんなことを言ったことを覚えている人なんかいるわけもなく、皆、中学生の頃に何気なく言った一言だったそうです。(おそらく)でも、その人はその一言を何十年も覚え、思い出すたびに悔しく、頑張ってきたのです。私には、すごく胸に響くお話でした。



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