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私がしている調律方法を紹介します。一部の指導書には、音程を上下させる時に、音程を上げるならば指穴の上(歌口に近いほう)を削り、下げるならば指穴の下(管尻に近いほう)を削るなどと書いてありますが、これは全くのデタラメです。多少の物理を理解している方なら疑問に思って当然のレベルの間違いです。
私の友人はモチロン、所属している団体でもほとんどがここで紹介している方法で調律しています。
調律には、時期があります。一番適しているのは、気温が20度前後の頃で、その頃に約30分ぐらい吹くとピッチが安定して(管の中が温まり=気柱の温度が安定)、調整に適した条件になります。
これは、空気中を伝わる音速と関係するためで、これも物理の基本的な問題です。それでは、具体的な調律方法の紹介に入りましょう。
調律には、チューナーを使いましょう。(おまけのページ参照)チューナーの基準ピッチは、A−442に設定しましょう。現在、これが一般的に一番広まっていると思われます。もし、上記の条件で楽器を暖めた時、尺八のピッチがA−442を上まわっていたり、届かなかった場合は、製管師の方に相談してください。
正直な話、筒音がピッタリと上手くいっている楽器は非常に稀であると言う印象を持っています。1尺八8寸の場合、正寸(1尺八8寸ピッタリ)ですと、ピッチは高い楽器になってしまいます。私が使っている物は、1尺八8寸2分ないし3分の長さです。
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《調律の場所》
尺八の調律は、上げるも・下げるも、全て歌口に近い方(楽器を構えた時の上側)で調整します。写真の楽器は、既に調律を済ませてあるものですが、サンプルとして紹介します。
削る場合は、指穴の内側を斜め上に向って削っていきます。つまり、指穴の表側は真丸のままで、内側が上に向かって楕円形になっていきます。
埋める場合は、指穴の上側を埋めていきますが、指穴の形をなるべく崩さず(つまり真丸の形を崩さず)埋めていきます。
つまりウッドパテは、歌口に近いほうで一番厚く盛り付け、左右の両側に向かって薄くなっていく事になります。
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特定の指穴のピッチを上げる場合、一般的に取る方法は、楽器を削ります。
(1)
穴を削る時は、竹の繊維方向に逆らわずに削るのがポイントです。
この写真は(写真が小さくて分かりにくいですか?^_^;)、向こう側に向って削っている所。
(2)
この写真は、手前側を削っているところです。
調整幅が非常に大きい場合は、指穴を削るだけでは対応し切れません。製管師の方に相談し、指穴自体を動かしてもらいましょう。
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特定の指穴のピッチを下げる場合には、その指穴を埋めていきます。
(1)
最初に使うヘラは、先の細いものを使います。
(2)
紙の上に、少量のウッドパテを出し(それこそ小豆ぐらい)、
(3)
その又少量をヘラに取り、
(4)
指穴の上側(歌口側)に盛って行きます。
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適当だと思うところで、軽く整形します。丸いものでウッドパテの表面を、コロコロとならしてやりましょう。(ちなみに、私は鉛筆の先ッチョでやってます。^_^;)
(5)
整形が終わったらば、今度は先の丸いヘラを使い、
(6)
管の内側にはみ出したウッドパテを削り取りましょう。これで、チューナーを使いピッチの確認をします。
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もしここで、埋め過ぎている(ピッチが下がり過ぎている)場合は、先の丸いもので少し押し付ける感じで、もう一度ならしてやりましょう。埋め足りない場合は、もう少しウッドパテを盛り付け、作業を繰り返します。
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