Last Update 99/4/19
ミニバスを始め中学生や高校生の場合、日程上の問題で一日に2試合行なわなければならないことは良くあります。このときのコンディショニングは非常に難しく、多くの指導者は様々な方法の中で試行錯誤しながら自分たちに最もあったやり方を決めているのが現状です。
このようなコンディショニングについては、様々な研究者により多くの報告が行なわれていますが、報告されている方法についても多くの議論が為されていて、結論的なことは良く分かっていません。また、これらの報告の多くは陸上競技から為されていて、バスケットボールとは競技特性が異なる部分が多いためにそのまま適用することは難しくなります。
そこで私が考える一つの方法を紹介させていただきます。この方法がベストというわけではありません。もっと良い方法にこれからも変えていく必要はあると思います。
まず、2試合行う場合は、ゲームのときに余裕を持って勝てるのか、それとも死にもの狂いで行わなければ難しいのかを考えます。それによって体力の配分を行うことができます。これは、選手の意識レベルが低いと不確定要素が大きくなりギャンブルの一つとなります。しかも、選手自身には体力の配分というものを要求すると悪いほうに手を抜くことになりますのでコーチの采配によって行うべきでしょう。選手自身に要求してはいけません。
次に、ゲーム前のウォーミングアップですが、これも完全にピークに持っていくのか、ピークの前にしておくのかはそのゲームプランによって異なります。最初からベストの状態に持っていこうとすれば、ウォーミングアップはそれなりにきついものになります。そのために、最後のほうで体力が持たなくなることもあります。逆に、ピークの少し前まで持っていくようにして、ゲームが始まって少ししてからピークに来るようにする場合は、ゲームの最初につまづく可能性があります。
ゲーム終了後はすぐに休養するのではなく、シャツを着替えたりして気分をリフレッシュさせてから、5−10分程度のウォーキング(これはちょっと思案中です)とストレッチングを少し長めに行います。このときも各自のペースでできるだけリラックスすることを主眼に置きます。
そしてできるのならば、下半身に短め(2−3分間)のアイシング(大きいバケツに水を浸して、ひざ上10cm程度まで冷やします。)をゲーム終了直後に行います。また、短時間の水のシャワーを浴びるのも効果的です。また、後頭部を氷で冷やすと体力の消耗を抑えることができます。この行程はすばやく行い、だらだらとしないようにします。
また、水分および栄養補給はゲーム直後に行います。十分な水の補給に加え、糖質、ミネラル、ビタミン類の補給が重要となります。スポーツドリンクの摂取は良いのですが、身体への吸収を考えた場合に濃くなりすぎないようにしましょう。市販のスポーツドリンクの2−3倍に薄める必要があります。
ゲーム間に十分な時間があり、食事をする必要がある場合は、できるだけ消化の良いもので炭水化物の多いもの(おにぎり、パスタ・麺類、バナナ、栄養補助食品等)を摂取しましょう。あまり時間がない場合には、お腹にたまらなくて吸収の良いものを摂取しましょう。
次のゲームの直前には通常のアップではなく、短時間の軽い運動とストレッチングで準備をします。激しい運動を行っているために、かなり短時間で身体のウォーミングアップが可能となります。そして、神経系のドリルとしてSAQドリルを行い、ボールを使ったドリルを行います。ですので、かなり短時間のウォーミングアップとなります。このときに注意するのは、体力の配分です。あまり激しいウォーミング・アップを行うと体力の消耗が大きくなります。この点を注意しながら準備とゲームのプランをたてる必要があります。
ゲーム間のウォーミングアップは、ゲームプランを含めて体力的な消耗を抑えることとと体力の回復に対していかに効果的に行うことができるかという点が重要となります。この点を注意しながら、より効果的な方法を模索していく必要があると思います。最終的には、個々の選手にとっても手法は変える必要があります。そうすると、選手の意識レベルを高くする必要があり、小中学校では難しくなります。ですので、その辺の匙加減はコーチが選手の状態を良く観察することとうまく気持ちを乗せてあげることによってコントロールする必要があると思います。