Last Update 2000/7/12
プレスディフェンスは、まず、相手を驚かすことによって、精神的に不安にさせ、ディフェンス側に多くの成功を与えます。このために、オフェンスは明確な意志とプレスに対する自信を持つことが必要です。つまり、プレスディフェンスに対しては、自分たちのオフェンスの考え方をしっかりと持つことと(明確な意思)と十分な準備(プレスに対する自信)が必要となります。
プレスディフェンスに対するオフェンスの目標とは、ボールを運ぶことではなく得点を決めることです。多くのプレイヤーはプレスをされることによって、ボールをハーフコートまで運ぶことで一生懸命になってしまい、得点することがおろそかになっています。これは明らかに間違いです。
プレスディフェンスを行われたときに注意することは、「積極的にプレーしろ! しかし、慌てるな!」と言うことです。ミスを恐れての消極的なプレーはディフェンス側のゲームプランになります。プレスディフェンスは破られたときにはイージーなシュートチャンスを作る危険性を持つディフェンスですので、積極的なプレーはディフェンスに逆にプレッシャーを与えることになります。積極的プレーの結果としてのミスが起ることは構わないと思いますが、ミスをしたことによって慌てて続けてミスをしないように冷静な判断を行えるようになる必要があります。
プレッシャーを感じている時こそ、プレイヤーは冷静でなければなりません。冷静になるために次の3つの「見る」ことを意識しましょう。
- 顔を上げてコート全体を見渡すこと
- パスする前を良く見て、ディフェンスのいないスペースにパスをすること
- ドリブルする前に良く見ること
攻撃においてはファンダメンタルに忠実にプレーすることが鍵となります。特にプレスディフェンスに対しては、ボールキープのための技術として基本的なボールハンドリング能力、オフェンスのスタンス(トリプル・スレット、スクエア・ショルダー)、ピボット、カッティング、ボールミート等が要求されます。
ボール運びはサイドライン沿いよりもコートの中央付近で行うべきだと私は考えます(注1)。コートの中央にボールを運ぶことにより、360度の方向へのパスが可能となります。また、ディフェンスを引き付けるためのドリブルの使用は非常に有効です。ただし、相手がトラップをねらえるような場所においては、ドリブルは慎重に使わなければなりません。
ボールを受けるために、バックドアカット、特に中央部分へのバックドアカットは非常に効果的です。ゾーンプレスに対して、オフェンスがバランス良く配置されると、ディフェンスは非常に難しくなります。バックコートのボールマンに対して、同時に2ヶ所または3ヶ所のパスポジションを与え、ボールマンとレシーバー2人が3角形を作ることによってディフェンスはすべてをカバーすることが出来なくなります。
つまり、ボールマンに対して3角形を2つ作り、パスが成功したら新しい3角形をすばやく形成することを連続的に繰り返していけば、パス&ランの動きとなり、プレスを突破することが出来ます。注1:サイドライン際に早いパスでつなぐべきであるという考え方もあります。これはパスカットされても、アウトオブバウンズになる可能性が非常に高いのでミスを最小限に抑えられるという考え方です。
パターン1:
パターン2:
パターン3:
パターン4:
プレスオフェンスの練習方法としては、上で述べたようにまずオフェンスの基本動作が出来るようになることが大切です。次にプレスに特に必要な基礎技術を練習します。
- すばやいチェストパス
- 正確なロングパス(ベースボールパス)
- プレスにおけるボールミート
- 1対1のボールキープ技術
- 1対2のボールキープ技術
1対1でノーマークを作り、パスを受けボールをキープして、その状態から正しくパスを出すことが出来るようにならなければなりません。
- 縦1/2コートの2対2(ドリブルなし)
- 1/8コートでのパス回し
- オールコートの2対3
- オールコートの3対3(ドリブルなし)
これらの動きに加えて、ボールが詰まったときのカウンタープレイの練習もする必要があります。
- カウンター付きの3メン
- カウンター付きの5メン
- プレスオフェンスのパターンプレイ
これらが出来るようになれば、プレスに対するオフェンスを実際のプレス・ディフェンスに対して行います。
- ハーフコート(バックコート)の3対4
- オールコートの4対5