ランニング


 ランニングは、バスケットにかぎらず多くのスポーツにおいて基本の動作になります。まず、正確な動作を習得するための練習を行い、徐々にスピードを上げていき、最終的には正確な動作でトップスピードで走れるように指導します。
 バスケットボールでは、ランニングに加え、ストップ、ターンという動作が多く見られます。これらの動きも同じように出来るようになる必要があります。


正確なランニング動作の習得[1,2]

 正確なランニング動作とは、なかなか難しいものですが、要点をまとめると以下のようになります。

  1.  腕を前に振りだしたときには肘の角度を90度以下にし、後ろに引いたときには90度以上にして、腕を振りやすくするために肘関節を曲げます。
  2.  両手を軽く握り、口を軽く開き、顎の部分を脱力させる。
  3.  肩をリラックスさせて、脇が開かないように腕を振る。
  4.  素早く脚を振り出すためにももを前に出し、自然にももを上げる。無理に意識して、踵を殿部のほうに引きよせたり、ももを上げたりしない。
  5.  重心の真下かほんの少し前に着地足を置き、しっかりと床をキックする。膝を伸ばしきらないように注意する。
  6.  ランニング動作のポイントは、「リラックス」することです。

 最初は歩くことから初めて、徐々にスピードを上げて行きます。いい走りをするためには、普段の姿勢や歩き方にも十分に意識することが必要です。日常生活で歩いている時間が最も長いのですから、変な歩き方をしているとランニングにもそれが出てきます。

 「正しいランニング・フォームは、自然な動きの中から生まれてくるもので無理に強制するものではない。選手が悪い動きを身に付けている場合に指摘することがコーチの仕事である。」(トム・テレツ談[2])


ロング・スロー・ランニング・ドリル

 これは、正確なランニング動作の習得のために行う練習です。まず、歩くことから始めます。このときも正確なランニング動作が出来ているか、リラックスしているかをチェックします。そして、順々にスピードを上げていき、ジョギングよりも少し速い程度のスピードになります。最初の距離は5m位ですが、徐々に距離を伸ばして200mくらいまで伸ばします。



参考文献

  1. ”速く走る理想のフォームとは?”, トーニング・ジャーナル, 6(1995)95
  2. 石井喜八、「科学の眼でみたスポーツ動作の隠し味」、ベースボールマガジン社、1994