ミュージアム探訪記

初出 2006. 1. 8 最終更新 2008.10.11

博物館、美術館、ギャラリーなどに行って感じたことを記録しようと思います。見て感じて、書いて思い起こして、一挙両得の楽しみです。今年から「ぐるっとパス」だけではなく、あらゆる施設を記述しようと思います。 何か感じるところがあれば、メッセージをいただくと嬉しいです。

平成18年上期(2006上期)  平成18年下期(2006下期)  平成19年上期(2007上期)  平成19年下期(2007下期)
平成20年上期(2008上期)

平成20年下期(2008下期)

月日館名/企画展/製作会社感想
10/10ギンザ・グラフィック・ギャラリー
「「白」原研哉展」
地下会場、黒の壁天井の中に白い三つの装置。蹲、鹿脅しともう一つ。超撥水加工の白い素材の上を、玉の水が走り、砕け、消えていく。何ともまあ、よく考えたものだ。一階の白を基調としたデザイン群はそれほど良いとは思わなかったが。
10/ 8日本橋三越ギャラリー
「パリ・ドアノー ロベール・ドアノー写真展」
まったく名前を知らない方でしたが、著名なんですね。良かったです。ちょっと引き気味のキチッとしたアングルは私の好みです。と言うか、私でもこう撮るだろうなあ、という写真ばかりです。これがキャパなら、アップアップもっと近寄れ、となるのでしょうが。 ゴルチェ、オーソン・ウェルズなど有名人も沢山ポートレートを撮られて居るのですが、名前は知れど顔を知らない人ばかりなので素直に判断出来ました。
10/ 7印刷博物館
「ミリオンセラー誕生へ!−明治・大正の雑誌メディア−」
「ポップアップ絵本のできるまで」
慶応3年の西洋雑誌から、大正14年に初のミリオンセラーとなったまで。ただ展示するのではなく、関連性や時代背景なども知らせて欲しかった。
/ 7礫川浮世絵美術館
「「月百姿」月岡芳年展」
ゆっくり見られるのは良いが、やはり狭くて点数が無いのは問題。
10/ 5千葉市美術館
「八犬伝の世界」
いやあ二時間弱、国貞、国芳、豊国などの八犬伝浮世絵に堪能しました。併設の月岡芳年「風俗三十二相」も圧巻。
楽しかったのに、駐車場の案内員、レストランの小母さん、ともに客商売として失格。案内員は口のきき方が無礼。小母さんはまったく商売っ気がなく、いくら客がいないとはいえ、受付を無人にしてどこかに行っていた。市役所と併設だから悪い官僚意識が浸透しているのか。
10/ 1パナソニック電工 汐留ミュージアム
「村野藤吾 ・建築とインテリア ひとをつくる空間の美学」
今日から施設名を変更。村野さんのことは知らなかった。90歳過ぎまで現役だったこと、建築物の質と量の凄さ、バリエーションの豊かさ。早稲田大学の建築学科で最優秀者には村野賞が渡されるそうだ。 ノート類の展示を見ても、何より努力を惜しまない勉強家のようだった。努力する才能ってありますね。

9/24横浜マリタイムミュージアム
「捕鯨と日本人―文化としての捕鯨―」
初めて行ったら、リニューアルのために9/29から閉館。ぎりぎり間に合った。資料特別公開「タイタニック 日本人生存者の手記」の日本人は、YMOの細野晴臣の父上。企画展は、民間芸能やポスターなどさまざまな面から捕鯨と日本人を表現していて面白い。
/24帆船日本丸
「-」
面白い。こういうものをきちんと保存し、しかも乗組員が手入れしていた。百円寄付してきました。アルフィーの三人が高額寄付をしていて微笑ましい。
/24横浜美術館
「源氏物語の1000年 −あこがれの王朝ロマン−」
ゴシック風で、偉そうな外観とエントランスが無駄に広い建物。展示品は、石山寺と個人蔵がほとんど。30年ほど前、石山寺に行ったのにほとんど覚えてない。屏風などは保存状態がよく豪華。こういうものをどんな人が所蔵しているのだろうか。やはり源氏物語をきちんと読まないと、展示品を味わえないな。
上村松園の「焔(大下図)」は素晴らしい。女の情念が墨一色の画面から匂い立つ。完成画はないのだろうか。奈良の松柏美術館に行ってみよう。
9/19太田記念美術館
「浮世絵 −ベルギーロイヤルコレクション展」
ベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館所蔵品を展示。確かに見たことない絵が三分の一程度あるようだった。それにしても、海外にこれだけ浮世絵を保存してくれているのは、日本の恥だなあ。
9/18相田みつを美術館
「ひとりしずか−相田みつを 日めくりの世界−」
日めくりか、日々これを見て自分を勇気づけよう。いわさきちひろの絵も悪くなかった。
/18出光美術館
「近代日本の巨匠たち」
上村松園と月岡芳年の女性画は良いなあ。富岡鉄斎の掛け軸もよい。
9/16日本橋三越ギャラリー
「田川啓二 夢の世界 オートクチュールビーズ刺繍展」
5分で出て来てしまった。アートではなく、夏休みの宿題レベルではないか。ゴッホなどの絵をビーズで表現なんて。美しいとは思えなかった、まあそれぞれの好みなんだけれど。
9/11銀座三越
「ジミー大西 夢のかけら展」
初期の作品から最近作まで。処女作にすべてが現れるとよく言うが、この人は進化している。新しいものの方が良いと思う。画集買いました。
9/10Bunkamuraザ・ミュージアム
「英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠 ジョン・エヴァレット・ミレイ展」
多作だなあ。確かに上手い。代表作オフィーリアも上手いが、気がふれているとはいえ、こんな小川で溺れるものだろうか。会場の最後に展示していた風景画、穏やかな天気が良いと思う。
9/ 5クリエイションギャラリーG8
「GINZA・銀座・ギンザ 160人のイラストレーターが描く銀座」
なかなか良い展示。35000円と格安なので買おうと思ったが、やはり欲しくなるような絵はとっくに売れていた。
/ 5ギンザ・グラフィック・ギャラリー
「平野敬子「デザインの起点と終点と起点」」
そんなに良いとは思えないデザインだがなあ。
/ 5INAXギャラリー
「クモの網 - What a Wonderful Web !」
くもの網をそのままブルーの台紙に写し取る。美しいものだ。こんなことをする人がいるなんて。

8/28松本城
「-」
なかなか立派な平城。平野にあるのでこじんまりと見えるが、天主六階まで登ると、結構高い。丸太柱は槍鉋で削ったような鱗状の美しさ。月見櫓は三方が開放でき、快適。城主になって酒宴をしたい感じ。火縄銃、大筒のコレクションが豊富。
/28松本市立博物館
「-」
展示替え中とはいえ、展示コンセプト・展示・センスがまるで駄目。地元の歴史・風物、寄贈の鉄砲類などのネタはたくさんあるのに、もったいない。
/28旧開智学校
「-」
明治の小学校建築。和洋折衷の擬洋風建築の校舎は、世界に羽ばたこうとする当時の日本を彷彿とさせる佇まい。隣には、武家屋敷跡から移設された旧司祭館もあります。
8/24千葉県立中央博物館大利根分館
「-」
県立の名が付くのが恥ずかしくなる。なんとかしろよ。
8/21日本橋三越ギャラリー
「絵で読む宮沢賢治展」
直筆の原稿、水彩画そして宮沢作品に刺激されたアーチストたちの絵画。彼の作品はそれほど好きでは無いが、創造力を刺激されるアーチストは多いようだ。字が下手糞だった、やはり印刷ではなく直筆が見られたのは良かった。
8/20大丸ミュージアム・東京
「今森光彦展」
里山という言葉は彼が広めたらしい。綺麗で気持ちの良い写真が多い。ただ、この対象なら私だってこのアングルで撮るよな、という意味で驚きや目新しさはない。多作、継続というパワーはたいしたものだが。
8/18ホテルオークラ東京アスコットホール
「第14回 秘蔵の名品 アートコレクション展」
日仏交流150周年記念。「パリのエスプリ・京の雅・江戸の粋」と題して、クロード・モネを中心とするフランス印象派絵画と彼らに影響を与えた日本絵画、浮世絵を展示。 こういう広い場所でゆったりと鑑賞できるのは気持ちよい。お喋りな客さえいなければ。
8/17佐倉市美術館
「エッシャー展」
ハウステンボス美術館のコレクション。これだけ一堂に見たのは初めて。世界の分解・連続というエッシャーの得意技のルーツも見られる。
8/15MEGA WEB
「-」
ヒストリーガレージの旧車が楽しい。でもこんなに人が入らなくて、儲かるのだろうか。潰れなければ良いが。
8/12平木浮世絵美術館
「第三回 浮世絵木版画作品展 −伝統の技を受け継ぐ人達−」
現代の彫師・摺師の作品展。数少ない人たちが頑張っている。現代絵画を版画にしているが、やはり江戸木版画、浮世絵が楽しい。もう少し広い展示場にして欲しかった。
8/11松屋銀座8階大催場
「高橋留美子展」
最終日なので結構混んでた。映画はズラッと並んでいたので見ないで、流して来ました。原画だと、人体のプロポーションがやや狂っているけど、彼女は人情の機微が分かっていて、面白いんだなあ。
8/10カシマサッカーミュージアム
「-」
鹿嶋でのワールドカップと、鹿嶋アントラーズの歴史をきちんと展示している。地元に密着したクラブの良さだな。
8/ 8ギンザ・グラフィック・ギャラリー
「NOW UPDATING…THA/中村勇吾のインタラクティブデザイン」
うーむ、分らん、面白くない。ユニクロなどのCMをインタラクティブデザインで表現しているのだが、良いとは感じられないんだがなあ。
8/ 6泉屋博古館
「明治の七宝」
美しい。素晴らしいデザインがある。細かい蝶尽くし、菊尽くしの文様はモダンだ。銅の器にガラス粉を焼き付けていく七宝。日本の工芸技術は素晴らしい。
/ 6大倉集古館
「紙で語る―Paper Materials」
紙に表現された日本の文化。凄いもんだ。百萬塔陀羅尼、古経貼交屏風。何よりも平家納経摸本の絢爛豪華さと文字の力。眼福です。
8/ 5アド・ミュージアム東京
「広告青春時代―昭和の広告展U―」
昭和は面白い。戦争を経験し、何も無いところから現在の物余りの時代まで続いている。今の物事の種がすべてある。電通の成り立ちそのものに、昭和の時代が大きく関わっている。今読んでいる佐野眞一の「阿片王」が興味深い。

7/29江戸東京博物館
「発掘された日本列島2008」
毎年見ているが、今年は質量ともにこじんまりの感がある。石見銀山、高松塚古墳などの展示にしても新規性は少ない。
7/26千葉県立安房博物館
「房総の捕鯨」
二年ぶりの安房博。うーむ、収蔵の漁船群は変わらず迫力だが、全般にはいまいち。県立なんだからもう少し何とかしなくては。
7/23東京国立博物館
「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」
「対決−巨匠たちの日本美術」
前者は、オルセー美術館コレクション特別展。北斎や広重の浮世絵が、見事にさらに模倣されている。剽窃と言ってよいレベルだが、美しい。当時、模倣についてどういう見解だったのだろう。
後者は、面白いが安易な企画だ。人が多いのでサッと流して見るしかなかった。混雑は堪えられない。
/23国立西洋美術館
「コロー 光と追憶の協奏曲」
会社が協賛しているので、6時からの特別鑑賞会へ。ゆっくり見られたが、あまり感動はしなかった。親の保護の下でぬくぬくと描いていたらしい。絵からもピリッとしたものが感じられない。私はピサロやシスレーの方が好みのようだ。
7/21国立歴史民俗博物館
「旅−江戸の旅から鉄道旅行へ−」
テーマは良いのだが、突っ込み方が甘く、単なるモノの展示に終わっている。もっともっと勉強して、教えて欲しい。こんなに立派な施設なのだから。
7/18松下電工汐留ミュージアム
「アール・ブリュット/交差する魂」
凄まじい密度、連続、余白の無さ。アウトサイダーアートと云うものを初めてまとめて見た。山下清もこの範疇に入るのだろうか。帰りがけに見たルオーの絵も、この延長線のように見えてしまった。
7/16大倉集古館
「東大寺御宝・昭和大納経展」
521名の書家が華厳経を写経し、奉納した。漢字の力を感じる。嬉しいのは、願文・結縁状の文章が読めること。古い文章はどんなに美文でも、読めなくて意味が分らないのだから。 紙はガンピで黄染めのためシンプル。平家納経の豪華絢爛さには及ぶべくもないが、それなりに美しい。漆塗りの経篋は美しい。
/16三井記念美術館
「NIPPONの夏 −応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで−」
江戸時代、麻の着物を着て、水辺の風景を描いた絵画や調度品を楽しみ、涼しげな器で食事をした。先人達は粋だった。
7/15古代オリエント博物館
「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」
19/8に會津八一記念博物館で見た展示の巡回。ミイラマスクの蒼と太陽の船が印象的。確かに吉村教授は良い仕事をしているらしい。
7/14ギンザ・グラフィック・ギャラリー
「ADC展」
アートディレクターズクラブの受賞作を展示。CMが良いからといって、良い製品であるわけではないが、良いCMは楽しい。
/14銀座伊東屋9Fギャラリー
「e-space カレンダーイラストレーション展」
イラストレーター達のオリジナルカレンダーを展示。
7/ 9しょうけい館
「-」
戦傷病者資料館。私しかいなかった。戦地の洞窟での手術の等身大ジオラマ。目を背けて、音声のスイッチを入れられませんでした。
7/ 1塩尻市平出博物館
「-」
出張帰りに立ち寄り。展示、照明、接客など、とても客を迎えるという意識が見られないが、奈良時代の菖蒲沢瓦塔は1m以上の五重塔。かつての塩尻の栄光が伺われる。遺跡公園もあり、今度はゆっくり見たい。

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