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7.車

<レース>
「Cカーの時代」
レーシングオン特別編集/ニューズ出版/\1429
速い、美しい。Cカーはレーシングカーの華だ。東レ・サード・レーシングチームももう少し長くやりたかった。
「世界最高のレーシングカーをつくる」
林義正/光文社新書/\680
東レ・サード・レーシングチームが1988年で解散したあと、林さん率いる日産ワークスは、Cカーの3年連続チャンピオンとなり、デイトナ24時間レースでも優勝した。日産なんて、と思っていたが、実績を上げた背景には、林さんのような優秀で、きちがいのようなエンジニアが居たんだ。もっと前に知っていれば東レサードレーシングチームも何とかなっていたかもしれない。
「片山右京 さらばF1」
西山平夫/双葉社/\1700
もっとドラマティックでもっと面白くなるはずなんだけどなあ。真面目なファンが真面目に、しかも表面的に書き過ぎているのではないか。
「わが友アイルトン・セナ」
桜井淑敏/祥伝社/\1500
1986年からホンダF1の全盛期を築いた桜井さんが、セナとそのまわりについて詳述。ちょうどこの頃、私はホンダの一億円ステッカースポンサーでは無く、三千万円のグループCかースポンサーを選択して東レサードレーシングチームを運営した。1988年11月には桜井さんにも私の勉強会に来てもらったのだった。懐かしい。

<ルマン24時間レース>
「ル・マン、午後四時」
寺田陽次郎/日本文芸社/\1000
筆者は、遅いしパッとした所が無かったので、レーサーとしてはそれほど魅力を感じなかったので、この本もずっと読んでいなかったが、私の間違いだった。彼なりによく考え真面目に努力して生きていたのだった。失礼しました。
「ルマン 偉大なる耐久レースの全記録」
檜垣和夫/二玄社/\2200
やっぱりルマンは凄いわ。それに、外国車がずっと優勝しても許容するフランスという国、ボランティアでレースを支えるルマンの人達の懐の深さには頭が下がります。しかも70回近くも続けるしぶとさ。死ぬまでに一度見に行こう。

<清水ワールド>
「間違えっぱなしのクルマ選び」
清水草一・テリー伊藤/中経出版/\1400
チョコッと面白い見方があるのに、どらも同じタイプの芸域なので、二人になっての相乗効果が出てない。それぞれの分野で単独の芸を磨いて欲しいものだ。ベストカーでの、清水・前澤義雄の「デザイン水かけ論」は、前澤さんの頑固なプロ魂と清水さんの素直なアマ精神が相乗効果を出しているけれど。
「フェラーリがローンで買えるのは、世界で唯一日本だけ!!」
清水草一/ロコモーションP/\1400
勉強不足で面白みも無い。必死でフェラーリを買うことや、韓国でフェラーリを走らせることに注力していた頃の面白みが無くなった。つまらぬお笑い芸人になるなよ。
「フェラーリF355フルスロットル。」
清水草一/ネコ・パブリッシング/\1200
インタビューで他人の力を借りた安易な作りとも言えるが、清水さんの価値観はバッチリ出しているので面白い。もうフェラーリを4台も乗り換えて、次は360モデナという達人の域に達しています。
「聖典版そのフェラーリください!」
清水草一/三推社・講談社/\2000
フェラーリを買って10年目の清水さんが、処女作「そのフェラーリください!」以降を再録。10年で4台のフェラーリを買ったのですねえ。偉い。
「このフェラーリ動きますか!」
清水草一/三推社・講談社/\971
フェラーリでの韓国紀行が出色。韓国人気質も車事情も、清水さんらしい文章の中にきっちりと伺える。やはり実地体験は真実が分かる。
「超フェラーリ主義。」
清水草一/ネコ・パブリッシング/\1200
あれー、清水さんも稼ぐようになって、パワーが無くなったのか、書き散らかすようになったのか、ちっとも面白くない。発想と文章の面白さが無くなって、ただ字数を埋めるのが仕事になったみたい。堕落だなあ。
「フェラーリを買ふということ」
清水草一/ネコ・パブリッシング/\1200
面白すぎて、もう、読んで下さいとしか言えません。この人の馬鹿な生き方、最高。マジメで、ホンワカとした文体が楽しい。私の心のオアシスです。私も馬鹿をやろう。
「首都高はなぜ渋滞するのか!?」
清水草一/三推社・講談社/\1600
清水さんはフェラーリに乗って馬鹿やってるだけじゃありません。こんなに真面目に創造的な仕事もしているのです。どうしたら良いかと考え提言し、行動するところが偉い。彼の提言を素直に評価して、渋滞をなくそう。
「フェラーリ曼陀羅」
清水草一/三推社・講談社/\980
フェラーリ348に5年乗り、愛し改良した清水さんは、ついに12気筒の512TRに買い替えるのです。そろそろ私もログハウス建てようか。
「イタリア車火焔地獄」
清水草一/三推社・講談社/\1200
清水さんは、身の程をわきまえず、フェラーリを買ってしまったクルマきちがいの愛すべきバカ。好きだなあ、こんなバカ。俺ももっともっとバカをやるぞ。

<福野礼一郎>
「福野礼一郎の宇宙 甲」
福野礼一郎/双葉社/\1500
キカイの本質を理解すればクルマの偉大さがわかる、という主旨で飛行機から、時計・バッグまで、著者の価値観を披瀝する。納得です。この人は頭でっかちではなく、職人の現場主義が分かる評論家です。
「福野礼一郎の宇宙 乙」
福野礼一郎/双葉社/\1500
面白い、論理的、体験に裏打ちされた薀蓄もあり、でも人の弱さも分かっている。こういう文章は好きだ。デザインとスタイリング(全体と部分)の違い、超ド級の語源(戦艦ドレッドノート)、納得です。見ろ、考えろ、疑え。その通りです。
「クルマはかくして作られる」
福野礼一郎/二玄社/\2200
素晴らしい。車の部品メーカーを訪れ、どのように車が出来るか、そこで如何に技術が蓄積され活かされていくかをレポート。織物とプラスチックの販売を経験し、ここに掲載されている部品メーカーや自動車メーカーに売り込んだ経験のある私には、著者の意図と興味が良く分かるし、不足も目に付く。評論家はもちろん、世の中、ものづくりを知らない人が多いんです。
「幻のスーパーカー」
福野礼一郎/双葉社/\1800
これは機能・構造からスーパーカーを論じたもの。一見「自動車ロン」の人間追求・柔に対して、構造追求・剛と見えるが、実は材料・機械・構造の実体験を踏まえて、ちょっと人間臭い見方をする点では根っこは同じで好ましい。
「ホメずにいられない 2」
福野礼一郎/双葉文庫/\514
面白い。文章が物凄く上手いわけではないが、発想が面白いんだな。一見突飛に<見えるけれども、実はきっちり正論を唱えている。斜に構えているわけではないが、いわゆる優等生の文章ではなくて面白い。それに輪を掛けて中野さんのイラストが捻ってあるので、二重に楽しめます。
「ホメずにいられない」
福野礼一郎/双葉文庫/\457
題名通り、福野さんが誉めざるを得ないと思った人々のレポート。しかしやはり福野さん、当たり前のノンフィクションではなく、福野流のトボケ、韜晦、凝った文章のオンパレードが楽しい。中野豪のイラストレーションもピタリ合っていて面白い。
「最後の自動車ロン」
福野礼一郎/双葉社/\1600
モノ作りの実体験と論理性から醸し出される文章は切れがあって心地良い。また湿度の違いが、日本と諸外国との文化・製品の差につながるという説は面白い。
「自動車ロン頂上作戦」
福野礼一郎/双葉社/\1600
この本は傑作です。車好きの人は必読と言っても良いでしょう。車はあくまで物理的なモノである、という前提に立ちながら限りなく車を愛する福野さんの思いが伝わってくる。そうです、素材屋の私から言えば、とことんモノにこだわって良い車を作って欲しいだけです。あいまいな感覚論議は不要なのです。とことんモノにこだわりながら、でも情緒があるから福野さんの文章は面白い。
「いよいよ自動車ロン」
福野礼一郎/双葉社/\1600
中古車をネタにしながら、車作りの真髄を語る。作ることの深さを説き、機械製品としての車、均質な大量生産の難しさを訴える。ごもっともです。編集者との問答が良い味を出している。
「またまた自動車ロン」
福野礼一郎/双葉社/\1600
ますます辛口、ますます正論。納得です。
「自動車ロン」
福野礼一郎/双葉社/\1600
ビスタとロードスターを論理的に誉めているのが気持ち良い。好き嫌いではなく、機能の面から車を評論しようという姿勢を貫きたいらしいが、やはり車好きの血が文章のそこここに伺われて微笑ましい。オプションの創刊時から関わっていたらしく、オプショングッズを製作した私としては懐かしい。

<ミニカー>
トミカ大図鑑」
?/ネコ・パブリッシング/\1905
トミカ誕生30周年記念誌。池袋サンシャイン60のトミカ展会場で買いました。楽しい。
「トミカ1000」
?/講談社/\790
子供向けの「げんきスーパーかんさつ絵本」の第C号として刊行。しかし大人でも楽しめます。トミカは1970年の誕生なんですね。私の子供時代には無かったけれど、甥っ子達や息子はずいぶんお世話になりました。トミカとプラレールは男の子の定番ですね。
「ミニカー大百科 トミカコレクションのすべて」
?/講談社/\3689
トミカは数百円であのクォリティを持つミニカーを製造し続けるだけでもたいしたものなのに、それらを楽しい本にまでしてくれた。感謝感謝。甥っ子達も長男もお世話になりました。子供の玩具はこうでなくちゃ。

<その他>
「力説自動車」
小沢コージ・金子浩久/小学館/\1500
対談形式でのクルマ評。あまり意味ないな。ブックオフ価格だから読みました。
「小沢コージのクルマ苑」
小沢コージ/ロコモーションP/\1400
著者の人柄は良いが、読み物としても情報としても未熟すぎる。勉強が足りない。
「さらば愛しきマツダ」
迫勝則/文藝春秋/\1429
海外ブランド戦略を主な仕事とした著者が2001年3月に早期退職して、その後書いた顛末書。彼はCIの仕事もしていて、私もメーカーでCIを仕事としていたのでよく理解できるが、この人は真面目で道を外さない人だな。よく書いているのだけれど、破天荒な面白みが無い。上司に逆らっては出世が出来ない、というフレーズは納得だが、筆者が上司に逆らったり、出世コースを外れたりしたとはとても思えない。 会社は、逆らう人間にブランドやCIの仕事を任すことは絶対にありえない。筆者は自分で、逆らいながらも仕事に邁進したと思い込みたいだけのように思える。
「俺たちはこうしてクルマをつくってきた」
日本経済新聞社/日経ビジネス人文庫/\667
調査と証言で、日本の車業界を概括。大所高所からの見方だが流れは良く分かる。過去はよく分かるけれども、将来の手引きにはならない。
「Zカー」
片山豊・財部誠一/光文社新書/\680
アメリカ日産を立ち上げ、フェアレディ240Zを売りまくった片山氏のZに対する思いが伝わってくる。日産の石原社長との軋轢で、片山氏の事は日産ではタブーになっていたが、米国では「Father of Zcar」と尊敬され、豊田英二、本田宗一郎、田口玄一と並んで自動車殿堂入りをした。 無能な経営者が如何に企業を駄目にするか、夢を追い求める人間がいかに美しいことか。これから私も正念場だ。
「クルマ好きだったらこんな街で暮らしてみたい」
いのうえこーいち/二玄社/\1500
確かにクルマ好きなら御殿場は楽しい。自然と人と、そして何より、走るための箱根がある。山口さんのように御殿場に住んで、フィアットプントを買おうかな。
「疾走の夏」
北方謙三/恒文社21/\1500
筆者が37歳の時に免許を取った後すぐの、シカゴからニューオーリンズまでのロングドライブの記録。運転技術も未熟で、世界の見方もお粗末だが、突っ張りながら自我を磨いていくパワーには敬服。やっぱりとことん突っ込むパワーが彼の現在を築いているのだろうと思う。 見習わなくちゃ。
「ベストカー」
−/三推社・講談社/\276
かれこれ20年近くの愛読誌。徳大寺、伏木、清水、国沢の四氏の意見は参考になります。一時期、全部保存していたのに、最近は置き場所に困って、読んだら捨ててます。
「クルマの掟」
徳大寺有恒/二玄社/\1359
各国のクルマとその文化を概観し、21世紀の自動車会社への提言をしている。棲み分け、分をわきまえた生産、競争原理など耳を傾けるべき内容はあるが、如何せん単なる評論に終わっている感は否めない。
「間違いだらけのクルマ選び最終版」
徳大寺有恒/草思社/\1500
30年間34冊の論評の中から、歴史的に有意義なものを集約。確かに、指摘は頷けるものが多い。ご苦労様。立派に使命を果たしてくれました。これ以上やると蛇足です。
「間違いだらけのクルマ選び99」
徳大寺有恒/草思社/\1400
本棚を調べたら、82年版からありました。正論を述べているし、私の車購入のガイドにもなり、毎年買っていたのです。でも徳大寺さんの使命も終わりのようです。車の評論から、経営や文化への中途半端な口出しに変化してしまいました。この本も徳大寺さんもフルモデルチェンジをしなければ、かつての切れ味は失われ消えていく運命でしょう。

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